子どもの嘔吐物にはハイターや次亜塩素酸が効く?消毒液の作り方まとめ
冬から春先にかけて流行する感染性胃腸炎に感染すると、1日に何回も嘔吐を繰り返すことがあります。感染性胃腸炎で嘔吐をしたときは、アルコール消毒で掃除を行うだけでは処理が十分ではありません。そこでこの記事では、効果的な消毒液の種類と消毒液の作り方をご紹介します。
子どもの嘔吐物は処理に注意!
感染性胃腸炎は、ほんの少しのウイルスが体内に入っただけで感染してしまいます。そのため子どもの嘔吐物を慌てて処理するとママやパパがウイルスを吸い込んでしまい、家庭内での感染が広がる可能性が高くなります。家庭内での二次感染を防ぐためには、正しい方法で慎重に処理することが大切です。
子どもの嘔吐物にはキッチンハイターが効く?
ノロウイルスやロタウイルスなどには消毒用のアルコールが効きません。嘔吐物の消毒の際に使いたいのは、「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれる消毒剤です。次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤や塩素系消毒剤などに含まれていて、代表的なものにキッチンハイターやブリーチなどがあります。感染性胃腸炎に効果がある消毒液は、以下の通りです。
塩素系漂白剤
- ハイター
- キッチンハイター
- ブリーチ
塩素系消毒剤
- ピューラックス
- ミルトン
- ピジョン ミルクポン
- ビーンスターク ピュリファン
子どもの嘔吐時に使える消毒液の作り方
子どもが嘔吐をしたときには、先にご紹介した消毒剤を薄めたものを使って処理しましょう。嘔吐物は強い酸性のため、消毒液を原液のままかけると有毒ガスが発生して危険です。必ず水で薄めて使うようにしてくださいね。
ここから2Lのペットボトルを使った消毒液の作り方をご紹介しましす。肌が荒れないようにビニール手袋を装着して作るのがおすすめです。また誤飲を防ぐために容器には必ずラベルを貼り、冷蔵庫や子供の手の届くところには保管しないように注意しましょう。
塩素系漂白剤で0.1%の消毒液を作る方法
嘔吐物の処理をするときは、0.1%に薄めた消毒液を使用しましょう。0.1%の濃度の消毒液の作り方は、以下の通りです。
- ペットボトルキャップ8杯(約40ml)の塩素系漂白剤を2Lのペットボトルに入れる
- そこへ水を加えて、全部で2Lになるようにする
- ふたをしっかり閉めて、よく振って混ぜ合わせる
塩素系漂白剤で0.02%の消毒液を作る方法
嘔吐物を拭き取った後に床や洋服、ドアノブなど家のなかを消毒するときは0.02%の濃度の消毒液を使用しましょう。0.02%の濃度の消毒液の作り方は、以下の通りです。
- ペットボトルキャップ2杯(約10ml)の塩素系漂白剤を2Lのペットボトルに入れる
- そこへ水を加えて、全部で2Lになるようにする
- ふたをしっかり閉めて、よく振って混ぜ合わせる
嘔吐物の詳しい処理や掃除の方法は下記の記事にまとめています。
子どもの嘔吐は早めの受診を
子どもが感染性胃腸炎で嘔吐をしたときは、早めに病院を受診しましょう。嘔吐が激しくて外出が難しいときは、オンライン診療で受診する方法もあります。小児に対応している「キッズドクター」なら、全国どこからでもオンラインで受診が可能。医師が必要と判断した場合は薬も処方できるので、困ったときは検討してみてくださいね。