インフルエンザで子どもの熱が下がらない!原因や対処法、受診のタイミングは?
子どもがインフルエンザにかかったときに、薬を飲んでも熱が下がらなかったり、何日も高熱が続いたりすると「このままホームケアを続けて大丈夫かな?」と不安になりますよね。そこで今回は、熱が下がらない原因や受診のタイミングをご紹介します。
子どものインフルエンザの症状は?
子どものインフルエンザでよく見られる症状は、38℃以上の急な発熱です。発熱と同時に頭痛や関節痛、咳や鼻水などが表れることもあります。
子どもがインフルエンザで熱が下がらないことはある?
子どものインフルエンザでは、ほとんどの場合3~5日ほどで自然に解熱しますが、まれに1週間以上熱が下がらないことがあります。また、抗インフルエンザ薬や解熱剤を飲んでもあまり効果がみられず、なかなか熱が下がらないケースもあります。
子どもがインフルエンザで熱が下がらない原因は?
ここからは、子どもがインフルエンザにかかったときになかなか熱が下がらない原因を3つご紹介します。
熱が上がりきる前に解熱剤を使用している
解熱剤には一時的に熱を下げる効果がありますが、熱が上がりきる前に使用すると熱が下がらないことがあります。
発熱していても、手足が冷たく寒そうにしているときは熱が上がり切っていません。熱が上がりきると手足が温かくなり暑がるようになるので、解熱剤を使うのであればそのタイミングにしましょう。
ただし解熱剤にはインフルエンザを治す力はありません。薬を飲んでから4〜6時間ほど経つと再度発熱することがありますが、発熱したからといってむやみに使いすぎるのはNGです。。解熱剤を使用する間隔は5~6時間空けるようにしましょう。回数や飲み方は医師の指示に従い、体温だけでなく、子どもの様子をみて解熱剤を使うかどうかを決めましょう。
抗インフルエンザ薬の飲み方が間違っている
抗インフルエンザ薬には発熱期間を1~2日短くする効果があります。ただ、発熱後48時間を過ぎてから使用したり途中で使用を止めたりすると、十分な効果が期待できません。自己判断で服薬を止めずに、処方された分をしっかり飲み切りましょう。
合併症を起こしている
中耳炎、肺炎や気管支炎、心筋炎などを合併すると、3~5日経っても熱が下がらないことがあります。これらの合併症は病院での治療が必要となるため、高熱が5日以上続く場合はすぐに受診しましょう。
子どもがインフルエンザで熱が下がらないときの対処法は?
子どもがインフルエンザで熱が下がらないときは、どう対処すればいいのでしょうか?ポイントをまとめました。
水分補給をして安静に
熱が下がらないときは、できるだけ安静に過ごしましょう。無理に眠る必要はありませんが、できるだけ横になって静かに過ごします。
熱が下がらないときに心配なのが「脱水」なので、水分だけは意識的にしっかり摂らせるようにしましょう。水や麦茶、子ども用のイオン飲料など、子どもが飲みやすいものでかまいません。
保冷剤などで体を冷やす
わきの下や足の付け根など太い血管がある部分を保冷剤や氷で冷やすと、体が効率的に冷えて熱が下がりやすくなります。子どもが嫌がらなければ、冷やしてあげるのもいいでしょう。
保冷剤や氷は直接当てず、タオルなどで包んであげましょう。冷えピタはおでこに貼ると窒息のリスクが考えられるため、避けるのが安心です。
医師から処方された解熱剤を適切に使う
前述の通り解熱剤をむやみに使うのはよくありませんが、熱が上がりきってつらそうなときは、医師に処方された解熱剤を容量用法を守って使用する分には問題ありません。
ただし市販の解熱剤を自己判断で使ったり、医師や薬剤師の指示を無視してむやみに使うのはやめましょう。処方薬を適切に使用することが大切です。
病院を再受診する
熱がなかなか下がらず症状が改善されない場合は、病院を再受診しましょう。受診の目安は次の章に詳しくまとめます。
子どもがインフルエンザで熱が下がらないときの受診の目安は?
子どもがインフルエンザで熱が下がらないときにもっとも気をつけたいのは合併症です。また高熱が続くことで脱水を起こしやすくなるので、あわせて注意しなくてはいけません。以下の症状が見られるときは合併症や脱水を起こしている可能性があるので、すぐに病院を受診してください。
- 5日以上高熱が続いている
- 呼吸が早く息苦しそうにしている
- けいれんを起こした
- 視線が合わず、ぼんやりしている
- 水分がとれずおしっこが出ない
- 顔や唇の色が悪い
- 意味不明な発言や行動がみられる
- ぐったりして元気がない
- 口の中が乾燥している
これらの症状がなくても、いつもと様子が違うなど気になることがある場合は、早めに病院を受診しましょう。
インフルエンザのホームケアに悩んだら…
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