子どもがコロナに感染したらお風呂はどうする?

子どもの病気


発熱や倦怠感などがあらわれることもある新型コロナウイルス感染症。子どもが新型コロナウイルスに感染したら、お風呂はどうしたらいいのでしょうか?この記事では、子どもが新型コロナウイルスに感染したときにお風呂に入らせてもいいのかや、注意点などをご紹介します。

新型コロナウイルス感染症の特徴は?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、コロナウイルス科に属するSARS-CoV-2ウイルスによって引き起こされる感染症です。主な感染経路は飛沫感染や接触感染で、発症する約2日前から感染力があるとされています。感染力が強く、換気の悪い室内や大勢の人が密に集まる場所などでは特に感染が広がりやすいです。

新型コロナウイルスに感染すると、2~7日間の潜伏期間を経て、主に下記のような症状があらわれます。

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 乾いた咳
  • 咽頭痛 など


頻度は低いですが、腹痛や下痢、嘔吐などの消化器症状があらわれることもあります。味覚や嗅覚の異常は大人に比べると少ないものの、10代の子どもでみられることもあるようです。

一般的に子どもは軽症で済む場合が多く、なかにはこれらの症状がほとんどみられないケースも少なくありません。ただし2歳未満や基礎疾患のある子どもは重症化のリスクがあり、稀に熱性けいれん、肺炎、急性脳症といった合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

子どもがコロナに感染したらお風呂に入ってもいい?

子どもが新型コロナウイルスに感染していても、熱が下がって元気であればお風呂に入らせてかまいません。ただし家庭内感染を防ぐため、感染している子どもは他の家族が全員入り終わった後に入らせるようにしてください。
また湯船に浸かると新陳代謝が活発になって体力を消耗しやすいので、シャワーをサッと浴びる程度にするのがおすすめです。

体調が回復してきたら湯船に浸かってもかまいませんが、長湯はせず短時間で上がるようにしましょう。

熱があってぐったりしている、体調が悪くて嫌がるといった場合には、無理をせずお風呂は止めておくのが安心です。汗や汚れが気になる場合は、かたく絞った蒸しタオルなどで体を拭いて新しい服やパジャマに着替えさせてあげましょう。

子どもがコロナに感染したときのお風呂の注意点

ここからは、子どもが新型コロナウイルスに感染したときのお風呂の注意点をご紹介します。

短時間で済ませる

先にもご説明したとおり、お風呂に入ると体力を消耗します。そのため症状がなくなるまではシャワーを浴びる場合でも、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。回復してきて湯船に浸かるときも、湯温はぬるめにし体があたたまったら早めに上がるようにしてくださいね。

湯冷めしないようにする

お風呂上りは湯冷めしないように、ほてりが冷えたら早めに服を着せ、すぐに髪を乾かしてあげましょう
特に冬場は冷えやすいので、脱衣所やお風呂場を事前にあたためておくことも大切です。あたためるのが難しい場合は、昼間など比較的あたたかい時間に入浴するのもよいでしょう。

家族の感染対策をする

前述の通り、感染している子どものお風呂は最後にしましょう。子どもが小さくて一人で入らせることができない場合、ママやパパは先に自分のお風呂を済ませてから、子どもの髪や体を洗うなどの必要最低限のサポートを短時間で行うようにするといいでしょう。またタオルを共有するとうつることもあるので、一人ひとり専用のタオルで拭くようにしてください。

新型コロナウイルス感染症のホームケアに迷ったら…

子どもが新型コロナウイルスに感染するとさまざまな症状があらわれるので、お風呂以外のホームケア方法で悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。チャットで看護師に相談したり、自宅にいながらビデオ通話で医師のオンライン診療を受けたりすることができますよ。看護師へのチャット相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア