子どもの扁桃炎の治し方は?何科を受診する?

子どもの病気


喉の痛みが強い扁桃炎。子どもがかかったらできるだけ早く治してあげたいですよね。こちらの記事では、扁桃炎の治し方や何科を受診するのかをご紹介します。

子どもの扁桃炎の症状は?

扁桃炎は、喉の奥にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)に様々なウイルスや細菌が感染して炎症を起こす病気です。下記のような症状があらわれます。

  • 強い喉の痛み
  • 喉の赤み、腫れ
  • 高熱


人によっては下記のような全身症状があらわれることがあります。

  • 倦怠感
  • 悪寒
  • 食欲不振


原因のウイルスや細菌によっては下記のような症状があらわれることがあります。

  • リンパ節の腫れ
  • 耳の痛み
  • 頭痛
  • 体に赤い発疹
  • 舌にブツブツができる(いちご舌)


子どもの扁桃炎の治し方は?自然に治るの?

扁桃炎の原因がウイルス性の場合、軽症であれば水分補給をしっかりして安静にしていると、自然に治ることもあります。
しかし扁桃炎の原因が細菌の場合や、症状が進行して重症化している場合は、医療機関での適切な治療が必要です。
扁桃炎の原因や症状に適した治し方を知るためにも一度受診するのが良いでしょう。

子どもの扁桃炎の受診の目安は?

下記のような症状があらわれている場合は、できるだけ早めに受診するようにしましょう。

  • 発熱や喉の痛みが3日以上続いている
  • 唾液を飲み込めないくらい喉が痛む
  • 扁桃に白っぽい膿が付いている
  • 息苦しさを感じる
  • 口を開けにくい
  • 喋りにくい


上記にあてはまらなくても、発熱や喉の痛みなど扁桃炎が疑われる症状がある場合は、診療時間内で一度受診しておくと安心です。特に1年に何度も扁桃炎を繰り返すときは必ず受診するようにしてください。

子どもの扁桃炎は何科を受診するの?

扁桃炎は小児科や耳鼻科で診てもらうことができます。症状が喉の痛みだけであれば、耳鼻科を受診してもいいでしょう。
発疹やリンパ節の腫れ、頭痛など喉以外にも症状がある場合は、既往歴がもわかっており総合的に診てもらえるかかりつけの小児科を受診するのがおすすめです。

子どもの扁桃炎の治療方法は?

扁桃炎の治療方法は、原因がウイルスか細菌かによって異なります。

ウイルスが原因で扁桃炎になっている場合は、対症療法が基本です。受診するとうがい薬や解熱鎮痛剤などが処方されます。
細菌が原因で扁桃炎になっている場合は、抗菌薬で治療を行うケースが多いです。抗菌薬を服用すると数日でつらい症状が緩和されます。ただしたとえ症状が治まったとしても、合併症を防ぐために処方された抗菌薬は最後まで飲み切る必要があります。

また炎症がひどく扁桃に膿が溜まる「扁桃周囲腫瘍」に進行している場合や、年に何回も扁桃炎を繰り返す場合には、手術での治療を行うことがあります。

子どもが扁桃炎のときに家庭で気をつけることは?

子どもが扁桃炎のときには、家庭で下記のようなことに気をつけて過ごしましょう。

安静にする

早く治すためには、しっかりと休息をとることが必要です。できるだけ安静に過ごすようにしてください。
高熱や喉の痛みで寝づらいこともあるかと思うので、室内の温度と湿度を過ごしやすいように調節し、できるだけ快適に休めるようにしてあげましょう。湿度の目安は50〜60%程度です。また照明は暗めの方が眠りやすくなります。

こまめに水分補給をする

扁桃炎のときは、高熱や水分の飲み込みづらさから脱水症状になりやすくなります。いつも以上に水分補給をこまめにすることを意識しましょう。喉が潤うことで痛みも和らぎます。
水分補給には、水や麦茶、経口補水液、スープなど刺激の少ない飲み物がおすすめです。

刺激の少ない食べ物を食べる

高熱や喉の痛みで食欲がない場合は、数日であれば無理に食べる必要はありません
食欲がある場合は、喉への刺激が少ない消化の良いものを食べるようにしましょう。おかゆや柔らかく煮たうどん、スープ、プリン、アイスクリーム、ゼリーなどで食べやすいものを食べるようにしてください。

子どもの扁桃炎で困ったらオンライン診療でも

喉の痛みや高熱が出る扁桃炎。つらそうな子どもを病院に連れて行くのは大変なときもありますよね。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながらスマホで診察を受けられるので、移動する必要もなく待ち時間は家で休ませておくことができます。症状の不安やホームケアについて相談もできますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。
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