インフルエンザの予防接種後に子どもの腕が腫れる原因は?受診の目安は?
子どもに予防接種を受けさせるときは副反応が気になりますよね。従来の注射で接種するインフルエンザの予防接種では腕の腫れが起こることがありますが、そのまま様子をみてもいいものなのでしょうか。この記事では、インフルエンザの予防接種で子どもの腕が腫れたときの原因や対処法、受診の目安をご紹介します。
インフルエンザの予防接種で子どもの腕が腫れる原因は?
従来の注射で接種するインフルエンザ予のワクチンは「不活化ワクチン」というものです。不活化ワクチンには感染力や毒性をなくした病原体や、病原体を構成するタンパク質が含まれていて、体の中に入ると異物と認識して反応が起こります。
この過程で免疫ができますが、局所的な炎症が出て腕が腫れることがあるのです。赤みや痛み、痒みを伴う場合もあります。
子どもがインフルエンザの予防接種を受けた後に腕が腫れるのは副反応のひとつなので、基本的には心配はいりません。大人か子どもかに関係なく接種者の10〜20%に、腕の腫れ・赤み・痛みが起こるとされています。
子どもがインフルエンザ予防接種後に腕が腫れたときの対処法は?
インフルエンザの予防接種後に腕が腫れても2〜3日で自然に治まることがほとんどなので、自宅で経過観察をしましょう。子どもが痛みや痒みを訴えているときは、氷や保冷剤をタオルで包んで冷やしてあげると症状が和らぐこともありますよ。
インフルエンザ予防接種で子どもの腕が腫れたときの注意点は?
インフルエンザの予防接種後に子どもの腕が腫れたときは、次の点に気をつけましょう。
激しい運動は避ける
腕が腫れている・腫れていないに関わらず、予防接種当日の激しい運動はNGとされています。腕が腫れているときは更に慎重に様子をみて、できるだけ落ち着いて過ごすようにしましょう。
腫れがひどいときは湯船につからない
予防接種をした日でも、ぬるめのお湯にさっとつかる程度の入浴は問題ありません。ただし、腕の腫れがひどかったり、痛みを伴ったりしているときは湯船につかることはせず、シャワーだけで済ませましょう。また、腫れている部分をこすったり強く拭いたりしないように気をつけてくださいね。
自己判断で市販薬を使わない
腕の腫れた部分を痛がったり痒がったりしていても、自己判断で市販の痛み止めやかゆみ止めを使用するのは控えましょう。もし、前年に予防接種を受けたときに子どもが腕の腫れや痛み、痒みを経験していたら、事前に医師に伝えて痛み止めやかゆみ止めを処方してもらうと安心ですよ。
子どもがインフルエンザ予防接種で腕が腫れたとき受診の目安は?
予防接種後4日ほど経っても腕の腫れが治まらないときは、ただの副反応ではなく、アレルギー反応を起こしていたり腫れた部分の傷口から感染を引き起こしたりしているかもしれません。接種した病院の診療時間内に受診しましょう。
また、4日経つ前でも以下のような症状がみられた場合は重い副反応が起きている可能性があるため、すぐに受診が必要です。夜間や休日は、救急外来を受診するかオンライン診療を利用してください。
- 腫れが腕全体や他の部位にまで広がっている
- 我慢できないほどの痛みがある
- 発熱や悪寒の症状がみられる
- 呼吸が苦しそう
インフルエンザの予防接種後に不安なことがあったらチャットで相談
予防接種後に子どもの腕が腫れたり様子がいつもと違ったりすると不安になりますよね。自宅での過ごし方や受診の目安に迷ったときは、「キッズドクター」のチャット健康相談が便利です。子どもの健康に詳しい看護師に無料で相談することができます。不安なときはひとりで悩みすぎず、プロに頼ることも検討してくださいね。