破傷風とは?子どものケガ後に注意!

子どもがケガをしたときに気をつけたい「破傷風」。発症すると重い症状があらわれることもあるため、予防しておきたい病気のひとつです。この記事では破傷風になりやすい場面や、破傷風の予防方法などをご紹介します。
破傷風とは?
破傷風は、主に土の中に存在する破傷風菌によって引き起こされる病気です。感染すると3~21日程度の潜伏期間を経て、痛みを伴う筋肉のけいれんやこわばりがあらわれます。
初期は口が開きにくい、首筋が張るといった部分的な症状ですが、進行すると全身が固くなり呼吸困難などの重い症状があらわれることもあります。
破傷風になりやすいのはどんなとき?
破傷風菌が体の中に侵入することで破傷風に感染します。
そのため、ケガをして土や砂が傷口に付いたままの状態のときや、土に触れる犬や猫、ヘビなどの野生動物に咬まれたとき、傷がある状態で土いじりをしたときなどに破傷風になるリスクが高まります。
破傷風の予防にはワクチンが効果的
破傷風の予防には、生後2ヶ月から受けられる5種混合ワクチン(または4種混合ワクチン)が効果的です。厚生労働省によると、ワクチンによって100%に近い確率で破傷風の抗体を獲得でき、正しい方法で接種すると免疫が10年間続くと報告されています。破傷風に感染すると最悪の場合、命を落とすこともあるので、ワクチンでの予防が推奨されています。
破傷風ワクチンの定期接種は第1期と第2期に分かれており、日本小児科学会では、第1期として生後2ヶ月から2歳までに5種混合ワクチン(または4種混合ワクチン)を4回接種し、第2期として11歳で2種混合ワクチンを1回接種することを推奨しています。
ケガをして不安なときは病院で受診しよう
ケガをして破傷風が不安なときは病院を受診しましょう。特に次のようなときは、早めに受診すると安心です。
- 破傷風ワクチンを受けていない
- ケガをして傷口に土や砂が付着した状態が長く続いた
- 錆びた釘などが刺さった
- 動物に咬まれた
- 破傷風が疑われる症状(口を開けにくい、首筋が張る、呼吸が苦しい など) が出ている など
早期に適切な治療を受けることで、破傷風の発症や重症化のリスクを下げられるとされています。
子どものケガの相談はオンラインでも
子どもがケガをするのは珍しいことではありませんが、「このまま様子を見て大丈夫かな?」と悩むようなケースもあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のチャット相談が便利です。看護師と個別にやりとりでき、受診のタイミングや症状に合わせたケア方法などを教えてもらえます。自宅にいながら医師のオンライン診療を受診することもできるので、困ったときは検討してみてくださいね。
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