おもちゃの消毒はいつまで必要?最適な頻度は?

赤ちゃんが頻繁におもちゃで遊ぶようになると「毎日、消毒したほうがいいの?」「いつまで消毒を続けるべき?」などと気になることもあるのではないでしょうか。そこでこの記事では、おもちゃの消毒はいつまで必要か、最適な頻度などをご紹介します。
赤ちゃん・子どものおもちゃに消毒は必要?
赤ちゃんや子どもが細菌やウイルスに感染するのを防ぐために、おもちゃの消毒は必要です。
赤ちゃんはママのお腹の中で免疫力を備えて生まれてきます。しかしその免疫は生後6ヶ月頃から減っていき、それと同時に細菌やウイルスへの抵抗力が弱くなります。この時期の赤ちゃんは何でも口に入れるため、おもちゃを舐めたり噛んだりして細菌やウイルスに感染するリスクが高いです。
また、おもちゃを口に直接入れなくても、細菌やウイルスが付着したおもちゃを赤ちゃんや子どもが触り、手指を口に入れることで感染するケースもあります。おもちゃを家の外に持って行ったり、ほかの子どもに貸したりしたときは、特にしっかりと消毒しましょう。
一方で、おもちゃを消毒しすぎると免疫機能の発達を妨げてしまう、という意見もあります。過度に清潔な環境で細菌やウイルスに触れることが一切なくなってしまうと、体の抵抗力がつかないからです。
そのため、赤ちゃんや子どもの成長にあわせて適切な頻度で消毒をすることが大切です。
おもちゃの消毒はいつまで必要?
目安として1歳頃まではおもちゃを消毒しましょう。個人差はありますが1歳を過ぎるとおもちゃを口に入れることが少なくなり、免疫力も徐々についてきます。様子をみながら消毒の頻度を減らしたり、やめたりしてください。
ただし1歳を過ぎても、おもちゃを外で落としたり、大勢の友達に貸したりしたときは、その都度消毒すると安心です。また風邪を引いたり感染症にかかったりしておもちゃで遊んだときも、しっかり消毒するようにしましょう。
おもちゃの消毒に最適な頻度は?
ここでは、赤ちゃんや子どもの月齢・年齢別と状況別に、おもちゃを消毒するおすすめの頻度をご紹介します。
新生児期〜生後5ヶ月頃
生まれ持った免疫力がある時期ですが、おもちゃを口に入れるようになったら1〜2日に1回程度を目安に消毒しましょう。
生後6ヶ月〜1歳頃
何でも口に入れたがり、遊ぶおもちゃの種類も増えるため、消毒の頻度が1番多くなる時期です。とはいえ、おもちゃを口に入れるたびに消毒をする必要はありません。1日1回を目安に消毒しましょう。
外出先で道に落としたおもちゃや公園の砂場で遊んだおもちゃは、帰宅後すぐに消毒するようにしてください。
大きめのおもちゃやぬいぐるみなど口に入れることがないものは、週に1回ほど消毒するといいでしょう。
1歳〜1歳半頃
前述の通り、おもちゃを口に入れることが少なくなるため、消毒の頻度も減らしてかまいません。よく遊ぶおもちゃは2週間に1回ほど、あまり遊ばないおもちゃは汚れたら消毒するといったペースにして、徐々に消毒をやめていきましょう。
外遊びが増えてくる時期なので、砂場用のおもちゃなどは遊び終わったら水で洗い流し、定期的に消毒をすると安心です。
感染症にかかっているとき
感染症にかかった子どもが舐めたり触ったりしたおもちゃから家庭内感染が広がる可能性があるため、こまめに消毒をしましょう。感染しているウイルスや細菌によって効果的な消毒方法が異なるため、適切なやり方で行うようにしてください。
例えばコロナウイルスやインフルエンザウイルスにはアルコール、ノロウイルスやアデノウイルスには次亜塩素酸ナトリウムの消毒液が効果的です。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方は、以下の記事を参考にしてください。

おもちゃの消毒の方法は?
おもちゃの消毒にはさまざまな方法があります。ここでは家庭で行いやすい消毒方法を簡単にご紹介します。
薬剤つけおき
市販の「ミルトン」などの薬剤を水に溶かして、一定時間おもちゃを浸ける方法です。プラスチックやシリコン、ゴムなどでできたおもちゃに適しています。浸け終わった後はすすぐ必要がなく、そのまますぐに使用できます。
煮沸消毒
大きめの鍋に湯を沸かしておもちゃを入れて高温で消毒します。家にあるものでできるので、薬剤やスプレーなどがないときに便利です。熱に弱い素材でできたおもちゃは変形や溶解することがあるため、耐熱温度を確認してから行うようにしましょう。
除菌スプレー
スプレーをおもちゃにひと吹きしてから乾燥させます。成分によりますが、プラスチックやシリコンなどをはじめ、さまざまな素材のおもちゃに使いやすいです。布製おもちゃやぬいぐるみには布用タイプを選ぶようにしましょう。
除菌シート
シートで汚れが気になる部分を拭き取るだけで手軽に消毒ができます。アルコールを含むものはしっかり除菌できますが、木製のおもちゃや色落ちしやすいものなどには使えないので、成分を確認するようにしましょう。
上記のほか、布製のおもちゃやぬいぐるみには、中性洗剤で洗う、「オキシクリーン」につけ置きする、スチームアイロンをかけるといった消毒方法もあります。
育児の悩みはオンラインで相談を
おもちゃの消毒は大切ですが、やりすぎもよくないので、どこまでやるべきか迷ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師と個別チャットでやり取りでき、おもちゃの消毒など子育て中のちょっとした疑問や悩みも相談もできますよ。夜間や休日も利用できるので、困ったときはぜひ検討してみてくださいね。
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