子どもの花粉症で頭痛が起こることもある?対処法は?

子どものアレルギー


子どもの花粉症患者数は年々増加しています。花粉症というとくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状をイメージするかもしれませんが、頭痛が起こることもあります。そこで今回は、子どもの花粉症で頭痛が起こる原因や対処法をまとめました。

子どもの花粉症で頭痛が起こることもあるの?

花粉症で頭痛が起こることは、大人でも子どもでもあります。といっても、頭痛は花粉症の直接的な症状というわけではありません。くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといった症状が原因で、頭痛が誘発されるこることがあります。

子どもの花粉症で頭痛が起こる原因は?

子どもが花粉症で頭痛を起こす代表的な原因は、花粉症によって副鼻腔炎を起こしている場合です。花粉症でくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状があるとき、鼻のなかは炎症を起こした状態です。この炎症が鼻や目の周りにある「副鼻腔」という場所まで広がると、頭痛を感じることがあります。

また花粉症でくしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が続くと、夜中に何回も目が覚めたり眠りが浅くなったりして、睡眠不足になることがあります。この睡眠不足が頭痛の原因になることも考えられます。

子どもが花粉症で頭痛がするときの対処法は?

ここからは、花粉症で頭痛がするときの対処法をご紹介します。どれも簡単にできるので、参考にしてくださいね。

① 加湿する

頭痛の原因となる鼻づまりを解消するために、部屋の加湿をしましょう。湿度が上がると鼻の乾燥が防げるため、鼻詰まりが楽になることがあります。

蒸したタオルを鼻の上においてあげるのもおすすめです。ただし鼻を覆って窒息しないよう、ママやパパが様子を見てあげましょう。

② お風呂にゆっくり入らせる

ゆっくりお風呂に入らせるのも、花粉症で起きる頭痛に効果があります。首や肩を温めて血流がよくなることで、頭痛の原因となる首や肩のこりが解消できるからです。

またお風呂に入ると湯気の湿気で鼻づまりが解消されることもあります。前述したように鼻づまりも頭痛の原因なので、一石二鳥の方法ですよ。

③ 花粉を避ける

花粉を体内に吸い込まないようにするのも、症状を和らげるために大切です。外出するときにマスクや眼鏡を着用すると、体内に入る花粉の量を減らすことができます。

マスクや眼鏡での対策が難しいときは、花粉の飛散量が多い日の外出は避けるのが安心です。どうしても外出しないといけない場合は、花粉の量が多い正午前後と夕方の外出は避けたほうがいいでしょう。

綿やポリエステルなどのツルツルした素材の洋服を着せるのも、花粉がつきにくくておすすめです。逆にニットやウールは静電気が起こりやすく、花粉を集めやすい素材です。

④ 空気清浄機を使う

花粉は髪の毛や衣服に付着するので、どうしても室内に入ってきてしまいます。そのため空気清浄機を使って室内の花粉量を減らすのも、花粉症の症状を緩和するのに効果的です。

空気清浄機は玄関や部屋の入口近くに置くと、外から入ってくる花粉を効果的に除去できます。またエアコンと対角線上に置くと、空気の流れができて花粉を集めるのに効果的です。

⑤ 小児科や耳鼻科を受診する

花粉症で頭痛がひどいときは、小児科か耳鼻科を受診しましょう。症状にあった薬を処方してもらうことで、頭痛が軽快することもあります。

花粉症のホームケアに悩んだら…

今回紹介した方法を試してもなかなか症状が緩和されないなど、花粉症のホームケアに悩んだときは、子どもの医療アプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師にチャットで個別相談ができ、子どもの症状に合ったアドバイスが受けられます。相談は無料なので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 小林揚子
日本小児科学会認定小児科専門医。2017年東北大学医学部卒業。亀田総合病院にて初期研修を修了。国立成育医療研究センターにて小児科後期研修を行い、地域医療・1-3次救急など様々な場面で小児の診療にあたる。2022年より国立精神・神経医療研究センター病院脳神経小児科に勤務。1児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア