子どもがぶつかった・ぶつけたときはどうする?手当の方法や受診目安は?

子どもは体のバランス感覚や危険を予測する力が発達途中なため、壁や遊具などにぶつかってケガをすることがあります。この記事では、子どもが体をぶつけたときの受診の目安や手当の方法、見守りのポイントなどをまとめました。
子どもがぶつかった・ぶつけたときにまず確認したいポイント
子どもが壁などにぶつかると、ぶつけた部位や症状の程度によっては大きなケガにつながることもあります。子どもの様子をよく観察し、適切に対処できるようにしましょう。まずは以下のポイントを確認してください。
- 傷や出血はないか
- どこをどれくらい痛がっているか
- 体は動かせるか
- 外見に変形はないか
- 息苦しそうではないか
- 意識はあるか、ぐったりしていないか など
子どもがぶつかった・ぶつけたときの受診目安は?
先述のポイントを確認し、症状によっては救急車を呼んだり早急に受診したりしましょう。
救急車を呼んだ方がいい症状
意識
- 意識がない
- ぼんやりしている
- ぐったりして泣かない
- 視線が合わない
- けいれんを起こしている
呼吸
- 呼吸が速い
- 息苦しそう
傷、出血
- 傷が大きく大量の血が出ている
- ガラス片などが体に深く刺さり抜けない
- 頭をぶつけて血が止まらない
痛みの程度
- おなかを強く痛がり顔色が悪い
外見
- 関節が不自然な曲がり方をしていて、触られても感触がない
- 目の周りや耳の周りにアザがある
以下の症状があるときは、早急に受診しましょう。夜間や休日は救急病院を受診してください。
早急に(夜間休日は救急病院を)受診する症状
傷、出血
- 明らかに傷が深い、範囲が広い
- 5~10分止血しても血が止まらない
- 砂や小石などが傷口に入り込んでいる可能性がある
- 頭や顔をぶつけて鼻血が止まらない
痛みの程度
- 痛くて動けない
- 頭を激しく痛がる
- 痛みがなかなか引かない
ぶつけた部位
- 頭
- 胸
- おなか
外見
- 頭に5円玉より大きなコブがある
- 時間とともにコブが膨らんでくる
- 腫れが引かない
その他
- 嘔吐を繰り返す
- 物が見えづらそう
- 手足に力が入らず、歩き方が不安定
- 機嫌が悪く、泣きやまない
- 骨折している可能性がある
次のようなときは、基本的に診療時間内の受診でもかまいません。
診療時間内に受診する症状
- 1~2回、嘔吐した
- 頭の皮膚がへこんでいて、少し痛がる
- 新生児期~生後7ヶ月頃の赤ちゃんが頭をぶつけた
上記のような症状がなくても、少しでも気になることがあれば受診しましょう。
子どもがぶつかった・ぶつけたときの手当の方法は?
症状が軽い場合は、下記の方法で手当をして経過を観察しましょう。
腫れているときの手当
ハンカチなどで包んだ保冷剤や、冷水で濡らしたタオルを当てて、患部をしばらく冷やしましょう。軽症であれば腫れがおさまり、痛みも和らぎます。
出血しているときの手当
傷口を水道水でよく洗い、汚れを落として清潔な状態にします。出血が続いている場合は、清潔なタオルやハンカチなどを傷口に当てて、強く押さえて止血しましょう。血が止まったら絆創膏や創傷被覆材で傷口を保護してください。
鼻血が出ているときの手当
子どもを椅子などに座らせて少し前かがみの体勢にします。鼻の中には何も入れず、小鼻全体を指でつまみ、10~15分ほど圧迫して止血しましょう。座るのが難しいときは、鼻血が出ている方の鼻の穴を下にして状態が少し高くなるように横向きに寝かせましょう。
子どもがぶつかった・ぶつけたときの見守りのポイント
ぶつかった直後は目立った症状がなくても、しばらくしてから腫れや痛みなどが出てくることもあります。子どもがぶつかった日は運動や長時間の外出は避け、24時間ほどは注意深く見守るようにしてください。
先にご紹介した受診目安に当てはまる症状があらわれた際には、すぐに病院を受診しましょう。
子どものケガの相談はオンラインでも
子どもはよくケガをしますがケガをした状況や症状の程度はさまざまなので、ケア方法や受診のタイミングに悩むこともあるかもしれません。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットで看護師とやり取りでき、症状に合わせたケア方法や受診目安などアドバイスをもらえます。自宅にいながら医師のオンライン診療を受診することもできるので、困ったときは検討してみてくださいね。
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