子どもの病院を受診するとき、症状をうまく伝えるコツは?
子どもの体調不良で病院を受診する際は、ママ・パパが子どもの代わりに医師に症状を伝えることになりますよね。今回は病院で子どもの症状をうまく伝えるためのコツや、伝え方の例をご紹介します。
病院で子どもの症状をうまく伝えるためのコツは?
病院で子どもの症状をうまく伝えるには、受診前の準備が大切です。子どもの症状についてメモを残したり動画を撮ったりして、医師に正しく伝えられるようにしておきましょう。
特に下記のポイントについて伝えるといいですよ。
具体的な症状と数字
子どもの症状を伝えるときは、「熱がある」「下痢をしている」だけでなく、「◯度の熱がある」「1日に◯回下痢している」など、できるだけ具体的に説明したいところです。
検温した時間と体温を毎回書いておいたり、下痢をした時間やオムツ替えの回数をメモしておいたりと、症状とともに具体的な数字も残しておくと安心です。
症状はいつから出ているか
いつ・どのようなシチュエーションで発症したかを具体的に伝えましょう。アレルギーの可能性があるときは、直前に食べたものや触れたものなども忘れずに伝えてください。
時間の経過とともに症状がどう変化しているか
症状が強くなっている、弱くなっている、変わらないなど、時間とともにどのような変化があるかも伝えましょう。
「朝起きてすぐが1番ひどくて、夜にかけて落ち着く」「3日前から日に日にひどくなっている」など、1日の中での変化と日ごとの変化、両方が分かるといいですね。
音や見た目の様子
咳が出ている、泣き叫ぶ、湿疹が出る、下痢が続くといったときは、それが具体的にどのような様子なのかを伝える必要があります。
例えば咳の場合は「たんが絡んだような」「ヒューヒューと息苦しそうな」、下痢の場合は「血が混じったようなうんち」「白っぽいいうんち」など、その特徴を伝えましょう。
とはいえ言葉で説明するのには限界があると思うので、おすすめは動画や写真を撮ることです。苦しんでいる子どもの様子をカメラに残すのはママ・パパも心苦しいかと思いますが、実際の症状を見たり聞いたりできたほうが、医師も正確な診察ができます。
普段の生活がどれくらいできているか
ご飯を食べられているか、水分を取れているか、眠れているか、おしっこが出ているか、普段どおり遊んでいるかなど、いつもの生活との違いも伝えましょう。
子どもの症状の上手な伝え方例/症状別
具体的にはどのような伝え方をするといいのでしょうか。症状別に説明例をご紹介します。
熱がある場合
- 熱が何度あるか:(例)家を出る前に測ったら38.5度の熱があった
- いつから熱があるか:(例)昨日の19時頃、お風呂からあがって少し経った頃に、熱があることに気がついた
- 時間の経過と症状の変化:(例)昨日の19時頃は37.5度だった。22時頃には38.3度まであがった。今朝家を出る前に測ったら38.5度だった。
- 普段の生活との違い:(例)水分はいつも通りとれていて元気ではあるが、寝苦しいのか夜中何度かぐずって起きた。
咳が出ている場合
- いつから咳がでているか:(例)3日前のお昼頃から出るようになった
- 時間の経過と症状の変化:(例)最初の2日はたまにコホコホと出るくらいだったので様子を見ていたが、昨日の夜からひどくなってきた。夜中も苦しそうに咳をしていて、昨日はあまり眠れなかった。
- 音や見た目の様子:(例)昨日の夜中は、ゴホゴホとたんが絡んだような咳が続いていた。(できれば咳の様子の動画を医師に見せる)
- 普段の生活との違い:(例)水分は少しずつとれてはいるが、夜中は嫌がる素振りも見せた。
下痢をしている場合
- どのくらいの頻度で下痢をしているか:(例)ほぼ1日中していて、おむつ替えが間に合わないくらい
- いつから下痢をしているか:(例)昨日の夕方から
- 時間の経過と症状の変化:(例)昨日の15時頃下痢に気がついた。そこから少し落ち着いた気がしたけど、17時頃おむつを変えるとまた下痢だった。その後もずっと下痢が続いている。
- 見た目の様子:(例)水っぽくてゆるい、黄土色の便が出ている。(できれば便の写真を医師に見せる)
- 普段の生活との違い:(例)水分はとれているが、とった分出ている気がする。あまり遊ばず、いつもよりよく泣く。
湿疹などの皮膚症状がある場合
- いつから症状がでているか:(例)3日前のお風呂上がりから
- 時間の経過と症状の変化:(例)3日前のお風呂上がりに腕に赤いボコボコした蕁麻疹のようなものがでたが、1時間ほどすると落ち着いた。その翌日は何もなかったが、昨日のお風呂上がりも同じように腕に蕁麻疹のようなものが出た。昨日も1時間ほどで落ち着いた。いずれも痒みなどはない様子だった。
- 見た目の様子:(例)赤くてボコボコしたもの。腕全体に広がった(できれば皮膚の写真を医師に見せる)
- 普段の生活との違い:(例)いつもどおりで、特に変わったことはない。
子どもの病院を受診するときのポイント
病院を受診した際は、子どもの症状を伝えるのはもちろん、普段から気になっていることや心配事なども積極的に相談してかまいません。事前にメモにまとめておくと安心です。
また治療や薬について不明点があれば、遠慮せず質問してください。どんな些細なことでも聞いておいたほうが、その後のホームケアが安心ですよ。
子どもの体調不良時は、オンライン診療や往診も
子どもが体調を崩し医師に診察をしてほしいけど、夜間や土日などでかかりつけの病院を受診できなかったり、感染症リスクが気になって病院に行くのに抵抗があったりすることもありますよね。そんなときはオンライン診療を利用して、自宅で医師の診察を受けるという方法もあります。子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、普段から子どもの診察をしている医師の診察を受けることができます。医師が必要と判断した場合は薬も処方してもらえるので、受診のひとつの選択肢として持っておくと安心ですよ。