子どものうんちが臭い…病気の可能性や対策、受診目安を解説

子どもの病気


「子どものうんちがいつもより臭い」「酸っぱいにおいや魚のようなにおいがして大丈夫かな」と気になることがあるかもしれません。この記事では、子どものうんちが臭くなる原因や疑われる病気、受診の目安、家庭でできる対策についてご紹介します。

子どものうんちのにおいがきついのは、病気なの?

うんちには、もともとにおいがあります。食べたものや体調によってにおいが変化することも珍しくありません。
子どものうんちがいつもより臭いと感じるときは、何らかの原因があると考えられます。ただし、必ずしも病気とは限りません。次の章でご紹介するような日常的な原因であることが多いです。

一方で、普段より強い臭さが続いたり、酸っぱいにおいや魚のようなにおいが気になったりする場合は、病気が関係していることもあります。においだけでなく、体全体の状態をチェックすることが大切です。

子どものうんちが臭いときによくある、病気以外の原因

子どものうんちが臭いときに考えられる病気以外の原因には、次のようなものがあります。

食べ物や飲み物の影響

食べたものや食べる量によって、うんちのにおいが強くなることがあります。特に次のような食べ物は、消化・分解される過程でうんちのにおいが強くなりやすくなります。

  • 肉類
  • 乳製品
  • 脂っこいもの
  • にんにく、玉ねぎ
  • 香辛料の多い料理


また食べすぎによって消化しきれなかった食べ物が腸内に残ると、一時的にうんちのにおいが強くなることもあります。
体調に問題がなく、一時的な変化であれば心配しすぎる必要はありません。

便秘

便秘によって便が腸の中に長くとどまると、腸内細菌による分解などの影響でうんちが臭くなることがあります。
においのほかに、お腹が張る、便が硬い、排便回数が少ないなどの症状がみられることもあります。

腸内環境の乱れ

風邪を引いたあとや抗菌薬(抗生物質)を飲んだあとなどは、腸内細菌のバランスが崩れ、うんちが臭くなることがあります。
また、生活リズムの乱れや偏った食事も腸内環境の乱れに影響し、うんちの臭さにつながることがあります。

消化不良

胃腸の調子が悪いときや消化不良を起こしているときは、一時的にうんちが臭くなることがあります。
特に脂っこいものを一度にたくさん食べたあとや、胃腸炎の回復途中などに、においを感じやすいです。

うんちが臭いときに疑われる病気は?酸っぱい・魚臭いときは?

酸っぱいにおいや魚のようなにおいなど、うんちが臭かったり普段とは違うにおいがすると心配になるかもしれません。
においだけで病気とは判断できませんが、下痢や腹痛などほかの症状を伴う場合は、次のような病気が関係していることがあります。

胃腸炎

ウイルスや細菌による胃腸炎では、腸内環境が変化することで、うんちが普段より臭くなったり、酸っぱいにおいや普段とは異なるにおいになったりすることがあります。

胃腸炎では、におい以外にも次のような症状がみられます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 発熱


乳糖不耐症

乳糖不耐症とは、牛乳などに含まれる乳糖をうまく分解できない状態です。
乳製品を食べたり飲んだりしたあとに、酸っぱいにおいのする下痢がみられることがあります。

そのほか、次のような症状を伴うこともあります。

  • 腹痛
  • お腹がゴロゴロ鳴る
  • お腹が張る


吸収不良症候群などの病気

まれではありますが、食べ物の栄養をうまく吸収できない病気では、強い悪臭のする便がみられることがあります。
また脂肪の吸収が悪くなる病気では、強いにおいに加えて、油っぽい便や、水に浮きやすい便がみられることもあります。

子どものうんちが臭いときの受診目安は?

子どものうんちが一時的に臭くなっただけで、食欲や元気があり、普段どおり過ごせている場合は、慌てて受診する必要はないことがほとんどです。
ただし、においに加えて次のような症状がある場合は、小児科を受診しましょう

早めに受診したほうがよい症状

  • 下痢が数日続く
  • 血便が出る
  • 激しい腹痛を繰り返す
  • 便が白っぽい、黒っぽいなど普段と大きく違う色をしている
  • 体重が増えにくい、または減っている
  • うんちの臭さが続き、原因が思い当たらない


すぐに受診が必要な症状

次のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

  • ぐったりして反応が悪い
  • 水分がとれない
  • 繰り返し嘔吐している
  • 強い腹痛で動けない
  • 血便が大量に出ている


これらに当てはまる症状がなくても、気になることや疑問があれば受診してかまいません。

子どものうんちが臭いときに家庭でできるケア

子どものうんちのにおいが気になるときは、まず家庭でできるケアを試してみましょう。体調に問題がなければ、生活習慣や食事を見直すことで改善することもあります。

食生活を見直す

肉類や脂っこいものに偏った食事は、うんちが臭くなる原因の一つです。
バランスのよい食事を心がけ、野菜や果物、海藻類など食物繊維を含む食品も取り入れましょう。

便秘を改善する

便秘が原因でうんちが臭くなっている場合は、便秘の改善を目指すことが大切です。日常的に次のようなことを意識してみましょう。

  • 十分な水分をとる
  • 適度に体を動かす
  • 朝食を食べる
  • トイレに行きたいときは我慢しない

ホームケアではなかなか改善しない場合は、小児科で相談してみてください

生活リズムを整える

睡眠不足や不規則な生活は、腸内環境の乱れにつながることがあります。
十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がけることも、腸の健康を保つために大切です。

便の状態も確認する

うんちのにおいだけでなく、色や硬さ、回数などもあわせて確認しておきましょう。
先にご紹介した受診目安に当てはまるような症状が見られた場合は、早めに病院で受診してください。

子どものにおいの相談はオンラインでも

うんちにはもともとにおいがありますが、酸っぱいにおいや魚のようなにおいがしたり、ほかの症状を伴ったりするときは、一度受診すると安心です。ただ、うんちのにおいはデリケートなことなので、子どもが病院へ行くのを嫌がることもあるかもしれません。
子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、自宅にいながらスマホで医師の診察を受けることができ、においについての相談も可能です。困ったときにはぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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