子どもの爪噛みをやめさせる方法4選

子どもの病気


爪噛みは子どもによくみられる行動ですが、「どうしたらやめられるの?」「どんな対策をしたらいい?」と悩むこともあるかもしれません。そこでこの記事では、子どもの爪噛みをやめさせる効果的な方法についてご紹介します。

子どもの爪噛みは「叱らない」

子どもの爪噛みは、不安やストレス、緊張をやわらげたり、気持ちを落ち着かせて安心を得たりするための行動と考えられています。また、無意識の習慣や、退屈・手持ち無沙汰などが原因で爪を噛むこともあります。

成長するにつれて自然とおさまることがほとんどなので、爪噛みをしていても叱らないようにしましょう。叱ると余計に不安やストレスを感じたり、意識しすぎたりして、悪化することがあります。
特に友達や先生など人前で叱られると、子どもは「恥ずかしい」「否定された」といった気持ちになり、症状がさらに悪くなることもあるため気をつけましょう。

ただし、爪噛みを放置していいわけではありません。爪噛みが続くと、爪・皮膚のトラブルや感染症などにつながることもあるので、やめさせるためのアプローチや対策は大切です
その際も、叱ったり繰り返し注意したりするのではなく、やさしく声かけをしながら、できるだけ自然にやめられるようサポートしましょう。

【年齢別】爪噛みをやめさせるための効果的なアプローチ

爪噛みをする時期は個人差が大きく、そもそも爪噛みをしない子どももいます。一般的に3歳未満ではあまりみられず、3歳以降に少しずつ現れるようになります。その後、年齢とともに増え、小学生から思春期にかけてよくみられるようになり、成長とともに自然に減っていくことが多いです。

ここでは年齢別に、爪噛みをやめさせるためのアプローチ方法をご紹介します。効果の感じ方には個人差がありますが、焦らず温かく見守りながら、年齢に合った関わりを続けることが大切です。

3〜5歳頃

まだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられず、行動をコントロールするのも難しい時期です。そのため安心感を与えながら、少しずつやめられるように促すことが大切です

  • 不安や退屈を感じにくいように、会話や遊びの時間を増やす
  • やさしい声かけやスキンシップをしながら、「噛むのはやめようね」と落ち着いて伝える
  • 爪を噛んでいないときに、さりげなく褒める

小学校低学年〜中学年頃

この時期は、「爪噛みはやめたほうがいい」と理解できるようになる一方で、無意識の習慣として続いてしまうことも多くあります。気づきを与えながら、親子で一緒に爪噛みを減らす工夫をするといいでしょう

  • 「今、噛んでいたね」とやさしく声をかけて気づかせる
  • 爪を噛まないことができたときに、しっかり認めてあげる
  • 子どもと「爪を噛みたくなったときはどうする?」などと話して、一緒に対策を考える

小学校高学年以上

思春期に差しかかり、見た目や周囲の視線を気にするようになります。また、自分で行動をコントロールする力も育ってきます。そのため、子どもが主体的に取り組めるように手助けしましょう

  • 気になっても指摘しすぎず、本人の気持ちやペースを尊重する
  • 日常生活の中で、できたことや努力したことを褒めて、自己肯定感を高める(爪噛みだけに意識が向きすぎないようにする)
  • 本人の気持ちを尊重しながら、一緒に対策を考える


爪噛みをやめさせるには、年齢別のアプローチに加えて、環境や関わり方などの工夫も大切です。子どもの様子をみながら、次にご紹介する対策を無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

爪噛みをやめさせるための【物理的な対策】

まずは爪を噛みにくい状態を作ることで、無意識の爪噛みを減らしましょう。無理にやめさせるのではなく、「自然と減らす」サポートとして取り入れるのがポイントです。

こまめに爪を短くして「噛めない状態」に

噛める部分を減らすと、自然と爪噛みの頻度が下がります。深爪にならないよう注意しながら、こまめに整えましょう。

保湿して噛みたくなる原因をなくす

爪周りの皮がめくれて「ささくれ」になると、気になって噛む原因になりやすいです。お風呂上がりや手を洗った後にクリームやオイルでケアする習慣を作り、噛むところがない状態にしましょう。

