子どもがコロナに感染したら、親は仕事を何日休む?出勤してもいい?休めないときはどうする?

子どもの病気


子どもが新型コロナウイルスに感染すると保育園や幼稚園、小学校を休むことになりますが、親も仕事を休む必要があるのでしょうか?この記事では、子どもが新型コロナウイルスに感染したときに親は出勤してもいいのかや、仕事を休めないときはどうすればいいのかなどをご紹介します。

新型コロナウイルス感染症の特徴は?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、コロナウイルス科に属するSARS-CoV-2ウイルスによって引き起こされる感染症です。発症の約2日前から感染力があり、飛沫感染や接触感染で感染するため、換気の悪い室内や大勢の人が密に集まる場所などで感染が広がりやすいとされています。新型コロナウイルスに感染すると、2~7日間の潜伏期間を経て、主に下記のような症状があらわれます。

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 乾いた咳
  • 咽頭痛 など


頻度は低いですが、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状があらわれることがあります。嗅覚や味覚の異常は子どもの症状としては少ないとされていますが、10代の子どもでみられることもあります。

一般的に子どもは軽症で済む場合が多く、なかには症状がほとんどあらわれないケースもあります。ただし稀に、熱性けいれん、肺炎、急性脳症といった合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

子どもがコロナに感染したら、親も出勤停止になる?

子どもが新型コロナウイルスに感染した場合は、保育園や幼稚園、小学校を決められた日数休むよう「学校保健安全法」で定められています。一方、感染者と共に生活をしている同居人については、感染していなければ外出や出勤に関する制限はありません

しかし、もしママ・パパに新型コロナウイルスがうつっていた場合、他の人にうつしてしまうリスクもあります。体調に不安がある場合は仕事を休む、出勤する場合はマスクを着用するなど、感染対策のための配慮をしっかり行うようにしてください。また勤務先によっては感染症に関する規定や制度を設けていることもあるので、家族が感染したときの決まりを確認するようにしましょう。

子どもがコロナに感染したら、親は仕事を何日休む?

前述のとおり子どもが新型コロナウイルスに感染しても親が感染していなければ、基本的に出勤して問題はありません。ただ子どもの看病のために仕事を休むケースが多いですよね。

学校保健安全法では、子どもが新型コロナウイルスに感染した場合の出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」と定めています。その期間ずっと看病する場合は、少なくとも6日間は仕事を休むことになります

看病している間に子どもから新型コロナウイルスがうつる可能性もあるので、できれば出勤せずに様子を見た方が安心といえるでしょう。

とはいえ家庭や職場によって状況はさまざまなので、職場の制度でどのくらい休めそうかなどをふまえて総合的に判断するのがいいでしょう。ママやパパに感染が疑われるときは、早めに検査をするようにしてくださいね。

子どもがコロナに感染しても仕事を休めないときはどうする?

どうしても仕事を休めないときは、代わりに子どもの看病をしてもらえる親類や知人が近くにいればお願いするのも選択肢のひとつです。ただし高齢や基礎疾患がある人は感染した場合に重症化するリスクが高いため、依頼するのは控えたほうがいいでしょう。

また、ほかの多くの感染症では病児保育サービスを利用できることがほとんどですが、新型コロナウイルスに感染した場合は基本的に利用できません

仕事を休めない状況で頼る人やサービスがないと大変ですが、勤務先に相談して在宅で仕事をさせてもらうなど、できる範囲で上手に工夫していけるといいですね。

新型コロナウイルス感染症のホームケアに迷ったら…

子どもが新型コロナウイルスに感染すると1週間程度は自宅療養することになるため、ホームケア方法や受診の目安などに迷うこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師にホームケアの相談をしたり、自宅にいながらビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。看護師へのチャット相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア