子どもが胃腸炎のとき、食事はどうする?
子どもが胃腸炎にかかって嘔吐や下痢をしていると、食事方法に悩みますよね。そこでこの記事では、子どもが胃腸炎のとき食事はどうしたらいいのかや、食欲があるとき・ないときの食事方法などについてご紹介します。
子どもの胃腸炎の原因は?
子どもの胃腸炎の多くは、ノロウイルスやロタウイルスといったウイルスが原因で起こります。またサルモネラ菌やカンピロバクター属菌など、細菌によって引き起こされることもあります。
子どもが胃腸炎のとき、食事はどうする?食欲があるときは食べさせていい?
胃腸炎で嘔吐をしているときは、食事をしてもすぐに吐いてしまうことがあります。そのため嘔吐後1~2時間は、食事を控えたほうがいいでしょう。ただし、何も口にしない状態が長時間続くと脱水を起こすおそれがあるので、水分補給は必ず行うようにしてください。嘔吐後30分ほど経過して症状が落ち着いてきたら、ティースプーン1杯程度の水分を5~10分おきにを与えてあげましょう。
嘔吐の症状がなく食欲がある場合は、食事をとってもかまいません。消化のよい食べ物を少しずつ食べさせてあげましょう。
子どもが胃腸炎のときにおすすめの食べ物は?
子どもが胃腸炎のときは、以下のような消化しやすく胃腸への負担が少ない食べ物がおすすめです。
- おかゆ
- 食パン
- うどん
- りんご
- バナナ
- 野菜スープ
子どもが胃腸炎のときに避けたい食べ物は?
脂質や食物繊維の多いもの、冷たい食品、乳製品は胃腸に負担がかかるため、子どもが胃腸炎のときは避けたほうが安心です。また酸味が強い果物や糖分が多いお菓子は、嘔吐や下痢を悪化させることがあるので控えましょう。
具体的に以下のような食べ物は避けるようにしてくださいね。
- ラーメン、焼きそば
- さつまいも、じゃがいもなど、いも類全般
- 納豆
- みかん、オレンジ
- いちご
- アイスクリーム
- 牛乳
- ヨーグルト
子どもが胃腸炎で食べないときにおすすめの栄養補給方法は?
子どもが胃腸炎で食欲がなく食べないときは、無理に食事を摂らせる必要はありません。症状が落ち着けば食欲も戻る場合がほとんどなので、経口補水液や薄めたジュースなどで水分補給はしっかり行いながら様子をみましょう。
とはいえ絶食期間が長くなり過ぎると、腸の機能が低下して回復が遅れることがあります。嘔吐が治まり水分がしっかり摂れるようになったら、消化によい食材を細かく刻んだりすりおろしたりして栄養補給をするのがおすすめです。
子どもが胃腸炎になったら、普段通りの食事はいつから摂らせていい?
症状の重さにより異なりますが、胃腸炎になったときは腸の機能が戻るまでに5~10日くらいかかるとされています。嘔吐や下痢の症状が落ち着いてから、2~3日かけて少しずつ普段通りの食事に戻していくようにしましょう。
子どもの胃腸炎のケア方法がわからないときは…
胃腸炎のときの基本的な食事方法をご紹介しましたが、症状のあらわれ方には個人差があるので、ケア方法に悩むこともあるかと思います。そんなときは、看護師に無料で相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットでやり取りできるので、子どもの症状に合わせたアドバイスをもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。