指先をガードして爪噛みをストップ

指先を覆うと物理的に噛みにくくなります。イラスト入りの絆創膏やキャラクターに見立てた指サック、指人形などを使い、「〇〇ちゃん/くんが痛がってるよ」などと声をかけると受け入れやすくなりますよ。

苦みのある専用マニキュアで気づかせる

噛んだときに苦味を感じると、無意識の行動に気づきやすくなります。子どもの様子を見ながら無理なく取り入れてみてくださいね。

マニキュアで爪をおしゃれにする

おしゃれに興味がある子なら、お湯で落ちるようなキッズ用ネイルを塗ってあげるのもおすすめです。「噛んじゃうともったいない」という気持ちから爪を大切にする意識が育ちます。

爪噛みをやめさせるための【環境・生活習慣を変える対策】

爪噛みの原因として不安やストレスがある場合は、環境や生活を整えることも大切です。

安心できる時間を増やして噛む理由を減らす

子どもの気持ちに寄り添いながら話を聞く時間を増やし、不安やストレスの原因を少しでも取り除けると、爪噛みが落ち着くこともあります。ママやパパも忙しくて大変ですが、短時間でもしっかり向き合う時間を意識しましょう。

早寝早起きでストレスをためない状態に

睡眠不足や疲れはストレスにつながりやすく、爪噛みの原因になることもあります。早寝早起きなど、規則正しい生活を意識しましょう。

爪噛みをやめさせるための【関わり方・声かけの対策】

爪噛みが続くと、焦りやイライラを感じてしまうかもしれませんが、できるだけやさしく温かい声かけを意識しましょう。

叱らず合言葉でやさしく気づかせる

登園中や外出先などで噛んでいるのに気づいたときは、「やめなさい」ではなく、「あ、お口!」や「指さんお散歩だよ」など家族だけの合言葉を決めておくといいでしょう。子どもは恥ずかしさを感じず注意を向けられます。

できている瞬間を見逃さず、すぐ褒める

爪を噛んでいないタイミングに気づいたときは、 「噛まずにいられたね」「きれいな手だね」など、できていることに目を向けてポジティブな声かけをしましょう。
「噛まずにいられた」という自信を積み重ねていくことで自己肯定感が高まり、爪噛みをしない時間が増えていきます。

比較や否定はNG、安心できる声かけを

「〇〇くん/ちゃんは、やっていないのに」「どうしてやめられないの?」など、比較や否定の言葉は、自信を失う原因になります。子どものペースを大切にしましょう。

爪噛みをやめさせるための【別の行動を取り入れる対策】

爪を噛む代わりに別の行動を取り入れることで、自然と頻度を減らすことにつながります。

手を動かして噛むヒマをなくす

テレビを観ているときや車や電車での移動中など、手が空いていると爪を噛みやすくなる子どももいます。おもちゃやストレスボールなど、手を動かせるものを常に用意しておくと安心です。

口を動かして噛む代わりを作る

手を動かすことと同時に、歌を歌う、笛のおもちゃを吹くなど、口を使う行動を取り入れるのも効果的です。誤嚥のリスクがない年齢であれば、ガムやおやつで代替する方法もあります。

子どもの爪噛みの相談はオンラインでも

子どもによって爪噛みの原因や始まる時期は異なり、やめるタイミングにも個人差があります。長く続く場合や頻度が高い場合は、早めに一度受診しておくと安心です。
子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」なら、自宅にいながらスマホで医師の診察を受けることができ、子どもの爪噛みについての相談も可能です。困ったときにはぜひ活用してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 六郷由佳
日本小児科学会認定小児科専門医。2012年福島県立医科大学卒業。石巻赤十字病院で初期研修を行い、東北大学病院小児科に入局。仙台市や千葉県などの二次病院、三次病院で小児科後期研修を行う。小児科専門医を取得し、宮城県立こども病院循環器科で勤務。その後家族の仕事のため海外へ。2児の母。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア

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