子どもが泣き止まないときは病気のサイン?自宅での観察のポイントと受診目安

子どもの病気


子どもがなかなか泣き止まないと、「もしかしたら病気かも」と心配になりますよね。この記事では、子どもが泣き止まないときに考えられる病気や対処法、受診の目安などをご紹介します。

子どもが泣き止まない…これって病気なの?

自分の気持ちを言葉でうまく伝えられない年齢の子どもは、空腹や眠気、不快感といったさまざまな理由で泣くことがあります。泣くことは子どもにとってコミュニケーション手段のひとつなので、泣き止まないからといって必ずしも病気であるとは限りません。実際、病気でなくても何をしても泣き止まないことはよくあります。

ただしなかには病気が原因で泣いている場合もあるため、泣き止まないときは子どもの様子をいつもより注意深く観察することが大切です。

病気が原因で泣き止まないのはどんなとき?観察のポイントは?

子どもが泣き止まない場合、下記のような病気が原因の可能性があります。観察のポイントとあわせて確認しておきましょう。

熱があるとき

熱があると、いつもと体調が違うことへの不快感や不安感から泣き止まなくなることがあります。子どもが泣き止まず病気が疑われるときは、まず体温を測り発熱の有無を確認しましょう。

観察のポイント

  • 熱は何度あるか
  • 発熱以外の症状はないか
  • 顔色は悪くないか
  • 水分は摂れているか
  • 口の中や唇は渇いていないか


痛みがあるとき

痛みは見た目からはわかりにくいため、泣き止まないことが病気に気づくきっかけになることもあります。子どもで多いのは、耳を痛がる中耳炎、お腹を痛がる腸重積や便秘、腕を痛がる肘内障などです。

観察のポイント

  • 特定の場所をしきりに触っていないか
  • 腫れや発赤、傷はないか
  • 便の状態に変わりはないか
  • お腹に張りやしこりはないか
  • 耳だれが出ていないか
  • 腕は動かせるか


痒いとき

さまざまな病気で起こる痒みも子どもにとってはストレスとなるため、泣き止まない原因となることがあります。痒みがあるときは、皮膚疾患やアレルギー反応、感染症などが考えられます。

観察のポイント

  • 湿疹や赤くなっているところはないか
  • 発熱など痒み以外の症状はないか

子どもが泣き止まないときの受診の目安は?

あやしても1時間以上泣き止まないときは、基本的にいつ受診してもかまいません。下記に当てはまる場合も早急な受診が必要です。夜間や休日は救急病院を受診してください。

急いで受診する症状

  • 生後3ヶ月未満で発熱している
  • 泣き声が弱々しい
  • 呼吸が苦しそう
  • 目線が合わない
  • 顔や唇の色が悪い
  • 水分が摂れない
  • 口の中や唇が渇いている
  • 嘔吐を繰り返している
  • 周期的に泣く、泣き止むを繰り返す

子どもが泣き止まないときのホームケアの方法は?

先にご説明した観察のポイントから子どもが泣き止まない原因がわかり、緊急性が高くないときは、症状にあわせて下記の方法でケアしながら様子をみましょう。

熱があるとき

熱があるときに特に気をつけたいのは脱水です。麦茶や湯冷まし、子ども用のイオン飲料など子どもが飲める飲み物でこまめに水分補給をしましょう。また熱が上がったり下がったりするので、子どもの様子に合わせて衣服や室温を調整してあげてくださいね。

水分補給ができない、眠れないといったときは、解熱剤を使うのもひとつの方法です。解熱剤はできるだけ医師から処方されたものを、必ず用法用量を守って服用させてください。

痛がるとき

ハンカチで包んだ保冷剤や冷水で濡らしたタオルなどを患部に当てて冷やすと、痛みが和らぐことがあります。以前にも痛がることがあって受診している場合は、その際に処方された痛み止め薬を医師の指示通りに用法用量を守って服用させても問題ありません。

お腹を痛がっているときは横になって安静にさせ、布団や上着をかけてお腹をあたためましょう。ただし原因によってはあたためると腹痛が悪化することもあるので、子どもが嫌がる場合や原因がはっきりしない場合は、無理にあたためないでくださいね。

痒いとき

虫刺されやあせも、蕁麻疹などによる痒みは、冷やすことで和らぐことがあります。痒みが引かない、子どもが冷やすのを嫌がるといった場合は、病院で処方されたかゆみ止め薬を使うのもいいでしょう。ただし痒みの原因がわからないときは、自己判断で薬を使うのは避けてください。

子どもが泣き止まないときはオンラインでも相談できます

子どもが泣き止まないのは珍しいことではありませんが病気が原因の場合もあるため、あまりにも泣き止まないと不安になりますよね。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師に相談したり、自宅にいながらスマホでオンライン診療を受けたりすることができますよ。医師が必要と判断した場合は薬の処方も可能なので、困ったときは検討してみてくださいね。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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