子どもに蕁麻疹が出たときの対処法まとめ

子どもの病気


子どもの蕁麻疹では痒みを伴うことが多いので対処法に迷うこともあるかと思います。そこでこの記事では、子どもに蕁麻疹が出たときの対処法をご紹介します。

子どもの蕁麻疹はなぜ起こるの?

子どもの蕁麻疹の原因はさまざまですが、主に下記のようなことがきっかけで起こるとされています。

  • 食べ物や薬剤などによるアレルギー
  • 青魚や肉類の摂取
  • 植物との接触
  • 虫刺され
  • 感染症
  • 摩擦や圧迫、日光などの刺激
  • 寒冷、温熱
  • 疲労やストレス  など


蕁麻疹は子どもに比較的よくみられる皮膚疾患ですが、上記の原因によって誰もが蕁麻疹を起こすわけではありません。また体調・気分の変化や運動の有無などさまざまな影響を受けて症状が出たり消えたりすることもあるので、原因を特定できないケースも珍しくないです。

子どもに蕁麻疹が出たときの対処法5選

蕁麻疹が出たときは、症状の悪化を防ぐためにも適切にケアをすることが大切です。ここからは子どもの蕁麻疹の対処法をご紹介します。

病院を受診する

蕁麻疹は病院に行かなくても数時間で自然に治るケースがほとんどです。ただし原因を明らかにしておかないと発症を繰り返すこともあるので、蕁麻疹が出たら一度小児科や皮膚科を受診しておくと安心です。

冷やす

掻きむしると肌が傷ついて蕁麻疹が悪化することもあります。冷水で濡らしたタオルやハンカチに包んだ保冷剤などを当てて患部を冷やしてあげましょう。ただし子どもが嫌がる場合は無理に冷やす必要はありません。

痒み止め薬を使う

冷やすのを嫌がる、冷やしても痒みが引かないといったときは、医師から処方された痒み止め薬を使うのもよいでしょう。市販の痒み止め薬は小児科や皮膚科で蕁麻疹であると診断された場合にのみ使うようにして、蕁麻疹の適応の有無と対象年齢を確認し、必ず用法用量を守るようにしてください。蕁麻疹かどうかはっきりしないときは、自己判断で薬を使用するのは避けましょう。

肌を保湿する

肌が乾燥していると、バリア機能が低下して蕁麻疹の症状がひどくなることがあります。特にお風呂上りは肌が乾燥しやすいので、なるべく早めに低刺激の保湿剤でケアするようにしましょう。

体をあたため過ぎないようにする

体をあたためると血の巡りがよくなり、発疹がひどくなりやすいです。お風呂では湯船に浸かるのは避け、ぬるめのシャワーでサッと済ませるようにしましょう。お風呂の後すぐ布団に入ると体に熱がこもりやすいので、湯冷めしない程度に火照りを冷まして寝かせるようにしてくださいね。激しい運動も控えるようにしましょう。

子どもの蕁麻疹の相談はオンラインでも

蕁麻疹は数時間程度でおさまる場合が多いものの、子どもが痒みでつらそうにしているときはなるべく早くなんとかしてあげたいですよね。とはいえ「蕁麻疹なのか判断できず市販薬が使えない」ということもあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師にチャットで相談したり、ビデオ通話を通してオンライン診療を受けたりすることができますよ。医師が必要と判断した場合は薬が処方されるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 黒川 剛史
日本外科学会認定外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医。2001年神戸大学医学部卒業。西神戸医療センターにて初期研修を修了。兵庫県災害医療センターにて3次救急に従事後2018年よりシンガポールでの日系クリニック勤務。シンガポール国立大学総合診療卒後教育コースにて総合診療研修を行い、現在子供から大人まで初期診療に従事中。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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