子どものインフルエンザ予防接種の料金は?費用の負担はいくらくらい?
冬に流行する「インフルエンザ」。予防のために、毎年ワクチン接種が推奨されています。今回はインフルエンザワクチンの料金についてご説明します。
インフルエンザのワクチンはなぜ必要?
インフルエンザワクチンの目的は「発症を抑えること」と「重症化を防ぐこと」です。
インフルエンザに感染すると、発熱や倦怠感、鼻水などの症状があらわれます。ほとんどの場合は安静にしていれば軽快していきますが、中耳炎や気管支炎、肺炎、脳症、心筋症などの合併症を引き起こすこともあります。
合併症のなかでも「肺炎」と「脳症」は突然重症化しやすい病気として知られています。特にインフルエンザ脳症は悪化すると命に関わることもあります。インフルエンザワクチンを接種すると、このような合併症の重症化を防げる確率が高まると言われています。
子どものインフルエンザ予防接種には費用がかかるの?
子どもの場合、インフルエンザワクチンは「任意接種」という分類の予防接種です。BCGや日本脳炎など「定期接種」のワクチンは無料で接種することができますが、「任意接種」のワクチンは接種に費用がかかります。インフルエンザワクチンを接種する際は、費用を自費で負担する必要があります。
またインフルエンザワクチンは、その年に流行する型にあわせて毎年作り替えられています。そのため1回打てば終わりというわけではなく、毎シーズン接種することが推奨されており、繰り返し費用がかかります。
子どものインフルエンザワクチンの料金は?
インフルエンザワクチンの料金は、病院によって異なります。従来の注射で接種するワクチンの場合、一般的に3,000〜5,000円ほどで接種できる病院が多いようです。
13歳未満の子どもは2回接種することが推奨されているため、2回で6,000〜10,000円ほどの費用がかかります。ただ病院によっては2回目を割引していたり料金が変わったりすることもあるため、2回の合計金額は一概にこの料金とはいえません。
2024年からは、2〜18歳の子どもを対象に、鼻から噴霧して接種する点鼻薬タイプのインフルエンザ生ワクチンも接種できるようになりました。こちらは1回の接種で得られる免疫が高いため、シーズン中に1回の接種で良いとされています。こちらは8,000〜9,000円前後で接種できることが多いようです。
とはいえ年度によっても異なるので、同じ病院で同じタイプのワクチンを打っていても、毎年料金が変わることもあります。
インフルエンザワクチンの接種費用は助成されることも!
前述のとおりインフルエンザワクチンの接種は自費で行うものですが、自治体や加入している保険組合から料金の一部が助成されることもあります。助成の有無や金額は自治体や保険組合によって異なるので、ホームページなどで確認してみてください。
子どもの健康に関する不安はチャットで相談
冬はインフルエンザをはじめさまざまな感染症が流行するシーズンです。またワクチンを打つと副反応による体調不良が起こることもあり、心配になることもあるかもしれません。子どもの急な体調不良や健康に対する不安がある際は、子どもの医療アプリ「キッズドクター」のチャット健康相談が便利です。看護師に無料で相談でき、必要な場合は医師のオンライン診療を受けることもできます。いざというときのお守りにしてくださいね。