赤ちゃんにインフルエンザの予防接種は必要?副反応や費用、2回目の間隔などワクチン情報まとめ
秋から冬にかけて感染者が急増するインフルエンザ。ワクチンは任意接種の扱いですが、赤ちゃんも接種したほうがいいのでしょうか?この記事では、赤ちゃんにインフルエンザの予防接種は必要なのかや、ワクチンの副反応、費用などについてご紹介します。
インフルエンザのワクチンは何歳から接種できる?
インフルエンザの予防接種は、生後6ヶ月から接種できるとされています。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、予防接種の効果や副反応に関するデータが十分でないことなどから、インフルエンザのワクチンは接種できません。
赤ちゃんにインフルエンザワクチンの接種は必要?
インフルエンザワクチンには、インフルエンザの発症を抑えたり重症化を防いだりする効果があります。
接種すれば絶対にインフルエンザにかからないというわけではありませんが、赤ちゃんは大人よりも重症化しやすいため、厚生労働省や日本ワクチン学会は予防接種の必要性はあるとしています。
卵を食べさせたことがなくてもインフルエンザのワクチンは接種できる?
インフルエンザワクチンは鶏卵を使って作られるので、ごく微量ではありますがワクチンに鶏卵の成分が含まれています。そのため卵を食べさせたことがなく、卵アレルギーかどうかがわからない場合は、接種できない可能性もあります。
ただし絶対に接種できないわけではないので、かかりつけの小児科で相談してみるとよいでしょう。
卵アレルギーでもインフルエンザのワクチンは接種できる?
子どもが卵アレルギーの場合、ワクチンを接種しても問題ないかはアレルギーの程度にもよるので、医師に相談しましょう。
ワクチン接種前に抗ヒスタミン薬を内服するなどの対策を行うこともあります。
赤ちゃんのインフルエンザワクチンの副反応は?
日本小児科学会の資料によると、インフルエンザワクチンを接種すると、10~20%くらいの割合で接種部位の赤み、腫れ、痛みといった副反応が起こります。
また全身性の反応として、5~10%くらいの割合で発熱や頭痛、寒気、だるさなどの副反応がみられます。
これらの副反応は通常2~3日で自然と軽快するため、特別な対処は必要ありません。
ただまれに、アレルギー反応を起こして発疹やじんましん、呼吸困難などがあらわれることもあります。アレルギー反応は接種後すぐに起こることが多いので、接種後30分は病院の近くで過ごすようにしましょう。帰宅後に異常があらわれたときは、すぐに病院を受診してください。
インフルエンザワクチンの間隔はどれくらい開けるの?
従来の注射で接種するインフルエンザワクチンの場合、13歳未満の子どもは1シーズンに2回接種することが推奨されています。望ましいとされている接種間隔は、2~4週間(できれば4週間)です。
2024年からは、鼻に噴霧して接種する点鼻薬タイプの生ワクチンも接種できるようになりました。こちらは1シーズンに1回の接種で済みますが、対象は2歳〜18歳に限られており、赤ちゃんは接種できません。
赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の費用は?
赤ちゃんのインフルエンザ予防接種は任意接種のため、基本的に費用は全額自己負担です。接種費用は病院によって異なりますが、1回あたり3,000~5,000円ほどかかるところが多く、2回で6,000~10,000円ほどかかることになります。
ただ1回目と2回目で料金が違ったり、自治体によって助成金を受け取れたりするところもあるため、一概にこれだけの費用がかかるとはいえません。お住まいの自治体や加入している健康保険の制度などを確認してみましょう。
赤ちゃんのインフルエンザで悩んだときは…
先にもご説明したとおり、予防接種ではインフルエンザの発症を完全に防ぐことはできないため、赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまうこともあるかと思います。赤ちゃんのインフルエンザで悩んだときは、看護師に無料で相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットでやり取りできるため、知りたいことをピンポイントで教えてもらえます。困ったときは、検討してみてくださいね。