おむつかぶれの対処法は?ホームケアのポイント

子どもの病気


おむつかぶれはホームケアでお尻周りを清潔に保つことが回復への近道です。こちらの記事では、おむつかぶれの対処法とケアのポイントをご紹介します。

おむつかぶれの原因と症状は?

おむつかぶれの原因

おむつを長時間着用していると、おむつのなかが蒸れて肌が刺激に弱くなります。その状態でおむつと肌がこすれたり、尿や便などに含まれる成分が触れたりすると、刺激となっておむつかぶれが起こることがあります。

おむつかぶれの症状

おむつかぶれになると、おむつが触れるお尻や太ももの付け根あたりに

  • 炎症が起きて皮膚が赤くなる
  • ポツポツと発疹があらわれる
  • カサカサになる
  • 痛みや痒みが生じる

などの症状があらわれます

おむつかぶれの対処法とケアのポイントは?

おむつかぶれを治すには、家庭でのケアが大切です。ここからはおむつかぶれの対処法とケアのポイントをご紹介します。

おむつをこまめに交換する

おむつかぶれが起こっているときは、尿や便などの成分が刺激になり症状を悪化させる可能性があるため、普段以上にこまめにおむつを交換しましょう。できるだけお尻周りを清潔で乾いた状態に保つことが回復への近道です。

お尻は優しく拭く

おむつかぶれが起こっているときは、お尻拭きとの摩擦も刺激になります。ゴシゴシ擦らないようにしましょう。できれば水で湿らせて水分量を増やしたお尻拭きで、優しく押すようにして拭くのが良いでしょう。おむつかぶれの程度がひどい場合は、お尻拭きは使わず座浴やシャワーでお尻を洗うのがおすすめです。

お風呂はぬるま湯で優しく洗う

お風呂の熱いお湯もおむつかぶれをしている肌には刺激になり、しみて痛みを感じることもあります。お湯の温度をいつもよりも低めに設定して、短時間でサッと洗うのが良いでしょう。ボディソープや石鹸をしっかり泡立て、優しく包み込むように洗ってあげてください。

お風呂上がりはしっかり乾かす

お風呂上がりにお尻が湿ったままおむつを履いてしまうと、おむつのなかが蒸れて症状が悪化する可能性があります。しっかりと乾いたことを確認してからおむつを履かせるようにしましょう。お尻周りを拭くときは、柔らかいタオルを優しく押し付けるようにして水気を取るのが良いでしょう。

保湿剤で肌を保護する

おむつ交換やお風呂の後は、赤ちゃん用のクリームやワセリン、ベビーオイルなどを塗って肌を保護しましょう。肌を刺激から守り、バリア機能を高めてくれます。しっかり塗り込む必要はないので、皮膚の上に保湿剤を乗せるようなイメージで優しくたっぷり塗ってあげてくださいね。

下痢のときはお尻を拭かずに洗い流す

下痢の症状があるときは、おむつかぶれを起こしやすくなります。排便したらできるだけ早くおむつを交換するようにしましょう。おしりの周りはお尻拭きで拭かず、ぬるま湯で洗い流すのがおすすめです。シャワーでもいいですし、市販のドレッシングボトルにお湯を入れて使うのも良いでしょう。

受診して薬を処方してもらう

ここまでご紹介してきたような対処法を行っても症状が改善しないときは、小児科か皮膚科で診てもらいましょう。症状に応じて塗り薬などを処方してもらえることがあります。処方された薬は用法用量を守って使いましょう。

おむつかぶれのホームケアで悩んだときはチャットで相談

子どもがおむつかぶれでつらそうにしていると、症状に対してどんなケアが必要なのか、ケアの方法はあっているのかなど悩むこともあるかと思います。そんなときは子どもの医療アプリ「キッズドクター」がおすすめです。看護師にチャットで症状の不安やホームケアの方法を気軽に相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

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