子どもの目やには何科に行く?受診の目安は?
子どもの目やには原因によって治療が必要になることもあるので、適切なタイミングで病院を受診することが大切です。そこでこの記事では、子どもの目やにの受診の目安や、何科を受診すればいいのかなどをご紹介します。
子どもの目やにの原因は?
子どもは目と鼻をつなぐ涙の通り道である鼻涙管の構造が未熟で、大人に比べて免疫力も低いため、目やにが出やすい傾向があります。量が少なく、しばらくしておさまるようならしばらく様子をみて問題ありませんが、なかには原因として次のようなことが疑われるケースもあります。
風邪
涙は目を乾燥から守るために常に分泌されていて、鼻涙管を通って鼻のほうに流れていきます。しかし風邪で鼻が詰まったり鼻の粘膜に炎症が起こったりすると、鼻涙管がふさがれてしまうため涙が鼻のほうへ流れることができません。その結果、目に涙がたまり目やにが増えることがあります。
逆さまつげ
まつ毛が内側に向いて生える「逆さまつげ」によって目の表面が傷ついて目やにが出ることがあります。特に赤ちゃんは逆さまつげになりやすく、目やにや充血が起こりやすいです。逆さまつげは2歳頃までに自然と治ることがほとんどですが、程度の強さによっては治療を行うこともあります。
はやり目(流行性角結膜炎)
アデノウイルスによって引き起こされる感染症です。目やにだけでなく、目が充血したり目がゴロゴロして痛んだりといった症状があらわれます。特別な治療方法はありませんが、適切にケアをすれば1~2週間ほどで自然に治る場合がほとんどです。感染力がとても強いため、感染対策をする必要があります。
プール熱(咽頭結膜熱)
プール熱もアデノウイルスによって引き起こされる感染症です。目やに、目の充血、目の痛みのほか、高熱や喉の痛みもあらわれます。特効薬はなく、対症療法を行いながら自然に回復するのを待ちます。はやり目と同じように、家庭内で感染が広がらないように対策が必要です。
ものもらい
まぶたにある汗腺や皮脂腺が化膿することで炎症が起きる病気です。目やにのほか、まぶたの腫れや痛み、痒みといった症状があらわれます。抗菌薬で治療すると、1週間ほどで改善する場合が多いです。
アレルギー反応
アレルギーが原因の場合は、目やにだけでなく、鼻水やくしゃみなどの症状もあらわれます。症状を抑えるために抗アレルギー点眼薬などでの対症療法やアレルゲンへの対策を行います。
子どもの目やにで受診する目安は?
子どもの目やにが出ているときは、目だけでなく全身の状態をよく観察し、下記の症状に当てはまる場合は早めに受診しましょう。ただ緊急性は高くないので、基本的には診療時間内の受診でかまいません。
- 目やにが黄緑色をしている
- 粘り気があり白い目やにが出ている
- 涙のようにサラサラとした目やにが出ている
- 目が赤く充血している
- まぶたが腫れて痛がる
- 発熱や鼻水などの症状がある
子どもの目やには何科を受診する?
子どもの目やには、小児科や眼科を受診しましょう。目やに以外に発熱や鼻水などの症状がある場合は、幅広い観点で診察してもらえる小児科がおすすめです。目やにだけの場合は、眼科を受診しても問題ありません。ただ年齢が低いうちは自分の症状をうまく伝えられないので、子どもの診察に慣れている小児科医に診てもらうとより安心です。
子どもの目やにの受診はオンラインでも
先にもご説明したとおり、子どもの目やには治療が必要になることもあります。とはいえ症状が軽いと、「わざわざ病院へ連れて行く必要があるのかな」と感じることもあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」のオンライン診療が便利です。自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けたり、チャットで看護師に個別で相談したりできますよ。困ったときはぜひ検討してみてくださいね。