子どもが中耳炎になったときの過ごし方!対処法や気をつけることまとめ
子どもが中耳炎にかかったとき、少しでも楽にできる方法はないかと悩みますよね。こちらの記事では中耳炎になったときの対処法や家での過ごし方のポイントをご紹介します。
子どもの中耳炎の原因・症状は?
子どもがかかる中耳炎には種類がいくつかあり、それぞれ原因や症状が異なります。
急性中耳炎
風邪をひいた際などに鼻やのどの粘膜についたウイルスや細菌が、鼻と耳をつなぐ中耳に侵入することで起こります。子どもは大人に比べて鼻と中耳の間にある耳管が太くて短く、傾斜が緩やかなことから、急性中耳炎になりやすいです。
急性中耳炎の主な症状は下記の通りです。
- 耳の痛み
- 耳のつまり
- 中耳に膿が溜まり、鼓膜が破れて耳だれとして出る
- 発熱
症状が伝えられない赤ちゃんは、下記のような症状で中耳炎に気づくことがあります。
- 痛みや詰まりによる不機嫌
- しきりに耳を触る
滲出性中耳炎
急性中耳炎が長引いて悪化したり、風邪や副鼻腔炎をこじらせたりすることで耳に水が溜まって起こります。
滲出性中耳炎の主な症状は下記の通りです。
- 軽い難聴(呼びかけに対して聞き返す、返事をしないなど)
- 耳のつまり
子どもの中耳炎は上記2種類であることがほとんどですが、授乳時の姿勢が原因のミルク性中耳炎や、飛行機の離着陸時に起こる気圧の変化が原因の航空性中耳炎もあります。
子どもが中耳炎になったらどうする?対処法は?
ここからは中耳炎にかかったときの対処法を説明します。
耳が痛む場合は冷やす
水で濡らして絞ったタオルや適当なサイズに切った冷却シートなどで耳の周りを冷やすと、痛みが和らぐことがあります。
耳だれが出ている場合はガーゼなどでたれないようにする
中耳から耳だれがたれると外耳や耳の周囲に湿疹が広がる可能性もあるため、外にたれないようにガーゼなどで優しく拭き取ります。耳の中を傷つけないためにも綿棒などを耳に入れるのではなく、出てきたものだけを拭き取るようにしてください。
耳鼻科を受診する
中耳炎の症状があるときは、耳鼻科を受診しましょう。急性中耳炎は急ぎで治療が必要な病気ではないので、休日や夜間に症状が出た場合はホームケアをしつつ、翌日の受診で問題ありません。
症状に応じて抗生剤を処方してもらったり、鼻から液体薬を吸入してもらったりすることがあります。
滲出性中耳炎や急性中耳炎が長引いて起こる「慢性中耳炎」にならないためにも、痛みが消えたからといって自己判断で治療を中断せず、医師の指示にしたがって通院を続けるようにしましょう。
子どもが中耳炎のときの過ごし方で気をつけることは?
中耳炎にかかっているときに過ごし方で気をつけたいことをご紹介します。
高熱や強い痛みがなければお風呂はOK
高熱や強い痛みがなく本人が入りたければ、お風呂に入ってもかまいません。ただ耳だれが出ている場合は、湯船には入らずシャワーで軽く流す程度にしましょう。お風呂に入れないときは、耳の清潔を保つためにお湯で濡らして絞ったタオルなどで耳の周りを拭くのがおすすめです。
プールは医師の許可が出てから
プールの水は塩素消毒されているため、塩素が耳や鼻の粘膜を刺激する可能性があります。また治療で鼓膜を切っている場合は水が中耳に入ってしまうこともあります。治療後のプールは医師の許可が出てから入るようにしましょう。
保育園や学校は症状を見て判断
中耳炎そのものはうつらないため、保育園や学校への登園・登校に特に制限はありません。ただし中耳炎の原因となる風邪のウイルスや細菌は咳やくしゃみ、耳だれでうつることがあるので注意が必要です。子どもの体調を見ながら判断し、迷ったときは医師に相談してみてくださいね。
中耳炎の相談はオンラインでも
中耳炎にかかったとき、家でできるケアはあるのか、症状は良くなっているのかなど自分で判断するのが難しいことがあるかと思います。オンライン診療アプリ「キッズドクター」なら、体調が優れない子どもを外に連れ出すことなく診察してもらい、症状に応じた過ごし方のポイントなども教えてもらえます。困った時は利用を検討してみてくださいね。