乳児湿疹のとき、お風呂はどうする?

子どもの病気


赤ちゃんの時期にみられる乳児湿疹。湿疹が出ていると、お風呂はどうするべきか悩むこともあるかもしれません。そこでこの記事では、乳児湿疹のときお風呂に入っていてもいいのかや入浴時の注意点などをご紹介します。

乳児湿疹とは?

乳児湿疹とは、新生児期~乳児期にみられる肌トラブルの総称です。症状は月齢や体質によってさまざまで、赤いブツブツや白い芯が入った吹き出物がでるもの、フケのようなものや黄色い皮脂が出るもの、乾燥してカサカサするものなどがあります。

乳児湿疹のとき、お風呂に入ってもいい?

乳児湿疹がみられても赤ちゃんに元気があり普段と変わらず機嫌がよければ、お風呂に入ったり沐浴をしたりしてかまいません。むしろお風呂に入って肌を清潔に保つことが乳児湿疹の改善につながります。ただし肌を強くこすったり、熱いお湯に長時間つかったりすると症状が悪化することもあるので、次の章でご説明することに注意してくださいね。

乳児湿疹でお風呂に入るときの注意点

ここからは乳児湿疹の赤ちゃんをお風呂に入れるときや沐浴時の注意点をご紹介します。

低刺激の石鹸でやさしく洗う

皮脂や汗など汚れを落とすために、石鹸やボディーソープを使って全身を洗いましょう。肌にあまり刺激を与えないように赤ちゃん用の低刺激なタイプを選び、よく泡立ててからやさしく包み込むように洗うことが大切です。すすぎ残しがあると肌荒れすることもあるので、しっかり洗い流すように心がけましょう。すすぎ終わったら、柔らかいタオルでそっと押さえるようにして水分を拭き取ってくださいね。

長風呂は控える

乳児湿疹があるときに体をあたため過ぎると、痒みや赤みがひどくなることがあります。浴室に長い時間いることは控えて、ぬるめのシャワーで短時間で済ませるようにしましょう。痒みがなさそうであれば湯船につかってもかまいません。ただし熱いお湯に長時間つかると皮脂が流れ出て肌が乾燥しやすくなるので、38℃くらいのぬるめのお湯で3分以内を目安にすると安心です。

お風呂あがりに保湿をする

肌が乾燥するとバリア機能が低下して乳児湿疹が悪化しやすくなります。お風呂あがりは皮脂が洗い流されて特に乾燥しやすい状態なので、なるべく早めにベビーローションなど赤ちゃん用の保湿剤でケアするようにしましょう。

乳児湿疹の相談はオンラインでも

乳児湿疹は適切にケアをすれば自然と治る場合がほとんどですが、何ヶ月も症状が続くケースもあるのでホームケア中に不安になることもあるかもしれません。とはいえ、赤ちゃんを連れてわざわざ病院に相談に行くのは大変ですよね。そんなときは、赤ちゃん・子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師と個別チャットでやり取りでき、赤ちゃんの症状に合わせたアドバイスや受診の目安などを教えてもらえます。チャット相談は無料で利用できるので、困ったときは検討してみてくださいね。

監修者について

監修者 | 医師 所 陽香
日本小児科学会認定小児科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。2011年卒業後、都内大学病院で初期研修。その後同大学病院小児科に入局し関連病院で勤務。入院患者から外来まで幅広く診療。現在二児の母。自身の子育ての経験も活かし、ご家族の不安に寄りそう医療の提供を心掛けています。

この記事について

執筆/編集
キッズドクターマガジン編集部

ホームケア