子どもの熱中症で病院を受診する目安は?救急車を呼ぶべき症状は?
子どもは体温調節がうまくできないので、気をつけていたとしても熱中症になることがあります。熱中症が疑われるときは、重症化を予防するためにも速やかに応急処置を行い、適切なタイミングで病院を受診することが大切です。そこでこの記事では、病院を受診する目安や救急車を呼ぶべき症状、応急処置の方法をご紹介します。
子どもの熱中症の症状は?
子どもが熱中症になると下記のような症状が表れます。
- めまいや立ちくらみが起こる
- 筋肉がこむら返りする、足がつる
- 大量に汗をかく
- 手足がしびれる
- 気分が悪い
これらの症状は熱中症のなかでも軽症とされている症状です。当てはまるものがあるときは応急処置をしながら様子を観察しましょう。応急処置の方法はこの記事の後半で紹介しています。処置をしてもなかなか症状が改善されない場合は、病院を受診してください。
子どもの熱中症で病院を受診する目安は?
下記のような症状は「Ⅱ度(中等症)」に分類されます。このあとご紹介している応急処置を行ったあと、すぐに病院を受診してください。
- 頭痛がする
- 吐き気があり、嘔吐した
- 全身がだるい
子どもの熱中症で救急車を呼ぶべき症状は?
下記の症状は「Ⅲ度(重症)」に分類されます。すぐに救急車を呼んでください。
- 意識がない
- 呼びかけへの返事がおかしい、反応しない
- けいれんを起こしている
- まっすぐ走れない
- 体温が異常に高い
- 異常に汗をかいているか、逆に汗が出ない
熱中症で受診するまでの応急処置方法
熱中症は症状が急に悪化することがあるため、早めに対処することが重要です。ここからは熱中症が疑われるときの応急処置の方法をご紹介します。
1.涼しい場所に移動し、寝かせる
子どもに熱中症を疑う症状がみられたときは、まず涼しい場所に移動させましょう。可能であれば冷房が効いた室内へ、近くに建物がないときは風通しのいい日陰などがおすすめです。移動したら衣服をゆるめて、仰向けに寝かせてください。
2.体を冷やす
保冷剤や冷たい水が入ったペットボトルなどで、太い血管がある脇の下や首筋、脚の付け根を中心に冷やしましょう。濡らしたタオルを肌に当ててうちわや扇風機で風を送るのも効果的です。
3.水分・塩分を補給する
意識がはっきりしていて嘔吐や吐き気などの症状がない場合は、子ども用のイオン飲料や経口補水液、スポーツドリンクなどを少しずつ与えて、水分と塩分を補給しましょう。意識障害があるときは水分が気道に流れ込む恐れがあるので、水分補給は控えるようにしてください。
子どもの熱中症は予防が大切!
熱中症は重症化することもあるため、予防がなにより大切です。とはいえ子どもはどうしても熱中症になりやすいため、不安になることもあるかと思います。そんなときは看護師に無料で相談できるアプリ「キッズドクター」がおすすめです。個別チャットでやりとりできるので、子どもに合わせたアドバイスをもらえて安心ですよ。困ったときは検討してみてくださいね。
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