【子どもの花粉症検査】何歳から?費用は?何科でできる?

子どものアレルギー


花粉が飛散している季節に子どもの鼻水やくしゃみが続いていると、花粉症を疑いますよね。そこで今回は、花粉症の検査方法や受けられる年齢、費用などについて詳しくご紹介します。

花粉症検査を検討したい症状は?

花粉が飛散している季節に下記のような症状が続く場合は、花粉症検査を受けることを検討してもいいかもしれません。

  • くしゃみや咳が長く続く
  • 鼻水や鼻づまりが治らない、そのせいで眠れない
  • 目をこすりすぎてまぶたが腫れている
  • 目が充血している
  • 頭が痛いと言う


花粉症は一度発症すると自然に治ることはなかなかなく、放っておくと悪化してしまうこともあります。気になるときは病院で早めに検査をして、適切な治療を受けるのがいいですよ。

花粉症検査は何歳から受けられる?

花粉症検査が何歳から受けられるかは、検査の種類によっても異なります。

たとえば血液検査であれば基本的には何歳からでも受けられますが、1歳未満の子どもの場合は精度が低く、正しい結果が出ないときもあります。皮膚検査は1歳から受けられます。

子どもの花粉症検査にかかる費用は?

子どもに花粉症の症状があり、医師に「検査が必要」と判断された場合、検査には健康保険が適用されます。

検査費用は病院によって違いがありますが、診察料も含めて5,000円前後の自己負担になることが多いようです。ただ子どもの場合は自治体の子ども医療費助成が適用されるため、住んでいる地域の自治体の基準によって自己負担額が異なります。

子どもの花粉症検査は何科で受けられる?

子どもの花粉症検査は小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科・眼科で受けられますが、子どもの場合は小児科で検査を受けるのがおすすめです。小児科医は子どもの特徴をよくわかっているので、症状と年齢に合わせた検査を受けることが可能です。まずはかかりつけの小児科で相談してみるのがいいでしょう。

子どもの花粉症検査の方法は?

ここからは花粉症の一般的な検査方法をご紹介します。

血液検査

アレルギーの原因となる物質を特定するための検査です。注射ではなく指先に小さな針を刺して採血する方法もあるため、注射が嫌いな子どもや小さな子どもでも検査が可能です。

皮膚テスト

アレルギーの原因となる物質を特定するための検査です。皮膚にアレルギーの原因となる抗体を垂らし、反応の強さをみます。痛みやかぶれなどはほとんどありません。皮膚に軽い傷をつけて抗体を垂らす「スクラッチテスト」や、抗体を垂らした後に針で軽く押す「プリックテスト」などの方法があります。

鼻鏡検査

鼻の中に光を当てて粘膜の状態を観察する検査です。鼻の穴を広げて、粘膜の腫れや鼻水の状態をみます。アレルギーの原因までは特定できませんが、花粉症かそれ以外の病気かを区別できる検査です。

花粉症のホームケアに悩んだら…

花粉症は検査をして薬を飲めば症状を抑えることができますが、すぐに完治するものではなく、ホームケアが必要です。ホームケアの方法に迷ったら、医療アプリ「キッズドクター」がおすすめ。看護師にチャットで相談ができ、個別のアドバイスがもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

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