子どもの日焼け後の赤み、かゆみ対策は?

子どもの病気


子どもは大人よりも皮膚が薄いため、軽い日焼けでも肌の赤みやかゆみなどのトラブルが起こりやすいです。この記事では、日焼け後の赤み、かゆみの原因や対策をご紹介します。

日焼け後に赤みやかゆみが出るのはなぜ?

日焼けは、肌が紫外線によって傷つけられて炎症を起こしている状態です。赤みやかゆみは日焼けの炎症反応のひとつとしてあらわれます。

また紫外線アレルギー(光線過敏症)がある場合は、紫外線が当たった部分に赤い発疹やかゆみがあらわれることもあります。

日焼け後の「赤み」対策

日焼けをした後は、皮膚の炎症がひどくならないようにしっかりケアすることが大切です。日焼け後の赤みは、下記の方法で対策しましょう。

冷やす

日焼けは紫外線による軽度のやけどです。そのため、まずは赤くなった部分を冷やしましょう。冷やすときは、ハンカチで包んだ保冷剤や冷水で濡らしたタオルを使い、肌に強い刺激を与えないようにします。
日焼け止めや汗で肌が汚れていると肌荒れを起こすことがあるので、冷やす前にやさしく洗い流しておきましょう

保湿する

日焼け後の肌は、乾燥してバリア機能が弱まっている状態です。そのままだと細菌感染を引き起こしたり、かゆみの原因になったりすることがあるので、冷やした後に保湿しましょう。保湿剤は有効成分が入ったものより、低刺激のワセリンなどがおすすめです。
また日焼けした肌は擦る刺激にも弱いので、乗せるようにたっぷり保湿しましょう

水分補給をする

日焼けをして赤くなっているときは、肌だけでなく体全体の水分が失われています。脱水を予防するためにも、内側からしっかり水分を補給しましょう。水分補給をすることで代謝が活発になるため、肌の修復を早める効果も期待できます。

日焼け後の「かゆみ」対策

日焼けをしてかゆみがあると、かきむしって肌が傷つくことがあります。傷口から雑菌や細菌が入って化膿することもあるため、適切にケアする必要があります。ここでは日焼け後のかゆみ対策をご紹介します。

冷やす

赤みと同じように、かゆみも冷やすことで和らぐことがあります。ハンカチに包んだ保冷剤や、冷水で濡らしたタオルを当てて患部を冷やしましょう。ただし子どもが嫌がる場合は、無理に冷やす必要はありません。

保湿する

日焼け後は水分が蒸発して乾燥肌になりやすいため、刺激に敏感になってかゆみを感じることもあります。肌を保護するために、日焼け後にかゆみが続くときは1週間ほどしっかり保湿するようにしましょう。保湿剤は低刺激のものを選び、肌を清潔な状態にしてから塗るようにしてくださいね。

爪を短く切る

子どもはかゆみを我慢できずに、かきむしってしまうこともあります。肌が傷つくのを防ぐために、爪を短く切るなどの対策をしておくことも大切です。

赤みやかゆみが長引くときは病院で相談しよう

日焼けによる赤みやかゆみがあっても、前述のケアで症状が改善するようであれば、すぐに病院を受診する必要はありません。ただし下記の症状に当てはまる場合は、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。

  • 赤みやかゆみが引かない
  • 広範囲に赤みがある
  • 水ぶくれができている
  • 皮膚に強い痛みがある など


日焼け後しばらく経ってから症状がひどくなることもあるので、注意深く経過を観察するようにしてくださいね。

日焼けの相談はオンラインでも

日焼け後の症状のあらわれ方や程度は子どもによってさまざまなので、ホームケア方法や受診のタイミングなどに悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師に気になることを相談したり、自宅にいながらスマホで医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 六郷由佳
日本小児科学会認定小児科専門医。2012年福島県立医科大学卒業。石巻赤十字病院で初期研修を行い、東北大学病院小児科に入局。仙台市や千葉県などの二次病院、三次病院で小児科後期研修を行う。小児科専門医を取得し、宮城県立こども病院循環器科で勤務。その後家族の仕事のため海外へ。2児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

ホームケア