胃腸炎のときの水分の摂らせ方まとめ。子どもにおすすめの飲み物や吐くときの対処法は?
子どもが胃腸炎になったときは、脱水を防ぐために適切な方法で水分補給をすることが大切です。そこでこの記事では、胃腸炎のときの水分の摂らせ方やおすすめの飲み物、吐くときの対処法などをご紹介します。
子どもが胃腸炎になったら脱水に注意!
子どもが胃腸炎になると、嘔吐や下痢などの症状があらわれます。嘔吐や下痢を繰り返すと体から水分や電解質が失われて脱水を起こしやすくなるので、注意して経過を見守る必要があります。
子どもが胃腸炎のときの上手な水分の摂らせ方!
脱水の予防には水分補給が欠かせません。とはいえ胃腸炎のときは、ただ水分を摂らせればいいというわけではなく、適切な方法で水分補給することが重要です。ここからは、子どもが胃腸炎のときの上手な水分の摂らせ方をご紹介します。
① 直後は胃を休ませる
嘔吐は、胃が何も受け付けられないというサインです。そのため嘔吐後すぐに水分を与えても、再び吐いてしまうことがあります。嘔吐直後は水分を摂らせずに、しばらく胃を休ませましょう。脱水が心配になるかもしれませんが、数時間前まで元気にしていたのであればすぐに脱水にはなることはありません。
② 30分ほど経ったら少量の水分を摂らせる
嘔吐から30分ほど経過して症状が落ち着いてきたら、ペットボトル1杯程度(5〜8mL)またはティースプーン1杯程度の水分を飲ませてみましょう。水分を欲しがる場合でも、最初は少量ずつ与えてあげることが大切です。
③ 5~10分おきに繰り返し水分を摂らせる
しばらくしても嘔吐が起きなければ、ティースプーン1杯程度の水分を5~10分おきに繰り返し摂取させます。
④ 間隔をあけて少しずつ水分の量を増やす
ティースプーン1杯程度の水分を何度か摂取できるようになったら、間隔を30分ほどあけて1回に飲む量をティースプーン7~10杯(30〜50mL)に増やしてみましょう。このとき、コップやストローマグを使うと勢いよく飲んでしまい、再び嘔吐することがあります。症状が改善するまでは、スプーンで少しずつ飲ませてあげるのが安心です。
子どもが水分を摂ると吐いてしまうときはどうする?
胃を休ませてから少しずつ水分を摂らせても半日以上嘔吐を繰り返すときは、脱水につながる恐れがあるので病院を受診しましょう。また下記のような症状が見られるときは、すでに脱水を起こしている可能性があるため、早急に病院を受診してください。
- 元気がなく、ぐったりしている
- 口の中や唇が渇いている
- 泣いても涙が出ない
- 半日以上尿が出ていない
子どもが胃腸炎のときにおすすめの飲み物は?
子どもが胃腸炎のときは、脱水を防ぐために下記のような水分と塩分が補給できる飲み物がおすすめです。
- 経口補水液
- だし汁や薄めた味噌汁
- 野菜スープ
- 薄めたジュース(柑橘系は避ける)
子どもが胃腸炎のときに避けたい飲み物は?
嘔吐や下痢症状を悪化させる可能性がある下記のような飲み物は避けたほうがいいでしょう。
<嘔吐を誘発する飲み物>
- 柑橘系のジュース
- 炭酸飲料
<下痢症状を悪化させる飲み物>
- 糖分を多く含むジュース(薄めればOK)
- 牛乳
子どもの胃腸炎はオンライン診療でも
子どもが胃腸炎で嘔吐や下痢を繰り返していると、病院を受診したくてもタイミングが難しくてなかなか受診できないこともあるかと思います。そんなときは、医療アプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。スマホさえあれば、家にいながら医師の診察を受けられます。夜間や休日も利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。