子どもは睡眠中にも熱中症になる?夜に行いたい対策とは?

子どもの病気


夏に気をつけたい病気のひとつである熱中症。外で遊ぶときなどはしっかり対策している人が多いかと思いますが、注意が必要なのは日中だけではありません。この記事では、子どもが睡眠中にも熱中症になるのかや、夜に行いたい対策をご紹介します。

子どもの熱中症の原因は?

熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節機能がうまく働かなくなることにより起こります。特に子どもは体温調節機能が未熟で、大人よりも熱中症にかかりやすいため、より気をつける必要があります。

子どもは睡眠中にも熱中症になる?

子どもは寝ている間にも多くの汗をかいています。そのため高温多湿な部屋で寝ると、睡眠中にも熱中症になってしまう可能性があります。

子どもの睡眠中の熱中症の症状は?

子どもが睡眠時に熱中症になると、下記のような症状があらわれます。

  • 筋肉がこむら返りする、足がつる
  • 大量の汗をかく
  • 手足がしびれる
  • 気分が悪くなる


ただ睡眠時は熱中症の症状を自覚しにくく、子どもは体の異変をうまく伝えられないため、気付いたときには症状が進行していることもあります。熱中症が進行したときにみられる症状は下記のとおりです。

  • 頭痛がする
  • 吐き気がある、嘔吐する
  • 全身がだるい


さらに重症化すると、下記のような症状があらわれます。

  • 意識がない
  • 呼びかけへの返事がおかしい、反応しない
  • けいれんを起こしている
  • 体温が異常に高い
  • 異常に汗をかいているか、逆に汗が出ない


睡眠中の熱中症を防ぐ対策3選!

ここからは、睡眠中の熱中症を防ぐ対策をご紹介します。

睡眠中もエアコンをつけたままにする

暑い部屋で寝ると体に熱がこもって睡眠時に熱中症になりやすくなるだけでなく、寝苦しくて睡眠不足になってしまい、体温調節機能が低下することもあります。翌日の熱中症のリスクを高める可能性もあるので、睡眠中もエアコンで室温を調節しましょう。

ただ室温が低すぎると、翌朝起きたときに体がだるくなることがあります。室温が25~28℃くらいになるように調節するのがおすすめです。

日中や寝る前に水分補給をする

日中の水分補給が十分でないと、睡眠時に熱中症になるリスクが高まります。日中や寝る前にもこまめに水分補給をするように心がけましょう。

通気性・吸水性に優れた寝具を使う

通気性や吸水性に優れた寝具は、体に熱がこもるのを防いでくれます。接触冷感素材や麻素材のものを選ぶといいでしょう。

子どもの熱中症は予防が大切!

子どもの熱中症を防ぐには、日頃からしっかり対策してあげることが大切です。ただ気をつけていても、暑い日が続くと体調を崩すこともあるかと思います。そんなときは、看護師に無料で相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで個別に対応するため、状況に合わせたアドバイスをもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。

キッズドクターは「こどもを守る!熱中症対策」を応援しています。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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