子どもの頭の「フケ」は病気なの?原因や対処法は?

子どもの病気


子どものフケが多かったり急に増えたりすると気になりますよね。「皮膚の病気なのでは?」と心配になることもあるかもしれません。この記事では、子どもの頭のフケの原因や対処法、受診の目安についてご紹介します。

フケとは?病気なの?

フケは、頭の古い皮がはがれ落ちたものです。皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によって起こる頭皮の垢のようなもので、フケが出ること自体は病気ではなく自然な現象です。
しかし頭皮のトラブルや皮膚の病気によってフケが増えてしまうと、治療が必要となることもあります。

子どものフケの原因は?

フケにはカサカサして細かい「乾性フケ」と、ベトベトしてやや大きめの「脂性フケ」の2種類があり、それぞれ原因が異なります。

乾性フケ

頭皮の乾燥が原因で起こります。そのため空気が乾く秋冬にみられることが多いです。また洗髪のしすぎで必要な皮脂まで失われたり、紫外線で皮膚のバリア機能が低下したりすることも頭皮の乾燥を引き起こし、乾性フケにつながることがあります。

脂性フケ

洗髪不足やシャンプーのすすぎ残し、汗などによって皮脂が過剰に分泌されることが原因です。頭皮に皮脂がたまると常在するマラセチア菌(カビの一種)が増えて炎症を起こし、脂性のフケが出やすくなります。
マラセチア菌は皮脂を栄養として増えやすく、皮脂が多い環境で炎症を起こしやすいと考えられています。他には、ビタミンB群が不足することでも増えやすくなるといわれています。

またビタミンB群の不足や食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣も、皮脂の過剰分泌に影響する可能性があります。

原因別!フケの正しい対処とケア方法

ここでは、フケの正しい対処法とケア方法を原因別にご紹介します。

乾燥が原因の場合

洗髪の頻度やシャンプーを見直す

1日2回など洗髪の回数が多い場合は、頻度を減らしましょう。また洗浄力が強すぎない低刺激のシャンプーを使うと、頭皮のうるおいを保ちやすくなります。
頭皮の乾燥が強い場合は、シャンプーを使わずぬるま湯だけで洗う日を設けてもかまいません。

やさしく洗う

洗うときは最初にぬるま湯で髪と頭皮を軽く洗い流し、その後シャンプーを泡立てて指の腹でやさしく洗い、ぬるま湯でしっかり流します。熱いお湯は乾燥を悪化させるため避けましょう。

洗髪後は頭皮を保湿する

洗髪後は頭皮を低刺激の保湿剤でケアして乾燥を防ぐこともポイントです。タオルでやさしく水分を拭き取りドライヤーの冷風や弱温風で乾かしたあと、保湿剤を指の腹で少しずつ塗っていきましょう。
保湿剤は液が垂れたり髪の毛がベタついたりしにくいジェルや乳液タイプ、または頭皮専用のものがおすすめです。

部屋の乾燥対策をする

頭皮の乾燥を防ぐと同時に、部屋の空気の乾燥にも気をつけるといいでしょう。特に乾燥しやすい秋冬は、加湿器を使う、洗濯物を部屋干しするなどして湿度を50%前後に保つようにしてくださいね。

皮脂の過剰分泌が原因の場合

毎晩、丁寧に洗髪する

毎晩、正しい方法で丁寧に洗髪することが基本です。ゴシゴシ洗って皮脂を落とし過ぎるとかえって分泌が増えることもあるため、やさしく洗いましょう。
最初にぬるま湯で髪と頭皮を軽く洗い流してから、シャンプーを泡立てて指の腹でやさしく洗い、ぬるま湯で流すようにしてください。シャンプーのすすぎ残しにも十分注意しましょう。

洗髪後はすぐに乾かす

お風呂から出たらすぐにドライヤーで乾かします。自然乾燥では頭皮が湿った状態が長くなり、マラセチア菌が繁殖しやすくなるからです。髪の毛だけでなく頭皮もしっかり乾かしましょう。

頭皮が蒸れないようにする

日常生活では、帽子やヘルメットを長時間かぶり続けないなど頭皮の蒸れを防ぐ工夫が大切です。

栄養バランスを見直す

1日3回バランスの整った食事をとる、脂質やカロリーの過剰摂取を控えるといったことも心がけてください。
またマラセチア菌の増えやすい状態を防ぐために、ビタミンB群が不足しないようにしましょう。動物性食品では豚肉や魚類、植物性食品では大豆製品や緑黄色野菜、いも類、ナッツ類など、ビタミンB群が豊富な食材を積極的に取り入れられるといいですね。

フケで病院に行くべき?受診の目安

前述の対処法やケア方法を試しても改善しなかった場合や、症状が悪化した場合は、かかりつけの小児科や皮膚科を受診しましょう。フケの原因や程度によってはホームケアだけでは治らないこともあるので、躊躇せずに受診するようにしてくださいね。

またフケやは次のような皮膚の病気の症状の可能性もあるため、気になるときは早めに受診しましょう。

  • 脂漏性皮膚炎
  • 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん:皮膚の細胞が異常に早く作られる病気)
  • 頭部白癬(とうぶはくせん:頭皮にカビが感染して、かゆみやフケ、脱毛などが起こる病気)
  • アタマジラミ
  • アトピー性皮膚炎 など

フケで受診したときの治療方法は?

原因や症状によって違いはありますが、一般的にはステロイドや抗真菌薬(カビの増殖を抑える薬)などの塗り薬が処方されることが多いです。強い痒みがある場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬が使われることもあります。また皮脂の分泌を整え、皮膚の代謝を助ける目的で、ビタミンB2やB6の内服薬が処方される場合もあります。

前述の皮膚の病気が原因の場合は、それぞれの病気に応じた治療が行われます。

子どものフケの相談はオンラインでも

子どものフケは季節の変わり目などに急に増えることもあり予防は難しいものです。原因によって対処法やケア方法が異なるため、「このやり方で大丈夫?」「ちゃんと改善するの?」と不安になることもあるかもしれません。
そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。自宅にいながらスマホで医師の診察を受けられ、フケの対処法や受診の目安についても気軽に相談できます。困ったときはぜひ検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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