子どもの花粉症と風邪の見分け方は?症状の違いまとめ
子どもに鼻水やくしゃみなどの症状があるとき、風邪なのか花粉症なのか見分けがつかず対応に悩むことがあるかと思います。そこでこちらの記事では、花粉症と風邪の見分け方や、症状・治療方法の違いなどをご紹介します。
子どもの花粉症と風邪の違いを見分けよう
鼻水やくしゃみ、人によっては発熱や喉の違和感など、花粉症と風邪は症状が似ていますが、治療方法が異なります。花粉症なのか風邪なのかを早めに見極めて適切な治療を受けることが、回復への近道です。
子どもの花粉症と風邪の見分け方
ここからは花粉症と風邪を見分ける方法について説明します。
鼻水の状態を観察する
花粉症も風邪も鼻水の症状があらわれることがありますが、鼻水の質感が異なります。風邪で出る鼻水は黄色っぽく粘り気があるのに対し、花粉症で出る鼻水は透明でサラッとしているのが特徴です。
目や皮膚の痒みがあるかを確認する
花粉症の場合、目や皮膚が花粉によって痒くなるのも特徴です。目が充血したり目の周りが浮腫んだりすることもあります。
体温を測る
花粉症が原因で発熱することは少なく、発熱したとしても37℃台の微熱で終わることがほとんどです。それに対して風邪は38℃以上の熱が出ることもあります。
花粉情報を確認する
花粉症の症状は、花粉の飛んでいる量が多い季節にあらわれます。鼻水やくしゃみの症状が出だしたら花粉の飛散量情報をチェックしてみましょう。また風邪は通常1週間ほどで症状がおさまるのに対して、花粉症の場合はシーズン中症状がずっと続きます。
子どもの花粉症と風邪の治療・ケア方法の違い
花粉症と風邪は似ている症状もありますが、治療方法が異なります。
花粉症の治療・ケア方法
花粉症の場合は抗アレルギー薬を服用するのが効果的です。症状に合わせて目薬や点鼻薬が処方されることもあります。また症状が強いときには、メガネやマスクを着用させる、ウールなど毛羽だった服を着て外出しない、帰宅時には髪や服を払ってから家に入るなど、できる限り花粉と触れにくい環境を作ることも大切です。
それでも花粉症の症状が強い場合、5歳以上ではアレルゲン免疫療法として舌下免疫療法を受けることができます。治療に2〜3年かかりますが、効果は70%ほどあるといわれているので、かかりつけ医に相談してみてもいいでしょう。
風邪の治療・ケア方法
風邪の場合は抗ウイルス薬がないものも多いため、発熱に対して解熱剤、咳に対して咳止めなど症状を緩和するための薬で対症療法を行います。家庭では体をあたためてしっかりと水分を摂り、十分に休養するようにしましょう。
花粉症か風邪か迷ったら、何科を受診する?
花粉症か風邪か見分けがつかず迷ったら、まずはかかりつけの小児科を受診しましょう。普段の体質の情報などと合わせて総合的に診てもらうと安心です。花粉症と診断され目や鼻の症状が強い場合には、眼科や耳鼻科を再度受診することを勧められることもあります。
子どもの花粉症のホームケアに悩んだら…
花粉症の症状を和らげるには、薬での治療以外にもホームケアでできる限り花粉と触れさせないようにすることが大切です。オンライン診療が受けられるアプリ「キッズドクター」では、ホームケアの方法について看護師にチャットで気軽に相談ができますよ。困ったときは利用を検討してみてくださいね。