子どもの風邪を早く治すコツ8選!

子どもの病気


子どもが風邪をひいたときは、できるだけ早く治ってほしいものですよね。そこでこの記事では、子どもの風邪を早く治すコツについてご紹介します。

子どもの風邪はどれくらいで治る?

子どもの風邪の主な症状は、発熱、咳、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、頭痛などです。重症化することはほとんどありませんが、10日以上続くことがあります。風邪を根本的に治療するための薬はないため、ホームケアをしながら自然に回復するのを待つのが基本となります。

子どもの風邪を早く治すコツ8選!

ここからは、子どもの風邪を早く治すためのコツをご紹介します。

1.安静にさせる

風邪を引くといつもより体力を消耗しやすくなるため、まずは安静にして過ごすことが回復への近道です。いつも以上に睡眠をしっかりとり、なるべく静かに過ごしましょう。回復してきても症状がぶり返すことがあるので、しばらくは外出や激しい運動は控えて様子をみてくださいね。

2.こまめに水分補給をさせる

風邪を引いて熱が出ると、汗をかいて体の水分が奪われます。脱水を防ぐために、こまめに水分補給をさせましょう。水分をしっかり摂ることで、咳や鼻づまり、喉の痛みといった症状も和らぎます。水や麦茶、子ども用のイオン飲料などは発熱時や咳が出ているときも飲みやすいのでおすすめです。赤ちゃんは母乳やミルクでも水分補給ができますよ。

3.熱が出始めたら体を温める

風邪を引いて熱が出るのは、体がウイルスや細菌などの病原体と闘うための反応です。熱が出始めると手足が冷たくなったり寒がったりするので、足をさする、上着を羽織らせる、寝るときは掛け布団を1枚足すなどして体をしっかり温めてあげましょう。寒気を感じる間は体を冷やすことはしないでくださいね。

4.熱が下がり始めたら体を冷やす

熱が上がり切ると、手足は熱く顔は赤くなり汗ばんできます。汗で濡れた服をそのまま着ていると体が冷えてしまうので、こまめに着替えさせてあげましょう。子どもが嫌がらなければ、首や脇の下、足のつけ根など太い血管が通っている部分を冷やしてあげると、体が楽になることもありますよ。

5.食欲があれば消化がよいものを食べさせる

風邪のときは免疫力が低下しているので、一般的に早く治すためには栄養があるものを食べることが大切とされています。しかし子どもは風邪を引くと胃腸のはたらきが弱まって食欲がなくなることもあります。風邪の症状が落ち着いてくれば食欲も戻る場合がほとんどなので、水分補給ができていれば無理に食べさせる必要はありません

食欲があれば、いつも通りの食事で問題ありませんが、できるだけ消化がよくエネルギーになりやすいメニューがいいでしょう。おにぎり、うどん、バナナ、ゼリー、野菜スープなどは風邪のときも食べやすくておすすめです。

6.お風呂は無理に入らせない

発熱していて元気がないときは、無理にお風呂に入らせる必要はありません。ただしかたく絞った蒸しタオルで体を拭くなどして、できるだけ清潔な状態を保つようにしましょう。

子どもが嫌がらず元気であればお風呂に入らせてもかまいませんが、発熱時は脱水状態になりやすいため、ぬるめのお湯に短時間だけつかるようにしましょう。また、お風呂から出た後に湯冷めしないように気をつけてくださいね。

7.温度・湿度を適切に保つ

風邪を引いているときは気温の変化に適応する力が落ちることもあります。夏場は25~28℃冬場は23~25℃くらいを目安に室温を保つようにしましょう。咳や鼻づまり、喉の痛みなどの症状は、空気が乾燥していると治りにくくなることがあります。加湿器を使用したり洗濯物や濡れタオルを室内に干したりして、湿度を40~60%くらいに保つようにしてください。

8.解熱剤は適切に使う

発熱していて解熱剤を使用する場合は、用量用法を守りましょう。子どもに解熱剤を使用するときの体温の目安は38〜38.5℃以上です。一般的に一度使ったら5〜6時間以上間隔をあける必要があります。熱が下がらないからといって自己判断で追加せず、添付文書をよく読んで用法用量を守って使うようにしましょう。

子どもの風邪はオンライン診療で!

子どもはよく風邪をひくので、その度に病院へ連れて行くのは大変ですよね。症状が咳と鼻水だけだったり、熱がそれほど高くなかったりすると、わざわざ病院へ行くべきか迷うこともあるかと思います。そんなときは、小児に特化した医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けることができ、症状に応じたホームケアの方法も教えてもらえます。困ったときはぜひ利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 三宅 優一郎
日本外科学会認定外科専門医、日本小児外科学会認定小児外科専門医。初期研修終了後、順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科に入局。大学病院やこども病院で研修。カナダで横隔膜ヘルニアの胎児治療の研究にも従事。専門は小児外科疾患。2児の父。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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