【子どもの乗り物酔い】予防法や酔った時の対処法、効果的な食べ物から克服のコツまで
子どもが乗り物酔いをしやすく、おでかけのときにつらかったという経験はありませんか?実は、事前のちょっとした工夫で乗り物酔いを軽くすることができるのです。こちらの記事では、子どもの乗り物酔いの原因や効果的な食べ物、克服のコツなどをご紹介します。
なぜ子どもは車酔いしやすい?乗り物酔いが起きる原因
乗り物酔いは、目から入る景色などの情報と、耳の奥にある内耳(三半規管など)が感じる揺れやスピードの情報にずれが生じることで起こります。
例えば車内でスマホや本を見ていると、視界のほとんどが動かない画面で固定されるため、目は「自分は止まっている」と認識します。一方、内耳の器官は車の揺れを察知して、「自分は動いている」と認識します。
このように正反対の情報が脳に届くことで自律神経の乱れが起き、吐き気などの症状を引き起こすのです。
子どもはバランス感覚をつかさどる脳の器官が発達途中のため、大人に比べて目と内耳から入る情報のずれを処理しきれず、車酔いを起こしやすいです。
他にも、以下のような要因も車酔いを引き起こすきっかけになります。
- 睡眠不足などの体調不良
- 空腹や食べ過ぎ
- 車内の強いにおい
- 過去に車酔いした経験や不安感
車だけじゃない!子どもが酔いやすい意外なシチュエーション
乗り物酔いは車に乗るとき以外にも、日常生活の様々な場面で起こります。次のシチュエーションでは特に注意が必要です。
テーマパークのアトラクション
3Dメガネを着用する映像系のアトラクションや、激しく回転する乗り物、揺れの大きい乗り物などは、目と耳の情報の感覚のずれが生じやすく酔うことがあります。
画面の視聴
動きの速い動画やゲームを凝視していると、実際の体は止まっているのに「体が動いている」と脳が錯覚して酔うことがあります。
エレベーターやエスカレーター
高層ビルのエレベーターや、動く歩道、エスカレーターなどは、「景色は動いているのに自分は止まっている」という感覚のずれが起こり、酔うことがあります。
お出かけ前にできる!子どもの乗り物酔いを防ぐ基本の対策
乗り物に乗る前に下記のような対策を行うと、酔いにくくなることがあります。いくつか試して、その子にあう対策をみつけてみてくださいね。
睡眠を十分にとる
睡眠不足や疲れは、自律神経のバランスを崩して乗り物酔いを引き起こしやすくします。
乗り物に乗る前日は、睡眠を十分にとらせるようにしましょう。
空腹・満腹は避ける
空腹や食べ過ぎの状態で乗り物に乗ると、胃腸が刺激されて吐き気が出やすくなります。
乗り物に乗る前は消化の良い食べ物を軽めに食べておくのが理想です。
ゆったりした服を着せる
ベルトやきついズボンなどでお腹周りを圧迫すると、吐き気を催しやすくなります。
締め付けの少ないゆったりとした服を選びましょう。
酔い止め薬を飲ませる
乗り物酔いをしやすく心配な場合は、子ども用の酔い止め薬を飲ませるのも一つの方法です。「薬を飲んだから大丈夫」という本人の安心感にも繋がります。
酔い止め薬は服用回数や対象年齢などに注意して選ぶようにしてください。
乗車時は進行方向を見る
乗り物に乗っている際は進行方向を向いて、遠くの景色を見せましょう。
目と内耳の情報のずれが小さくなり、酔いにくくなります。
手元での作業は避ける
乗車時はスマホやゲーム、本、絵本など手元での作業は控えましょう。
目で見ている景色は止まっているのに体は動いているため、脳が混乱して乗り物酔いを引き起こしやすくなります。
【食事対策】乗り物酔いに効果的な「食べ物・飲み物」とNGなもの
乗り物に乗る前には、胃に負担の少ない食べ物を適量食べるのがおすすめです。乗り物酔いの予防に効果的な食べ物・飲み物と、避けるべき食べ物・飲み物をそれぞれご紹介します。
予防に効果的な食べ物・飲み物
チョコレート
血糖値を上げることで、乗り物酔いの緩和に繋がると言われています。
ガム
噛む動作は緊張や自律神経の乱れを和らげたり、胃腸の働きを助けたりする効果が期待できるため、乗り物酔いの予防に繋がることがあります。
ミントティー、ジンジャーティー、炭酸水
清涼感のあるミントや生姜、適度な炭酸は、胃の不快感を和らげたり吐き気を抑えたりする効果が期待できます。
避けるべき食べ物・飲み物油分が多い食べ物、乳製品
