子どもの胃腸炎を早く治す方法まとめ

子どもの病気


嘔吐や下痢などつらい症状があらわれる胃腸炎。子どもが感染したときは、できるだけ早く治してあげたいと思いますよね。そこでこの記事では、子どもの胃腸炎を早く治す方法をご紹介します。

子どもの胃腸炎の原因は?

胃腸炎の原因はさまざまですが、子どもに多いのはノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどによるものです。ウイルス性胃腸炎はウイルスに汚染された食品を食べたり、ウイルスがついた手で口に触れたりすることで引き起こされます。

子どもの胃腸炎の症状は?

子どもの胃腸炎でよくみられる症状は、嘔吐や下痢、腹痛などです。ウイルスの種類により白っぽい便が出たり、発熱をともなったりすることもあります。いずれの場合も自然に治るケースがほとんどですが、まれに脱水やけいれんを起こして重症化することもあるため、注意して経過を見守る必要があります。

子どもの胃腸炎を早く治す方法はある?

ウイルス性胃腸炎を根本的に治療する特効薬などはありません。そのため子どもの胃腸炎を早く治すには、基本的なホームケア方法をしっかり行うようにしましょう

子どもの胃腸炎を早く治す方法4選!

ここからは、子どもの胃腸炎を早く治す具体的なホームケア方法をご紹介します。

安静にする

胃腸炎にかかると体力を消耗するので、できるだけ安静にして過ごしましょう。元気そうであれば日中は無理に寝かせる必要はありませんが、症状がある間は激しく体を動かしたり外出したりするのは避けるのが安心です。

水分補給をする

胃腸炎を早く治すには、脱水を防ぐためにこまめに水分補給をする必要があります。ただ嘔吐直後は水分を摂らせても再び吐いてしまうことがあります。そのためまずは30分ほど胃を休め、症状が落ち着いてきたらペットボトルキャップ1杯程度(5〜8mL)またはティースプーン1杯程度の量の水分を5~10分おきに与えてあげましょう。その後、様子をみながら少しずつ間隔をあけて水分量を増やしていってください。

胃腸炎のときには、経口補水液や子ども用のイオン飲料など水分と電解質が補給できる飲み物がおすすめです。酸味が強い飲み物や牛乳などは嘔吐や下痢の症状を悪化させることがあるので、避けたほうがよいでしょう。

消化がよい食べ物を食べさせる

絶食期間が長くなりすぎると、腸の機能が低下して回復が遅れることがあります。ほぼ普段通りに水分補給ができるようになったら、少しずつ食事を再開させましょう。ただ脂っこいものや糖分が多いものは症状を悪化させることがあるので、下記のような消化がよい食べ物を食べさせるようにしてください

  • おかゆ
  • 食パン
  • うどん
  • りんご
  • バナナ
  • 野菜スープ

市販薬を自己判断で使用しない

下痢止めや吐き気止めの薬は、ウイルスの排出を妨げて回復を遅らせることがあります。そのため、市販薬を自己判断で使用するのは避けましょう。つらそうなときや水分補給ができないときは病院を受診し、処方された薬を、用法用量を守って使用するようにしてください。

子どもの胃腸炎のケア方法に悩んだら…

子どもの胃腸炎を早く治す方法をご説明しましたが、症状のあらわれ方には個人差があるのでなかなか治らずホームケア中に悩むこともあるかと思います。そんなときは、チャット相談ができるアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別にやり取りできるため、子どもの症状に合わせたアドバイスをもらえます。無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア