子どもの爪が割れた、剥がれたときはどうすればいい?

指をドアに強く挟んだり、爪に何かが引っかかったりしたときに、爪が割れる、剥がれるといったケガにつながることがあります。この記事では、子どもの爪が割れたり剥がれたりしたときの対処法や自宅でのケア方法などをご紹介します。
子どもの爪が割れたらどうする?
子どもの爪が割れる主な原因はケガです。子どもの爪が割れたときは、下記の方法で対処しましょう。
出血している場合は止血する
出血している場合は、まずは指先を流水でしっかり洗い流し清潔な状態にします。その後、清潔なタオルやガーゼなどを患部に当てて圧迫し、止血しましょう。
割れた爪を切り取る
割れた範囲が小さく、爪の表面だけが少し浮いている程度であれば、浮いた部分を無理のない範囲で爪切りや爪切りハサミで切り取るとよいでしょう。切り取ることで、爪が服や髪などに引っかかるのを防げます。切り取るのが難しい場合は、次にご紹介する方法で指先を保護しましょう。
割れた爪を絆創膏などで固定する
割れた部分が切り取れない状態のときは無理に切り取ったり剥がしたりせず、その状態のまま医療用テープや絆創膏などを貼って固定しましょう。
病院を受診する
割れた範囲が小さければ自然に治ることが多いですが、場合によっては新しい爪が生えてこなかったり、生えてきても変形したりすることがあります。以下のような場合は早めに皮膚科や整形外科、小児科を受診してください。
- 割れた爪の範囲が広い
- 爪の根元近くまで割れている
- 痛みが強い
- 出血が止まらない など
上記の症状がなくても気になることがあれば受診しましょう。
子どもの爪が剥がれたらどうする?
子どもの爪が剥がれる原因にはケガのほかに手足口病があります。それぞれのケースで対処法が異なるため、原因に合わせたケアを行いましょう。
ケガで爪が剥がれた場合
ケガが原因で爪が剥がれた場合は、割れた場合と同様に、まず傷口を水道水で洗って清潔にします。出血があれば清潔なガーゼなどを指先に当てて圧迫し、血が止まったら剥がれた爪を元の位置に戻して、絆創膏や包帯で固定しましょう。その後、早めに整形外科や皮膚科を受診してください。なお消毒液を使うとかえって症状が悪化することもあるので、自己判断で使うのは控えましょう。
手足口病の後で爪が剥がれた場合
手足口病にかかると、ウイルスの型によっては症状が消えてから1ヶ月以内に一時的に手足の爪が剥がれることがあります。爪は根元から剥がれ始め、その下から自然と新しい爪が生えてくるため、基本的には特別な対処は必要ありません。
古い爪は無理に剥がさず、自然に剥がれるのを待ちましょう。まだ完全に剥がれていない段階で衣服などにひっかかって無理に剥がれてしまうと痛みや出血を伴うため、剥がれかけの爪は絆創膏で保護しておくと安心です。自然に剥がれる場合には痛みや出血はありません。
ほかにも、剥がれてきた爪が気になる、新しい爪が生えてくる前に古い爪が剥がれて皮膚が剥き出しになったといった場合も、絆創膏などで保護するといいでしょう。
ただし下記の場合は受診が必要です。小児科や皮膚科を受診しましょう。
- 強い痛みがある
- 爪の根元や周りが赤く腫れている
- 指先が化膿している
爪が再生するまでの自宅でのケア方法は?
爪が再生するまでは、爪や指先を保護するために絆創膏などを貼りましょう。細菌感染を防ぐ目的で絆創膏を入浴時などに1日1回は交換し、そのタイミングで指先をきれいに洗うようにしてください。
爪の再生に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどを摂取できるように、バランスのよい食事を心がけることも大切です。
子どもの爪トラブルの相談はオンラインでも
子どものこととなると、ちょっとした爪トラブルも心配になりますよね。とはいえ「病院へ行くほどではないかな?」と受診するべきか迷うこともあるかと思います。そんなときは、子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別チャットでやり取りでき、爪トラブルのケア方法や受診目安などを相談できます。自宅にいながらスマホで医師のオンライン診療を受診することもできるので、困ったときは検討してみてくださいね。
監修者について
