子どもの汗が臭い!原因は?病気の可能性や家庭でできるケア方法を解説

子どもの病気


「子どもの汗がなんだか臭い」「たくさん遊んだあとの汗のにおいが気になる」と感じることはあるのではないでしょうか。そこでこの記事では、子どもの汗が臭くなる原因や病気の可能性、受診の目安、自宅でできるケア方法についてご紹介します。

子どもの汗が臭くなる主な原因

子どもの汗が臭くなる主な原因は、汗をかいたあとに汗や皮脂が皮膚に残ることです。

汗そのものには、ほとんどにおいがありません。しかし、汗をかいたままの状態が続くと、皮膚の細菌が汗や皮脂などを分解して、においが発生します

特に次のような場合は、皮膚に汗や皮脂が残り、汗のにおいが強くなることがあります。

  • 暑い日や運動後など、汗をたくさんかいたとき
  • 汗をかいたまま着替えずそのまま過ごしたとき
  • 通気性の悪い服を長時間着ているとき
  • シャンプーの洗い残しがあるとき


また思春期に近づくと、ホルモンの影響で皮脂や汗の分泌が増え、汗のにおいが気になりやすくなることもあります。

【年齢別】子どもの汗のにおいの変化と特徴

子どもの汗のにおいは、年齢によって次のように原因や特徴が異なります。

赤ちゃん

赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすい傾向があります。

首や脇のしわに流れた汗と、口元からこぼれたミルクやよだれ、皮脂などが混ざり合うことで、においが気になることがあります。

幼児〜小学生低学年頃

外遊びや体育の授業などで、汗をかく機会が増えます。

汗をかいたまま拭かずに遊び続けたり、着替えをせず長時間同じ服を着ていたりすると、皮膚の細菌が汗や皮脂を分解し、においが気になることがあります。

小学生高学年〜思春期

小学校高学年頃から思春期を迎える頃にかけては、ホルモンの影響で皮脂の分泌が増えたり、においの原因になりやすいベタベタとした汗を出す「アポクリン汗腺」が発達したりします。

そのため、それまでより汗のにおいが強くなったと感じることがあります。

病気のサインかも?注意が必要な汗のにおい

子どもの汗が臭くなること自体は珍しくありませんが、臭い状態が続いたり、汗のにおい以外の症状を伴ったりする場合は、次のような病気が関係していることもあります。

皮膚感染症

汗をかきやすい部位で細菌やカビ(真菌)が増えて炎症が起こると、強くにおうことがあります。

汗のにおいに加えて、次のような症状がみられるのが特徴です。

  • 赤み
  • かゆみ
  • 湿疹
  • ジュクジュクしている

代謝異常症

非常にまれではありますが、生まれつき代謝に異常がある病気では、特徴的な体臭や汗のにおいがみられることがあります。

汗のにおいよりも、次のような症状の方が目立つことが多いです。

  • 発育不良
  • 哺乳力が弱い
  • けいれん
  • 嘔吐


多くは生後すぐの新生児マススクリーニング検査で見つかる病気です。

ワキガ(腋臭症)

アポクリン汗腺から出る汗が原因で、強いにおいが生じる状態です。

思春期以降に気付きやすく、次のような特徴がみられることがあります。

  • 脇のにおいが強い
  • 耳垢がベタベタしている
  • 家族にも同じ体質の人がいる

子どもの汗のにおいで受診する目安は?何科に行くのが良い?

直前の章でご紹介した病気が疑われる症状がみられる場合は、早めに受診しましょう

また汗のにおいに加えて次のような症状がみられるときも、一度受診すると安心です。

  • 強いにおいが続いている
  • 皮膚に赤みや湿疹がある
  • かゆみがある
  • 汗をかく部位が腫れている
  • 急ににおいが強くなった


さらに汗のにおいとともに次のような症状があらわれた場合は、感染症などが進んでいる可能性もあるため、早急に受診してください。

  • 発熱を伴う
  • 膿が出ている
  • 強い痛みがある
  • ぐったりしている


これらに当てはまらなくても、気になることや疑問があれば受診してかまいません。

汗のにおいで受診する場合は、まず小児科へ相談するとよいでしょう。皮膚の症状が目立つ場合は皮膚科を受診してください。

子どもの汗のにおいにできるホームケア

子どもの汗が臭くても病気が疑われる症状がない場合は、次のようなホームケアを試してみましょう。

汗をかいたら早めに着替える

汗をかいたままの服を着続けると、細菌が増えやすくなります。汗をたくさんかいたあとは、できるだけ早く着替えましょう。

汗をやさしく拭く

汗をかいたら、タオルなどで早めに拭くことも大切です。乾いたタオルでもいいですが、濡らして固く絞ったタオルなどでやさしく拭くと、汗の成分(塩分など)や皮脂をすっきり落としやすくなります。

首や脇、足の付け根など汗がたまりやすい部分は特に丁寧に拭きましょう。

毎日入浴して皮膚を清潔に保つ

汗や皮脂をためないために、毎日入浴して体を清潔に保ちましょう。石けんやボディソープをよく泡立て、ゴシゴシこすらずやさしく洗うことが大切です。

夏の運動後など汗をたくさんかいたときは、シャワーで汗を洗い流したり、濡れたタオルで汗を拭いたりすると、におい対策につながります。

ただ、石けんやボディソープを使って何度も洗うと、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥や肌荒れにつながることがあります。石鹸やボディーソープを使うのは1日1回にして、日中にシャワーを浴びる場合はお湯だけで汗を流す程度でも十分でしょう。

通気性のよい衣類を選ぶ

吸湿性・通気性のよい衣類を着ると汗が乾きやすく、におい対策にもつながります。

汗をかきやすい季節は着替えを多めに用意して、こまめに着替えることも大切です。

子どものにおいの相談はオンラインでも

子どもの汗がにおう原因は、汗をたくさんかいたときや汗をかいたまま過ごすことなど日常的なことがほとんどですが、ホームケアをしても改善しない、強いにおいが続くといった場合は、一度受診すると安心です。ただ体のにおいはデリケートなことなので、相談しにくいと感じることもあるかもしれません。
そんなとき子どもの医療に特化したオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、自宅にいながらスマホで医師の診察を受けることができ、子どものにおいについての相談も可能です。困ったときにはぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア

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