子どもの熱中症対策に塩分補給は必要?正しい塩分摂取の方法は?

子どもの病気


熱中症対策には、水分とあわせて塩分を補給することが大切です。この記事では、子どもの熱中症対策に塩分補給をするときのポイントや必要な量などをご紹介します。

子どもの熱中症対策に塩分補給は必要?

汗をかくと、体の中の水分だけでなく塩分(ナトリウム)も減っていきます。ここに水分だけを摂取すると、体液のバランスが崩れて熱中症になりやすい状態になってしまうのです。そのため子どもの熱中症対策には、水分とあわせて塩分の補給も行うことが大切です。

子どもの1日の塩分摂取量はどれくらい?

子どもの1日の塩分摂取は、年齢と性別によって違います。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準・2020年度版」の子どものナトリウム摂取目標量(食塩相当量)をご紹介します。

男の子の食塩摂取量目標

1〜2歳…3.0g未満
3〜5歳…4.0g未満
6〜7歳…5.0g未満
8〜9歳…5.5g未満

女の子の食塩摂取量目標

1〜2歳…3.5g未満
3〜5歳…4.5g未満
6〜7歳…5.5g未満
8〜9歳…6.0g未満

先ほど塩分補給は熱中症予防になるとご説明しましたが、上記の目標摂取量は普通の食事を摂っていれば基本的には事足ります。塩分の過剰摂取にならないように、次の章でご紹介するポイントをおさえながら補給させるようにしましょう。

子どもの熱中症対策で塩分を摂取するときのポイントは?

子どもの熱中症対策で塩分を摂取するときのポイントをご紹介します。

一度にたくさん摂取しない

急にたくさんの塩分が体の中に入ると、まれに食塩中毒を起こして嘔吐や意識障害などの症状があらわれることがあります。1回にたくさんの塩分を摂取するのではなく、少しずつ摂取するようにしてください。

塩飴やタブレットなどは手軽に塩分が補えるいいアイテムですが、手軽でおいしいのでついつい食べ過ぎてしまいがち。摂取し過ぎは逆に体に良くないということは意識しておきましょう。

水分も一緒にとる

塩分だけでなく、水分補給も忘れずに行いましょう。汗をたくさんかいたときは、水分と塩分が同時にバランスよく摂れる子ども用の経口補水液やイオン飲料もおすすめです。

子どもの熱中症は予防が大切!

子どもは熱中症になりやすく、どんなに気を付けていても、体調を崩すことがあるかと思います。そんなときは看護師にチャット形式で相談できる「キッズドクター」がおすすめです。子どもに詳しい看護師に無料で相談できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

キッズドクターは「こどもを守る!熱中症対策」を応援しています。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

予防