プール熱とはやり目の見分け方は?違いは何?
夏に子どもが感染しやすい「プール熱」と「はやり目」。流行時期や症状が似ているため、見分けるのが困難なことがあります。プール熱とはやり目にはどんな違いがあるのでしょうか?この記事では、プール熱とはやり目の違いや見分け方をご紹介します。
プール熱とは?
プール熱はアデノウイルスによって引き起こされる感染症で、正式名称を「咽頭結膜熱」といいます。プールの水を介して感染が広がることからプール熱と呼ばれていますが、プールだけでなくウイルスが付着した手やものに触れることでも感染します。
学校保健安全法では「第二種学校伝染病」に指定されており、感染すると「発熱、眼の充血等の主な症状が消失した後、2日を経過するまで」は出席停止になります。
はやり目とは?
はやり目の正式名称は「流行性角結膜炎」で、プール熱と同様アデノウイルスによって引き起こされます。感染経路は飛沫感染や接触感染です。学校保健安全法では「第三種学校伝染病」に指定されており、「医師において感染のおそれがないと認められるまで」は出席停止になります。
プール熱とはやり目の違いは?見分け方まとめ
プール熱とはやり目には共通点が多いですが、異なる部分もいくつかあります。ここからはプール熱とはやり目の違いをご紹介します。
主症状
プール熱では多彩な症状が表れるのに対し、はやり目では目の症状が多く表れます。
プール熱
- 39~40度の高熱
- 喉の痛み、腫れ
- 目の充血、目やに
- 頭痛
- 食欲不振
はやり目
- 目の充血、目やに
- 目の痛み、異物感
- まぶたの腫れ
- 耳前リンパ節の腫れ
眼症状の特徴
どちらも結膜炎の症状が表れる点は共通していますが、はやり目のほうがプール熱より目の症状が強く表れる傾向があります。
合併症
どちらも軽症で済むことが多い病気ですが、まれに合併症を引き起こすことがあり、その表れ方が異なります。
プール熱
- 肺炎
- 髄膜炎
- 脳炎
はやり目
- 角膜の濁り(弱視になることがある)
流行のピーク
どちらの病気も夏に流行しますが、感染のピークを迎える時期が少し異なります。
プール熱
7~8月
はやり目
8月
感染しやすい年齢
どちらの病気も子どもの間で流行しますが、感染しやすい年齢が少し異なります。
プール熱
幼児から学童に多く、5歳以下が約6割
はやり目
1~5歳に多いが、大人も感染することがある
プール熱やはやり目は病院を受診しよう
プール熱とはやり目には異なる点があるものの、症状の表れ方は子どもによりさまざまなので判断しにくいこともあるかと思います。また先にもご説明したとおりプール熱とはやり目では登園基準が異なるため、症状が表れたら医師の診察を受けましょう。とはいえ病院に行くのが大変…というときは、医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療がおすすめです。家にいながら医師の診察を受けられるので、困ったときは検討してみてくださいね。