子どもも注意したい春の花粉症について【時期、症状、対処法など】

子どもの病気


春になると花粉症に悩む大人は多いですが、子どもも花粉症の症状があらわれることがあります。この記事では、子どもの春の花粉症について、時期や症状、対処法などをご紹介します。

花粉症とは?子どももなるの?

花粉症とは、体内に花粉が入ってきたときに、体が花粉を有害なものと誤って認識して強い反応を起こすアレルギーのことです。子どもも花粉症になることがあり、近年は増加傾向にあるといわれています。

一般的に、花粉症は年齢を重ねるにつれて発症の確率が高まります。花粉を吸い込んだ年月が長くなるほど体が敏感になり、アレルギーを発症しやすい状態になるからです。そのため、花粉にさらされる機会が多くなる小学生頃から花粉症の症状が出る子どもが増えてきます

しかし最近は花粉症の発症年齢が低年齢化していて、乳幼児期(1〜2歳頃)から発症するケースもあります。

春の花粉症はいつからいつまで?

花粉にはさまざまな種類があり、それぞれ飛散時期が違います。一般的に春の花粉症は2月から5月頃に起こりやすいとされています

ただし同じ種類の花粉でも、地域や年によって飛ぶ時期が変わります。また子どもの体質や反応する花粉の種類によっても、症状があらわれる時期は変わります。

春の花粉症シーズンが近づくとテレビやWebサイトの天気予報などで飛散予想が公開されるので、確認しておくと安心です。

春の花粉症の原因は?

春に飛散のピークを迎える代表的な花粉にはスギやヒノキ、シラカバなどがあり、主にこれらが春の花粉症の原因となります。

スギもヒノキも高く成長する樹木なので、どちらの花粉も風によって遠くまで運ばれ、非常に広い範囲に飛散します。そのため花粉を避けるのが難しく、春は特に花粉症の症状が出やすくなります。

春の花粉症の症状は?

春の花粉症の症状には以下のようなものがあります。

  • 鼻水、鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみ、充血
  • 喉のかゆみや不快感
  • 肌荒れ など


子どもは目がかゆいと無意識にこすってしまうことが多く、手の細菌が入って目やにが出たりする場合もあります。また鼻づまりによって頭痛が起こることもあります。

春の花粉症の受診目安と治療方法

子どもに春の花粉症と思われる症状がみられても、本人がつらそうでなく症状が軽ければ、そのまましばらく様子を見てもいいでしょう。薬剤師に相談して、症状や年齢に合った市販薬を用法用量を守って使うのも一つの方法です。

ただし症状がひどく遊びや学習に集中できない、夜なかなか寝付けないなど、日常生活に影響が出た場合は、病院を受診してください。そのままにしておくと症状が悪化して中耳炎や副鼻腔炎などの合併症につながることもあるため、早めに受診しましょう。

受診する際は、まずは小児科へ行くことがおすすめです。花粉症なのか他の病気なのかが見分けがつきにくいときも、小児科なら幅広い観点で診察してもらえます。
先にご紹介したような典型的な症状以外の症状が出ている場合には、鼻の粘膜まで診てもらえる耳鼻科もおすすめです。

春の花粉症の治療では、主に次のようなことが行われます。

薬物療法

花粉症の治療は、内服薬や点眼薬、点鼻薬などで症状を緩和する薬物療法が基本です。花粉の飛散が始まる約2週間前から薬物療法を開始すると特に効果が期待できるとされているため、前年も花粉症の症状がみられた場合は飛散前に早めに相談するといいでしょう。

アレルゲン免疫療法

花粉症の原因となる物質を皮下や舌下から徐々に体の中に入れて、アレルギー反応を弱める治療法です。花粉症を根本的に治せる可能性が高いとされていますが、効果には個人差があります。また治療期間が2~3年ほどと長いため、根気よく続けることが必要です。

手術療法

花粉症で鼻づまりがひどい子どもには、鼻の粘膜を部分的に切除する手術療法が行われることもあります。レーザー手術は入院が不要で出血もないため比較的負担が少ないですが、症状が再びあらわれる場合もあります。

子どもにできる春の花粉症対策

春の花粉症の症状は突然出ることもあります。また治療の効果を高め、少しでも快適に過ごせるように、花粉シーズンは日頃から次のような対策やケアをするといいでしょう。

外出時は花粉を避ける

花粉症の症状を和らげるためには、体内に入る花粉をできるだけ少なくすることが大切です。晴れの日や風が強い日、雨の翌日など花粉の飛散量が多いとされる日は、外出を控えるか短時間にとどめるのがおすすめです。
外出の際はマスクやメガネを着用し、花粉が付着しにくいツルツルとした生地の服を選ぶといった対策も行えると、さらに良いでしょう。鼻のなかにワセリンを塗るのもおすすめです。

花粉を室内に入れない

外出を控えても、花粉が家の中に持ち込まれると体内にも入りやすくなります。特に花粉の飛散量が多い日は家族全員で次のことに気をつけて、花粉をできるだけ室内に入れないようにしましょう。

  • 洗濯物は外に干さず部屋干しにする
  • 窓やドアを開けての換気は必要最低限にする
  • 外出先から帰ってきたら家に入る前に花粉を払い落とす
  • 帰宅後すぐに手や顔を洗い、うがいもする


加湿して乾燥を防ぐ

家の中の空気が乾燥していると鼻の粘膜のバリア機能が低下しやすく、花粉症の子どもは症状が悪化することがあります。加湿器を使う、濡れタオルを干す、マスクを着用するなどして鼻の粘膜の乾燥を予防しましょう。

空気清浄機を使う

空気清浄機を適切に使用すると、室内に漂う花粉の飛散を抑えることができます。ただし床に落ちた花粉は空気清浄機では取り除けないため、ウェットシートや濡れた雑巾でこまめに床掃除を行うとより効果が高まります

子どもの花粉症治療はオンライン診療で

子どもは花粉症の症状が出ていてもうまく伝えられないこともあるため、どのような対応やケアをしたらいいのか迷うこともあるかもしれません。また花粉が多く飛んでいる日は病院へ連れていくのも大変ですよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。自宅にいながらスマホで医師の診察を受けることができ、春の花粉症についての相談も可能です。医師が必要と判断した場合には薬も処方されるので、困ったときにはぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 六郷由佳
日本小児科学会認定小児科専門医。2012年福島県立医科大学卒業。石巻赤十字病院で初期研修を行い、東北大学病院小児科に入局。仙台市や千葉県などの二次病院、三次病院で小児科後期研修を行う。小児科専門医を取得し、宮城県立こども病院循環器科で勤務。その後家族の仕事のため海外へ。2児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア