子どもの喉の痛みにはちみつが効く?痛みを和らげる飲み方は?
喉の痛みにはちみつが良いと聞いたことがあるかもしれません。はちみつは子どもの喉の痛みも和らげることができるのでしょうか?この記事では、子どもに喉の痛みがあるときのはちみつの摂り方や、はちみつを食べさせる際の注意点などをご紹介します。
子どもの喉の痛みにはちみつが効くの?
はちみつは喉の痛みを緩和する効果が期待できるため、昔から民間療法として子どもの喉の痛みにも使われてきました。はちみつに抗炎症作用や抗菌力がある成分が含まれていることが、喉の痛みを和らげる理由だと考えられます。また、はちみつの高い保湿力は喉の粘膜を保護するはたらきもあります。
【注意】はちみつは1歳未満には食べさせない!
はちみつは子どもの喉の痛みを緩和するのにおすすめですが、1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないでください。1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス症にかかるおそれがあります。
乳児ボツリヌス症の原因となる「ボツリヌス菌」は、はちみつ以外にも川や土壌などに広く存在しており、珍しい細菌ではありません。しかし1歳未満の赤ちゃんは腸内環境が整っていないため腸内でボツリヌス菌が増えやすく、便秘、筋力の低下、首のすわりが悪くなるなどの症状が引き起こされることがあります。
子どもの喉の痛みを和らげるはちみつの飲み方は?
ここからは子どもの喉の痛みを和らげるはちみつの飲み方をご紹介します。
飲ませるタイミング
特に決まったタイミングはなく、喉を痛がっているときや食後など飲ませやすいときに飲ませてかまいません。喉が痛くて寝つけなかったり夜中に起きてしまったりする場合は、就寝前に飲ませるのもおすすめです。ただし、寝る前に飲んだときは歯磨きを忘れないでくださいね。
飲ませる量
はちみつには糖分が多く含まれているため、摂り過ぎには注意が必要です。子どもに飲ませるときは、1回あたりティースプーン半分~1杯程度を目安にするのが良いでしょう。
飲ませる方法
子どもによっては、はちみつをそのまま飲むと喉がイガイガするように感じることがあります。これは、糖度の高いはちみつが喉の粘膜の水分を一時的に奪うことによるものです。すぐに治まるので心配はいりませんが、ぬるめの牛乳や白湯などに溶かして飲ませると飲みやすくなりますよ。喉への刺激が少ないヨーグルトやアイスクリームなどに混ぜて食べさせるのも良いでしょう。
子どもの喉の痛みが続くときの受診の目安は?
喉の痛みが続いていても、機嫌が良く水分補給ができていれば、しばらく自宅で様子をみてもかまいません。ただし下記の症状に当てはまるときは、すぐに受診してください。夜間や休日は救急外来を受診しましょう。
- 喉の痛みが非常に強くツバや水分を飲み込めない
- 発熱や下痢が続いている
- 泣いても涙が出ない
- 半日以上、尿が出ていない
- 口の中や唇が渇いている
- 元気がなくぐったりしている
「緊急性は高くなさそうだけれど、つらそうにしていて心配」という場合は、オンライン診療を利用するのもおすすめです。子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」なら、自宅にいながらスマホのビデオ通話で医師の診察を受けられます。困ったときは検討してみてくださいね。