風邪の子どもに発疹が出た!原因やケア方法、受診の目安は?

子どもの病気


子どもが風邪を引いているときに発疹が出ると、「ただの風邪ではなく何かの病気なのかな?」と心配になることもあるかもしれません。そこでこの記事では、風邪で発疹が出るときの原因や受診の目安、ホームケアの方法をご紹介します。

風邪で発疹が出ることはあるの?考えられる原因は?

「風邪」と呼ばれる症状の多くはウイルス感染によるものです。風邪を引いたら必ず発疹が出るわけではありませんが、感染するウイルスの種類によっては発疹があらわれることもあります。また、風邪と似た症状の細菌性感染症に感染した際も、発疹を伴うことがあります。

具体的には、次のようなウイルスや細菌に感染した際に発疹が現れることが多いです。

アデノウイルス感染症

アデノウイルスは「プール熱」などを引き起こすウイルスです。感染すると、発熱や咳、鼻水といった症状に加えて、発疹があらわれることがあります。発疹は数日で自然におさまることがほとんどです。

手足口病

手足口病はエンテロウイルスなどによる感染症で、発熱や喉の痛みなど風邪のような症状から始まることもあります。手のひらや足の裏、口の中などに水ぶくれのような発疹があらわれるのが特徴で、多くは数日で自然におさまります。

溶連菌感染症

溶血性レンサ球菌による細菌感染症で、発熱や喉の痛みとともに全身に細かい発疹があらわれるのが特徴です。舌が赤くブツブツになる「いちご舌」がみられることもあります。

突発性発疹

風邪などの解熱後にみられる発疹として代表的なのが突発性発疹です。ヒトヘルペスウイルス6型または7型による感染症で、生後6ヶ月〜1歳頃に多くみられます。高熱が3〜4日続いたあと、熱が下がると同時にお腹や背中を中心に発疹があらわれます。
発疹があらわれると一時的に不機嫌になり、泣きぐずることがあります。発疹が治ると不機嫌もおさまることがほとんどです。

風邪の子どもに発疹が出たときの受診目安

風邪症状で、すでに受診していて、溶連菌感染症やアデノウイルス感染症などと診断がついた後に発疹が出てきた場合は、基本的に再受診の必要はありません。

ただし最初の受診で溶連菌感染症やアデノウイルス感染症などとは診断されておらず、「風邪」といわれていた場合は注意が必要です。特に溶連菌感染症は抗菌薬による治療が欠かせないので、喉の痛みに加えて発疹があらわれたときは再受診して検査を受けましょう

解熱後に発疹があらわれた場合は突発性発疹の可能性が高いですが、病院で突発性発疹と診断されても、多くは経過観察で終わります。そのため解熱後に発疹が出た際の受診は必須ではありません。
ただ、高熱の原因を判断する手がかりにはなるため、心配なときは日中の診療時間内に受診しましょう。

夜間や休日でも至急受診すべき場合

発疹とともに下記のような症状があらわれた場合は、重い感染症や脱水などの可能性もあるため、診療時間外であっても救急外来を受診しましょう

  • 発疹が急速に広がり、ぐったりしている
  • 水分がとれない、または尿が少ない
  • 目や目のまわり、唇の赤みが強い
  • 激しい腹痛や嘔吐がある

風邪の子どもに発疹が出たときに、家庭でできるケア方法

風邪やそれに似た症状の感染症に伴って発疹が出た場合は、風邪や感染症のケアを行うことが発疹の緩和にも繋がります。次のような方法でケアしてあげましょう。

安静にする

まずは安静にしましょう。いつも以上に睡眠をしっかり取ることを心がけ、起きている間もできるだけ体を休めるようにしましょう。

かゆみ対策をする

溶連菌感染症やアデノウイルス感染症で発疹があらわれた場合は、かゆみを伴うこともあります。冷やすとかゆみが和らぐこともあるため、子どもが嫌がらなければ冷水で濡らしたタオルやガーゼで包んだ保冷剤などを当てて、患部を冷やすといいでしょう。
また子どもがかゆみを我慢できず掻きむしってしまったときに備えて、爪を短く切っておいてくださいね。

水分補給をする

熱が続くと体の水分が奪われやすいため、脱水症状を予防するために水分補給をこまめにさせてください。発熱している間だけでなく解熱後もしっかりと水分を補給することが大切です。一度に大量に飲むと胃腸に負担がかかるため、少量ずつ与えるようにしましょう。

消化がよいものを食べさせる

食欲があって機嫌がよければいつもと同じものを食べさせていいでしょう。食欲がないときは、次のような比較的食べやすく消化がよいものを食べさせるようにしてください。

  • おかゆ
  • うどん
  • 食パン
  • 野菜スープ
  • りんご
  • バナナ など

快適な温度と湿度を保つ

発熱や発疹などの症状が出ていつもと体調が違うと、子どもは不快や不安に感じてぐずったり泣いたりすることがあります。特に突発性発疹の場合は前述のように機嫌が悪くなりやすいです。

少しでも快適に安心して過ごせるように、適切な温度や湿度を保つようにしましょう。
室内の温度は夏場は外気温より4〜5℃低くするのが目安とされていますが、外が30℃を超える場合は25〜28℃程度に調整してください。冬場は20~23℃くらいが目安です。部屋の乾燥が気になるときは、加湿器を使ったり濡れたタオルや洗濯物を干したりして湿度が40〜60%になるようにしましょう。

無理に入浴しない

風邪で発疹が出ても、元気があって機嫌がよければ入浴してかまいません。ただし元気がないときや発熱でぐったりしているときは、体力を温存するためにもお風呂はやめておきましょう。

かゆみを伴う発疹の場合、体が温まるとかゆみが強くなることがあるので、入浴するときは長湯を避けましょう。湯冷め対策もしっかりしてくださいね。

子どもの風邪や発疹の相談はオンラインでも

風邪の子どもに発疹が現れると心配ですが、病気で体力が落ちている子どもを連れて病院へ行くのは大変なときもありますよね。
そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。自宅にいながらスマホで医師の診察を受けることができ、風邪や発疹についての相談も可能です。医師が必要と判断した場合には薬も処方されるので、困ったときにはぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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