子どものかゆみ対策!体をかきむしるときに家庭でできるケアや予防方法は?

子どもの皮膚は薄くてデリケートで、ちょっとした刺激でもかゆみを感じることがあります。かきむしると皮膚が傷ついてしまうので、予防や適切なケアが大切です。この記事では、子どもが体をかきむしるときの家庭でのケア方法や予防方法をご紹介します。
子どもが体をかゆがる原因は?
子どもが体をかゆがる原因はさまざまですが、大きく分けて次の3つがあります。
外からの刺激によるもの
- 乾燥
- あせも
- 虫刺され
- 接触性皮膚炎(かぶれ) など
体の中で起きていることによるもの
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー
- 乳児湿疹
- 蕁麻疹 など
ウイルスや細菌の感染によるもの
- 溶連菌感染症
- 水痘(水ぼうそう)
- とびひ(伝染性膿痂疹) など
子どものかゆみ対策!かきむしるときの対処法は?
かきむしって皮膚が傷つくと、傷口から雑菌や細菌が入って化膿したり細菌感染を引き起こしたりすることもあります。下記の方法を参考に対処しましょう。
冷やす
冷やすことで、かゆみがやわらぐことがあります。ハンカチで包んだ保冷剤や、冷水で濡らしたタオルを当てて、患部を冷やしましょう。ただし子どもが嫌がる場合は無理に冷やす必要はありません。
爪を短く切る
子どもはかゆみを我慢できずに、かきむしってしまうことがよくあります。皮膚ができるだけ傷つかないように、爪は短く切っておきましょう。
病院を受診する
かゆみの原因がわからないときや、下記のような症状がみられるときは、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。
- かきむしって肌が傷ついている
- かゆみが強い
- 広範囲に発疹や赤みなどの症状がある
- 自宅でケアをしても症状が改善しない など
受診している場合は、かゆみ止め薬を使う
冷やしてもかゆみが引かない、子どもが冷やすのを嫌がるといった場合は、かゆみ止め薬(軟膏や飲み薬)を使うのもひとつの方法です。
ただしかゆみの原因がわからないときは、自己判断で薬を使うのは避けましょう。小児科や皮膚科を受診してかゆみの原因がわかっている場合のみ、原因や対象年齢に合った薬を、必ず用法用量を守って使用してください。
子どものかゆみ・かきむしりを予防する方法は?
ここからは子どものかゆみを予防する方法をご紹介します。
肌を保湿する
肌が乾燥していると刺激に敏感になるため、かゆみを感じやすいです。また肌のバリア機能を維持するためにも、肌の乾燥を防ぐことは大切です。冬の湿度が低い時期だけでなく、日焼け後や汗をかいた後も肌が乾燥しやすいので、1年を通してこまめに保湿剤を塗りましょう。
保湿剤は子ども用の低刺激のものを選び、肌を清潔な状態にしてから塗るようにしてくださいね。
肌への刺激が少ない衣類を選ぶ
綿素材の衣類は、肌への刺激が少なく通気性や吸湿性にも優れているので、かゆみを感じやすい子どもにもおすすめです。肌に直接触れる肌着は、タグや縫い目が外側にあるものを選ぶとよいでしょう。
肌を清潔な状態に保つ
汗や皮脂などの汚れは肌に刺激を与えやすく、あせもやかぶれの原因になります。お風呂に毎日入って体を洗い、肌を清潔な状態に保つようにしましょう。日中に汗をかいたときは、その都度タオルでこまめに拭いたり、可能であればシャワーで洗い流したりすると、あせもの予防につながります。
ただし石鹸やボディソープを使いすぎると必要な皮脂まで洗い流してしまうので、使うのは1日1回程度にしておきましょう。
お湯の温度を高くしすぎない
入浴時にお湯の温度が高すぎると皮脂を必要以上に流してしまい、肌のバリア機能の低下につながります。また体があたたまりすぎると痒みの症状がひどくなることもあるので、シャワーや湯船のお湯の温度はぬるめに設定するとよいでしょう。
部屋を加湿する
空気が乾燥していると肌の水分が失われて乾燥肌になり、かゆみを感じやすくなることがあります。冬場は湿度が下がるので、加湿器を使ったり洗濯物を室内に干したりして部屋を加湿しましょう。夏場でもエアコンが効いた室内は乾燥しやすいので気をつけてくださいね。
子どものかゆみの相談は、オンラインでも
子どものかゆみは珍しい症状ではありませんが、原因がさまざまなのでケア方法や受診のタイミングに悩むこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師に相談したり、自宅にいながらスマホでオンライン診療を受けたりすることができますよ。医師が必要と判断した場合は薬の処方も可能なので、困ったときは検討してみてくださいね。
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