子どもがかさぶたを剥がしたりかいたりするときの対処法

子どものケガ


かさぶたができると、子どもは気になって剥がしてしまったり、痒みを我慢できずにかいてしまったりすることがあります。傷を早く治し、傷跡を残さないためにも、かさぶたは無理に剥がさないことが大切です。この記事では、子どもがかさぶたを剥がしたりかいたりするときの対処法をご紹介します。

かさぶたとは?なぜできる?

ケガなどで皮膚が傷つくと、治る過程で「かさぶた」ができます。かさぶたは傷口からにじみ出た血液や体液が乾燥して固まったものです。出血を止めたり傷口から雑菌が侵入するのを防いだりする役割があります。

かさぶたは剥がさないほうがいいの?

かさぶたは剥がさず、自然に剥がれ落ちるのを待つのが基本です。無理に剥がすと再び傷ができ、治りが遅くなったり傷跡が残りやすくなったりする可能性があります。また剥がすと傷口から雑菌が侵入しやすくなり、細菌感染を引き起こすリスクもあるので、かさぶたは剥がさないようにしましょう。

子どもがかさぶたを剥いだりかいたりするときの対処法!

剥がさないほうがいいとはいえ、子どもは我慢できずにかさぶたを剥がしたりかいたりしてしまうこともあるかと思います。ここからは、子どもがかさぶたを剥いだりかいたりするときの対処法をご紹介します。

肌を保湿する

子どもがかさぶたを触ってしまう理由のひとつに痒みがあります。肌が乾燥しているとバリア機能が低下したり、刺激に敏感になったりするため、特に痒みを感じやすいです。肌を清潔な状態にしてから、かさぶたの周りにワセリンや保湿剤を塗って肌の乾燥を防ぎましょう。

冷やす

冷やすことで痒みが和らぐことがあります。タオルやハンカチで包んだ保冷剤を当てて、患部を冷やしましょう。子どもが嫌がる場合は、無理に冷やす必要はありません。

爪を短く切っておく

痒み対策をしても、子どもは無意識のうちにかさぶたを引っかいてしまうことがあります。引っかいたときにかさぶたが剥がれないように、爪は短く切っておきましょう。

剥がれた場合は創傷被覆材で保護する

傷は乾燥させるよりも少し湿った状態を保つほうが、治りが早く傷跡も残りにくいとされています。そのためかさぶたが剥がれてしまった場合は、ドラッグストアで市販されている創傷被覆材で保護するのも一つの方法です。その際、傷口から雑菌が入らないように、水道水でしっかり洗っておくことが大切です。絆創膏やガーゼは傷が治る際に必要な体液も吸い取ってしまうため、乾いていない傷には向いていません。

子どものかさぶたの相談はオンラインでも

かさぶたを剥がしてしまうときの対処法をご紹介しましたが、傷や痒みの程度は子どもによってさまざまなので、思うようにケアできないこともあるかと思います。かさぶたのケア方法に迷ったときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別チャットでやりとりでき、子どもの症状に合わせたケア方法や受診の目安などを教えてもらえます。自宅にいながらスマホで医師のオンライン診療を受診することもできるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 武田桃子
日本小児科学会認定小児科専門医。2013年に昭和大学医学部を卒業後、都内大学病院に勤務。現在は育休中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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