揚げ物や肉類、牛乳などの消化に時間がかかる食べ物は胃に負担をかけるため、乗り物の揺れによって気持ち悪さを助長することがあります。
柑橘類(果物・ジュース)
オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類は胃の働きを活発にするため、吐き気を引き起こしやすくします。
もし「気持ち悪い…」と言い出したらどうする?車内・移動中のケア方法
子どもが乗り物に乗っている際に「気持ち悪い」と言い出したら、下記のようなケアを行いましょう。
車を停めて休憩する
自家用車の場合、まずは車を安全な場所に停めて休憩させましょう。頭をできるだけ動かさないようにしながら座席に寝かせて、窓を開けて新鮮な空気を吸わせてください。
服装を緩める
ベルトや首元のボタンなどがしまっている場合は緩めましょう。
体の締め付けを緩めると副交感神経が優位になり、吐き気や冷や汗などの不快感が和らぎます。
遠くを見せる
車をすぐに停められないときは、進行方向の遠くの景色を見せるようにしましょう。
目と内耳の情報が揃うことで脳の混乱が抑えられ、酔いが緩和されやすくなります。
体を冷やす
首元や額を、冷たい飲み物の入ったペットボトルや濡れたタオルなどで冷やすのもおすすめです。
乱れていた自律神経のバランスが整い、車酔いの症状が軽くなることがあります。
酔い止め薬を飲ませる
市販の酔い止め薬を飲ませるのも一つの方法です。用法用量を守って服用させましょう。
水がなくても噛んだり舐めたりして飲めるものがあるので、常備しておくといざというとき助かりますよ。
薬を飲む時はできれば車を停めて、「薬を飲んだからもう大丈夫だよ」と声をかけて安心させてあげましょう。
エチケット袋を用意する
「大丈夫だよ」「いつでも停まれるからね」と声をかけて安心させながら、万が一のときに備えてエチケット袋を用意しましょう。
ただし不安になるとさらなる吐き気を引き起こすことがあるため、エチケット袋は子どもに見えないところで用意できると良いでしょう。
子どもの乗り物酔いはいつまで続く?成長とともに克服するコツ
子どもの乗り物酔いは成長とともに自然と落ち着いていくことがほとんどです。
一般的に、バランス感覚をつかさどる脳の器官が発達し始める4歳ごろから乗り物酔いしやすくなり、小学校高学年くらいをピークに、だんだん症状が出なくなっていきます。
そのため基本的には様子を見ても問題ないことが多いですが、早く克服させたい場合は、平衡感覚を司る器官を発達させたり、目の情報と内耳の情報のずれに体を慣れさせたりするのがいいでしょう。
日常の遊びとして、ブランコや滑り台、前転(でんぐり返し)、後転を取り入れるのがおすすめです。
ただの乗り物酔いじゃないかも?注意すべき症状と受診の目安
通常の乗り物酔いであれば、乗り物を停めたり降りたりしてしばらく休憩すれば回復します。この場合は緊急性は低いです。
一方で乗り物を降りても吐き気やめまいが続く場合や、下記のような症状を伴っている場合は、乗物酔いではなく脳卒中やメニエール病、自律神経失調症など、別の病気の可能性があります。早急に医療機関を受診してください。
救急受診が必要な症状
- 強い頭痛がある
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 手足や顔に痺れがある
- 物が二重に見える
- 歩き方がおかしい、ふらつく
- 何度も嘔吐して水分が摂れない
- ぐったりしている
診療時間内での受診が必要な症状
- 乗り物から降りて時間が経ってもめまいや吐き気がおさまらない
- 耳が聞こえにくい、耳鳴りや耳が詰まった感じがする
旅先や移動先での急な体調不良はオンラインでも相談できます
旅行先など慣れない土地で子どもが急に体調を崩したときは、できるだけ早く医師に診てもらえると安心ですよね。とはいえ、すぐに診てもらえる病院が見つからないことも多いかと思います。
そんなときはオンライン診療アプリ「キッズドクター」が便利です。スマホのアプリを通して子どもの様子を診てもらい、症状や必要なケアについて相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。
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