子どものケガで受診する目安は?何科に行けば良い?

子どもは好奇心旺盛で活発なため、日常的にさまざまなケガをしますよね。ケガの種類や程度、場所によっては「病院を受診したほうがいいのかな?」と悩むこともあるかと思います。この記事では、子どもによくあるケガの受診目安などをご紹介します。
子どもによくあるケガの種類
子どものケガには、一般的に下記のような種類があります。
すり傷
すり傷は皮膚の表面がこすれてできるケガで、転んだときにできることが多いです。傷は浅く出血量も少ない場合が多いですが、範囲が広いと強く痛んだり傷跡が残ったりすることがあります。
切り傷
切り傷はカッターやナイフ、ガラスの破片など鋭利なもので皮膚が切れたときにできるケガです。子どもは好奇心旺盛で目の前のものを何でも触ってしまうことが多いので、切り傷ができやすい傾向があります。
傷が浅ければ自然に治ることがほとんどですが、皮膚の深い部分まで傷つくようなケースでは適切なケアや治療が必要となります。
打撲(打ち身)
打撲は体の一部を強くぶつけたときにできるケガで、「打ち身」とも呼ばれます。子どもの場合、遊具などから落ちたり、硬いものにぶつかったりしたときにできやすいです。
軽度の打撲では痛みも少なく自然に治ることが多いですが、程度が重いと腫れや青あざ、強い痛みを伴い、骨折との見分けがつきにくいこともあります。
骨折
骨折は骨が折れるだけでなく、ヒビが入ったり一部が欠けたりするなど、骨がダメージを受けている状態を指します。子どもの骨折は転倒や転落によるものが大半で、特に肘や腕の骨に影響を受けやすいです。
子どもの場合、腫れが目立たなかったり、骨折している場所とは違うところを痛がったりして、骨折になかなか気づかないこともあります。折れ方や場所にもよりますが、程度が軽ければ固定して数ヶ月で治るのが一般的です。
捻挫
捻挫は足首や手首、指などを不自然な方向にひねることによって、関節を支えている靭帯や腱などが傷つくケガです。転んで勢いよく手や足をついたときによくみられます。
捻挫すると一般的には腫れや痛みを伴いますが、場所によっては痛みを感じにくいこともあり、見た目からは骨折との見分けがつきにくいこともあります。軽い捻挫であれば数週間で回復するケースがほとんどです。
子どものケガで受診する目安は?
子どものケガは比較的治りが早いとされていますが、軽傷に見えても注意が必要な場合があります。
下記のような場合は早めの受診が必要です。夜間や休日は救急病院を受診してください。
切り傷、すり傷
- 傷が明らかに深い、範囲が広い
- 5~10分止血しても血が止まらない
- ガラスなどが傷口に入り込んでいる可能性がある
- 傷口から膿が出たり、腫れたりしている
打撲、骨折、捻挫
- 痛くて動けない
- 痛みがなかなか引かない
- 機嫌が悪く、泣きやまない
- 頭を激しく痛がる
- 嘔吐を繰り返す
- 頭頂部や後頭部に5円玉より大きなコブがある
- 時間とともにコブが膨らんでくる
- 物が見えづらそう
- 手足に力が入らず、歩き方が不安定
ケガをした直後は上記のような症状がなくても、しばらくして「なかなか傷口が治らない」「痛みがぶり返した」など少しでも気になることがあれば、受診しましょう。
こんなときは急いで受診して!
下記のような場合は特に緊急性が高いので、すぐに病院を受診するか、状況によっては救急車を呼ぶことも検討してください。
切り傷、すり傷
- 傷が大きく大量の血が出ている
- ガラス片などが体に深く刺さり、抜けない
打撲、骨折、捻挫
- 関節が不自然な曲がり方をしている
- 頭を打ち、けいれんを起こしている
- 強く痛がり顔色が悪い
- 目の周りや耳の周りにアザがある
- ぐったりしていて泣かない
- 意識がない、ぼんやりしている
- 頭をぶつけて、血が止まらない
子どものケガは何科を受診する?
切り傷やすり傷など皮膚が傷ついているケガの場合は皮膚科や形成外科を受診しましょう。打撲、骨折、捻挫など関節や骨の異常が疑われるケガの場合は整形外科を受診するとよいでしょう。
ただいずれのケガの場合も程度が軽いときは、まずはかかりつけの小児科を受診しても問題ありません。症状によっては、専門性の高い病院を紹介されることもあります。
子どものケガの受診目安に迷ったらチャットで相談
子どものケガにはさまざまな種類があり、見た目では判断しにくいこともあるため、受診のタイミングに迷うこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師とやりとりでき、子どもの症状に合わせた受診の目安を教えてもらえます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。
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