子どもの扁桃炎は人にうつるの?予防方法は?

子どもの病気


強い喉の痛みが特徴の扁桃炎。人にうつるのか、予防できるのかなど気になりますよね。こちらの記事では、子どもの扁桃炎は人にうつるのか、予防方法、感染経路などをご紹介します。

扁桃炎ってどんな病気?症状は?

扁桃炎とは、喉の奥にある「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気です。原因となる細菌やウイルスは、インフルエンザ菌、肺炎球菌、溶連菌、アデノウイルスなど様々です。

扁桃炎になると、下記のような症状があらわれます。

  • 強い喉の痛み
  • 喉の赤み、腫れ


人によっては下記のような全身症状があらわれることがあります。

  • 高熱
  • 倦怠感
  • 悪寒
  • 食欲不振


原因のウイルスや細菌によっては下記のような症状があらわれることがあります。

  • リンパ節の腫れ
  • 耳の痛み
  • 頭痛
  • 体に赤い発疹
  • 舌にブツブツができる(いちご舌)


扁桃炎は人にうつるの?

前述の通り、扁桃炎の原因となるのは細菌やウイルスなので、人にうつることがあります
しかし、扁桃炎の原因となっている細菌やウイルスが他の人にうつっても、それが必ずしも口蓋扁桃に感染して炎症を起こすわけではないため、必ずしも扁桃炎の症状があらわれるとは限りません。

扁桃炎の感染経路は?

扁桃炎の感染経路は下記の2種類です。

飛沫感染

扁桃炎の原因となるウイルスや細菌を保持している人のくしゃみや咳に含まれる、ウイルス・細菌を吸い込んで感染する

接触感染

原因ウイルス・細菌が付いたものや場所に触れた手が、鼻や口に触れることで感染する

子どもの扁桃炎の予防方法は?

扁桃炎を予防するには、下記のようなことを意識してみてください。

手洗い、手指の消毒をする

基本的なことですが、こまめな手洗いを徹底して病原体が体内に侵入するのを防ぎましょう。手洗いは石鹸を使って手のひら、甲、指の間、手首までしっかり洗うようにしてください。洗った後はしっかり水気を取り、アルコールで消毒すると良いでしょう。

歯磨きをしっかりする

毎日の習慣になっているかと思いますが、歯磨きも感染対策のひとつです。口の中の清潔を保つことで、感染リスクを低くすることが期待できます。歯を磨いたあとはうがいもしっかりするようにしましょう。

水分補給をこまめにする

喉が乾燥すると細菌やウイルスが体内に侵入しやすくなります。水分をこまめに補給して喉を潤すことを意識しましょう。

部屋を加湿する

鼻や喉が乾燥すると細菌やウイルスが体内に侵入しやすくなるため、室内を適度に加湿しておくのも感染対策になります。加湿器を稼働させたり洗濯物を室内干ししたりして部屋の湿度を上げましょう。湿度は50〜60%に保つのがおすすめです。

免疫力を高める生活をする

免疫力が低下すると細菌やウイルスに感染しやすくなります。睡眠を十分にとる、バランスの良い食事をする、外で体を動かして遊ぶ、湯船に入って体をあたためるなどして免疫力を高めることを意識しましょう。

子どもの扁桃炎で悩んだらオンライン診療でも

子どもが喉を痛がっていて受診したいとき、病院に連れて行って別のウイルスに感染してしまうかもと心配になってしまいますよね。そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで診察を受け、症状やホームケアについて相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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