赤ちゃんがインフルエンザにかかるとどうなる?症状は?

子どもの病気


風邪よりも重い症状があらわれることが多いインフルエンザ。赤ちゃんがインフルエンザにかかるとどうなるのでしょうか?この記事では、赤ちゃんのインフルエンザの症状や、治るまでの経過をご紹介します。

赤ちゃんもインフルエンザにかかるの?

赤ちゃんはママから免疫をもらって生まれてくるため、生後6ヶ月頃まではインフルエンザをはじめとする感染症にかかりにくいとされています。しかし、絶対にインフルエンザにかからないわけではありません。人と接する機会が多かったり、家族がインフルエンザにかかったりすると、赤ちゃんもインフルエンザにかかる可能性があります。

赤ちゃんのインフルエンザの症状は?

赤ちゃんがインフルエンザにかかると、下記のような症状があらわれます。

  • 38度以上の急な発熱
  • 咳、くしゃみ
  • 鼻水
  • ミルクや母乳の飲みが悪くなる
  • 機嫌が悪い
  • 元気がなく、あまり動かない


基本的に子どもや大人と同じような症状があらわれますが、赤ちゃんは体の不調を言葉で伝えることができません。そのため、機嫌や授乳量の変化などから異変に気付いてあげる必要があります。

赤ちゃんがインフルエンザにかかるとどうなる?

赤ちゃんがインフルエンザにかかると、1〜4日の潜伏期間を経て先述のような症状があらわれます。発熱は3~5日ほどで自然に解熱し、1週間~10日でその他の症状も軽快することがほとんどです。

日本感染症学会は、とくに2歳未満の赤ちゃんには抗インフルエンザ薬の使用を推奨しています。タミフルは生後2週から使用できます。抗インフルエンザ薬を使用した場合は、発熱期間が1~2日短くなります。ただ、赤ちゃんは一旦熱が下がっても再び発熱することがあるので、解熱後もしばらくの間は安静にして過ごすようにしましょう。

また赤ちゃんのインフルエンザでは、まれに急性脳症や肺炎などを合併して重症化することがあります。以下のような症状が見られるときは、すぐに病院を受診してください。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。

  • けいれんを起こしている
  • ぼんやりしていて視線が合わない
  • 呼びかけに反応しない
  • 顔色や唇の色が悪い
  • 呼吸が速く息苦しそう

赤ちゃんがインフルエンザにかかったときは、オンラインでも相談できます◎

先にもご説明したとおり、赤ちゃんがインフルエンザにかかると不機嫌になったりミルクや母乳をあまり飲まなくなったりすることから、ホームケア中に不安になることもあるかと思います。そんなときは、オンラインで看護師に相談できるアプリ「キッズドクター」が便利です。個別チャットでやり取りできるため、気になることをピンポイントで教えてもらえます。相談は無料でできるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 吉年俊文
日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児栄養消化器肝臓学会認定小児栄養消化器肝臓認定医。2021年東京慈恵会医科大学大学院博士課程修了。2024年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院臨床疫学修士課程。現在はトロント大学・トロント小児病院消化器肝臓栄養部門の臨床フェロー。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

参考文献

ホームケア