よだれかぶれとアトピーはどう違うの?見分け方や対処法は?

子どもの口周りが荒れていると、よだれかぶれかアトピーか見分けがつかないことがあります。こちらの記事では、よだれかぶれとアトピーの見分け方やそれぞれの対処法をご紹介します。
よだれかぶれとアトピーはどう違うの?それぞれの原因と症状は?
赤ちゃんの口の周りが荒れている場合、よだれかぶれとアトピー両方の可能性が考えられます。この2つは見た目が似ていることもあり、見分けるのが難しい場合があります。
それぞれ原因や特徴的な症状をこちらでご紹介します。
よだれかぶれ
よだれが増え始める生後5ヶ月ごろから起こりやすくなる皮膚トラブルです。
原因
肌を刺激から守る「バリア機能」が弱い赤ちゃんの肌に、長時間よだれが触れて刺激になることが原因です。よだれだけでなく、口周りについた食べこぼしや口を拭いたときの摩擦が刺激となって起こることもあります。
症状
主に下記のような症状が口周りや頬に現れます。
- 痒みのある赤い発疹
- 水ぶくれ状の発疹
- 肌の乾燥
- ただれ
アトピー
アレルギーを起こしやすい体質の人や皮膚のバリア機能が弱い人に起こりやすい皮膚トラブルです。正式名称を「アトピー性皮膚炎」といいます。
原因
肌を刺激から守る「バリア機能」が低下しているところに、ホコリや洗剤、化学物質、細菌などが刺激を与えることによってアレルギー反応が引き起こされることが原因です。
アレルギー反応を起こすと痒みを感じやすくなり、掻くことでさらにバリア機能が低下するという悪循環によって、症状を何度も繰り返します。
症状
頭や顔、首、手足など全身の皮膚に下記のような症状が現れます。
- ぷつぷつとした湿疹
- 赤みのある湿疹
- 乾燥によるカサカサ
- 掻くことによってできるかさぶた
- 皮膚の痒み
よだれかぶれとアトピーの見分け方は?
よだれかぶれとアトピーを見分けるポイントは、症状が現れる部位と年齢(月齢)です。それぞれご説明します。
症状が現れる部位
よだれかぶれの場合は、口周りや頬などよだれや食べこぼしがつきやすい部分のみに症状が現れます
一方アトピーの場合は、全身に症状が現れる可能性があります。症状が体の左右の同じような場所に現れるのも特徴です。
症状が現れる年齢(月齢)
よだれかぶれの場合は、基本的によだれが増え始める生後5ヶ月ごろから、よだれが減る1〜3歳ごろの間にのみ症状が現れます。
アトピーの場合は、症状を慢性的に繰り返すことが多いです。生後2ヶ月ごろの赤ちゃんから大人まで症状が現れることがあります。
よだれかぶれとアトピーはそれぞれどうやって治す?
ここからはそれぞれの治し方をご紹介します。
よだれかぶれの治し方
よだれかぶれを治すには、肌を清潔に保つことと刺激から守ることが大切です。
よだれが多く出るときや食事の後は、口周りをこまめに優しく拭き取りましょう。拭き取ったあとやお風呂のあとは、ワセリンや赤ちゃん用のクリームなど低刺激の保湿剤でしっかり保湿してください。
ケアを続けていてもなかなか治らない場合や、赤みやかゆみが強い場合は、皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎の治し方
アトピー性皮膚炎は「治す」というよりも、「治療やケアで症状をコントロールする」というイメージです。
治療には塗り薬や飲み薬、注射などが使われます。自己判断で市販の薬などを使うのではなく、皮膚科を受診して、症状や重さに適した薬を処方してもらうことが大切です。
薬の使用と同時に、患部を清潔に保つことと、しっかりと保湿することも大切です。毎日の入浴で、泡立てた石鹸で強く擦らず丁寧に洗い、すすぎ残しのないように洗い流しましょう。洗ったあとは乾燥しやすくなるため、できるだけ早く保湿剤をつけるようにしてください。
また特定の食べ物やダニ、ホコリ、花粉、日焼け止めなどでアレルギー反応が起こり、アトピー性皮膚炎が悪化することがあります。アレルギー反応を起こすものを見つけ、できるだけ避けることが、症状の改善に繋がります。
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