赤ちゃんがいる家庭のインフルエンザ対策!予防方法6選

子どもの病気


感染力が強く、保育園などでも感染が広がりやすいインフルエンザ。風邪よりも重い症状があらわれることが多く、赤ちゃんは重症化する可能性が高いため予防することが大切です。この記事では、赤ちゃんがいる家庭のインフルエンザ対策をご紹介します。

赤ちゃんもインフルエンザにかかるの?

生後6ヶ月頃までの赤ちゃんはママからもらった免疫を持っているため、基本的には感染症にかかりにくいとされています。しかし絶対に感染症にかからないというわけではないので、インフルエンザにかかってしまうこともあります。

赤ちゃんのインフルエンザを予防しよう!対策6選

赤ちゃん自身ができる予防対策は限られているので、家族が赤ちゃんにインフルエンザをうつさないように対策することが大切です。家族全員で下記のような予防対策を行いましょう。

ワクチンを接種する

生後6ヶ月以上の赤ちゃんは、インフルエンザの予防接種を受けられます。インフルエンザワクチンの主な効果は、発症の可能性を抑えたり、重症化を防いだりすることで、インフルエンザウイルスへの感染を完全に防げるわけではありません。

ただ、赤ちゃんがインフルエンザにかかると脳炎や肺炎などを引き起こして重症化することもあるため、厚生労働省や日本ワクチン学会はワクチンを接種する必要性はあるとしています。赤ちゃんは基本的に2~4週間の間隔をあけて2回接種します。

こまめに手洗いや手指の消毒をする

インフルエンザは、ウイルスが付着した手やものを介して感染が広がります。外から帰ったときや食事の前、赤ちゃんのお世話をする前など、こまめに手を洗うようにしましょう。手洗いをするときは、石鹸を使って、手首や指の間、爪の間まで丁寧に洗うことが大切です。その後、流水で15秒以上すすぎ、清潔なタオルやペーパータオルで水分をしっかり拭き取りましょう。家庭内感染を防ぐために、タオルの共用はできるだけ避けるのが安心です

また、アルコール製剤での手指の消毒もインフルエンザ対策に効果があります。

人混みを避ける

インフルエンザは会話や咳、くしゃみなどで飛び散る飛沫を吸い込むことでも感染が広がります。人混みではウイルスに接触する機会が増えるため、特にインフルエンザが流行しているときには人が多いところへの外出はできるだけ控えましょう。どうしても人混みに入らなければいけないときは、短時間で用事を済ませたり、ママやパパは不織布製のマスクを着用したりするなどの対策をとりましょう。

温度と湿度を適切に保つ

気温が低いと、鼻や喉のバリア機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなります。またインフルエンザウイルスは乾燥した環境で増殖します。そのため、部屋の温度を20~25℃、湿度を50~60%くらいに保てるようにエアコンや加湿器で調節しましょう。加湿器がない場合は、室内に洗濯物や濡れたタオルなどを干したり、観葉植物を置いたりすることでも湿度を高められます。

こまめに換気をする

こまめな換気もインフルエンザ対策に有効です。向かい合っているドアや窓を2ヶ所開けると、効率良く換気できます。ただ冬場は窓を大きく開けると室温が下がってしまうので、エアコンやヒーターなど暖房器具を使いながら換気するようにしましょう。換気扇を常に運転させておくことでもある程度換気ができます。

よく触る場所を消毒する

よく触るドアノブや電気のスイッチ、手すり、おもちゃなどを消毒することでもインフルエンザ対策ができます。アルコール濃度が70~95%の消毒剤や次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒剤などでこまめに拭き取りましょう。

赤ちゃんのインフルエンザで悩んだときは…

どれだけ感染対策をしていても、インフルエンザが流行し始めると赤ちゃんにもうつってしまうことがあるかと思います。インフルエンザにかかると高熱が続いたりするため、不安になりますよね。そんなときは、看護師に無料で相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別に対応してもらえるため、気になることをピンポイントで教えてもらえます。またオンライン診療にも対応しており、家にいながら医師の診察を受けることも可能です。医師が必要と判断した場合は薬も受け取れるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 倉田悟子
日本小児科学会認定小児科専門医。2008年鹿児島大学医学部卒業。久留米大学病院で初期臨床研修終了後、2010年から久留米大学小児科学教室に所属。一般小児科(感染症他・予防接種・乳幼児健診)、小児の腎臓病・泌尿器疾患を専門に診療を行う。

この記事について

執筆/編集
キッズドクター編集部

参考文献

ホームケア