よだれかぶれと離乳食アレルギーの見分け方は?

子どもの病気


よだれかぶれと離乳食アレルギーによる皮膚症状は似ている部分があるため、見分けがつきにくいこともあります。そこでこの記事では、よだれかぶれと離乳食アレルギーの見分け方をご紹介します。

よだれかぶれとは?特徴は?

よだれかぶれは接触性皮膚炎の一種で、赤ちゃんの皮膚に長時間よだれが触れていることで起こります。よだれが起こりやすいのは、一般的によだれの量が増え始める生後5か月頃からです。よだれかぶれになると、主に下記のような症状があらわれます。

  • 痒みのある赤い発疹
  • 水ぶくれ状の発疹
  • 乾燥によるカサカサ
  • ただれ など

離乳食で起こるアレルギーの特徴は?

赤ちゃんに食物アレルギーがある場合は、離乳食でアレルギーの原因となるものを食べたことがきっかけで皮膚症状をはじめ、消化器症状や呼吸器症状などがあらわれることがあります。皮膚症状には主に次のようなものがあります。

  • 蕁麻疹
  • 痒み
  • 赤み
  • 湿疹
  • むくみ
  • 腫れ

よだれかぶれとアレルギーの違いや見分け方は?

どちらも皮膚に赤みや湿疹があらわれる点は共通していますが、症状があらわれる場所やタイミングなどに違いがあります。

皮膚症状があらわれる場所

●よだれかぶれ:口の周り、頬など顔が中心
●アレルギー:顔だけでなく体の広い範囲にあらわれるのが一般的

皮膚以外の症状

●よだれかぶれ:なし
●アレルギー:消化器、呼吸器、目、神経などに症状が出ることもある

症状があらわれるタイミング

●よだれかぶれ:食事の時間とは関係なく、時間をかけて徐々にあらわれる一度できるとしばらく残る
●アレルギー:食事中や食後2時間以内にあらわれることが多い、時間で症状が変化する

見分けられないときは病院で相談しよう

よだれかぶれと離乳食によるアレルギーでは前述のような違いがあるものの、症状のあらわれ方や程度は赤ちゃんによってさまざまなので、すぐに見分けるのが難しいことも多いです。
またよだれかぶれとアレルギーでは対処法が異なり、特にアレルギーの場合は早めの受診が必要なケースもあります。はっきりと見分けられないときや疑問があるときは、自己判断せず病院を受診しましょう

赤ちゃんのよだれかぶれの相談はオンラインでも

よだれかぶれとアレルギーを見分けられないときは受診したほうがいいとはいえ、症状が軽く赤ちゃんの様子がいつもと変わらないときは、すぐに病院へ行くべきか悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師に受診のタイミングを相談したり、自宅にいながらスマホで医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 六郷由佳
日本小児科学会認定小児科専門医。2012年福島県立医科大学卒業。石巻赤十字病院で初期研修を行い、東北大学病院小児科に入局。仙台市や千葉県などの二次病院、三次病院で小児科後期研修を行う。小児科専門医を取得し、宮城県立こども病院循環器科で勤務。その後家族の仕事のため海外へ。2児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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