クループにかかったら保育園は何日休む?登園再開の目安は?

子どもの病気


特徴的な咳が出るクループ症候群。乳幼児にみられることが多い病気ですが、かかったらどれくらい保育園を休む必要があるのでしょうか?この記事ではクループ症候群で保育園は出席停止になるのかや、登園再開の目安などをご紹介します。

クループ症候群とは?

クループ症候群は、喉の奥が腫れて気道が狭くなることで起こる呼吸器の病気の総称で、生後6ヶ月~3歳頃の子どもに多くみられます。主な原因は、パラインフルエンザウイルスやRSウイルスなどの呼吸器症状を引き起こすウイルスへの感染です。稀に細菌感染やアレルギーがきっかけで発症することもあります。

クループ症候群の主な症状は下記のとおりです。

  • 犬やオットセイの鳴き声のような「ケンケン」「バウバウ」といった特有の咳が出る
  • 声がかすれたり、出にくくなったりする
  • 息を吸うときに「ヒューヒュー」と音がする


これらの症状は夜間にひどくなる傾向があります。

クループにかかったら保育園は何日休む?出席停止になるの?

クループ症候群そのものは人にうつる病気ではないため、出席停止期間は定められていません。ただしクループ症候群を引き起こしている原因が感染症の場合は、感染症ごとに定められた期間を出席停止する必要があります

クループ症候群の主な原因とされているパラインフルエンザウイルス感染症には出席停止期間は定められておらず、保育園を何日休まなければいけないという明確な基準はありません。

RSウイルスが原因の場合、保育園への登園を再開する目安は「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」とされています。

原因や症状の程度によって異なりますが、一般的にクループ症候群が治るまでに1週間ほどかかる場合が多いので、保育園も1週間前後はお休みすると考えておきましょう。

クループで保育園をお休みしたときの登園再開の目安は?

登園再開についても明確な決まりはありませんが、一般的には咳症状が落ち着き、全身状態がよくなれば登園可能と考えられます。
ただし先ほどと同様に、クループ症候群の原因が感染症の場合は、その感染症に定められた登園再開の基準を満たす必要があります。また園によっては独自の出席停止基準をもうけていることもあるので、登園再開前に確認しておくと安心です。

クループ症候群に登園許可証は必要?

クループ症候群自体に登園許可証は必要ありません。ただし原因となる感染症に対して登園許可証が必要な場合があります。また同じ感染症でも保育園の方針によって登園許可証が必要かどうかは異なるので、こちらも園に確認しておきましょう。

登園許可証はオンライン診療でも発行できます

クループ症候群が治って登園再開する際に許可証が必要となると、再び病院に行かなければならないので大変ですよね。登園許可証は、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療でも発行することも可能です。登園許可証のために通院するのが大変な場合はぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部