アデノウイルスに感染したときの過ごし方まとめ!治るまで何日かかる?
咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)などの原因として知られるアデノウイルス。感染したときはどのように過ごせばいいのでしょうか?この記事では、アデノウイルスに感染したときの過ごし方や治るまでの日数などをご紹介します。
アデノウイルスとは?
アデノウイルスは、夏に子どもの間で流行する咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)などの原因となるウイルスです。ウイルスの型が豊富なため、何度も感染したり、胃腸炎や呼吸器感染症などを引き起こしたりすることがあります。
アデノウイルスは治るまでに何日かかる?
アデノウイルス感染症が何日で治るかは、ウイルスの型により異なります。主なアデノウイルス感染症が治るまでの日数は下記のとおりです。ただし回復のスピードには個人差があるので、あくまでも目安と考えましょう。
・咽頭結膜熱…約3~7日
・流行性角結膜炎…約7~14日
・胃腸炎…約9~12日
アデノウイルスに感染したときの過ごし方のポイントは?
アデノウイルスには特別な治療方法がないため、感染したときは症状に合わせたケアを行いながら回復するのを待つことになります。ここから、アデノウイルス感染時の過ごし方をご紹介します。
1.安静にする
まずは安静にして過ごしましょう。熱が上がり始めて寒そうにしているときは暖かくなるように、熱が上がり切って暑がるようになったら涼しくなるように、衣服やエアコンで調節してあげてください。
また元気がないときは、お風呂や食事も無理をさせる必要はありません。体力回復を優先しましょう。
2.こまめに水分補給をする
アデノウイルスに感染すると、高熱が出たり下痢や嘔吐が続いたりすることがあります。これらの症状が長引くと脱水につながる恐れがあるので、しっかり水分補給を行うようにしましょう。
ただ一度にたくさん飲ませると吐いてしまうことがあります。少量ずつこまめに飲み物を与えてあげることが大切です。
3.つらそうなときは解熱剤を服用する
高熱で眠れなかったり水分補給ができなかったりするときは、解熱剤の服用を検討しましょう。解熱剤は病気を根本から治せるものではありませんが、一時的に症状を和らげる効果があります。服用する際は必ず用法用量を守るようにしてください。
アデノウイルスに感染した子どもが元気なときはどう過ごす?
症状のあらわれ方には個人差があり、アデノウイルスに感染していても元気な子どももいます。ただ元気に見えてもウイルスが体に残っているうちは本調子ではないので、室内で体に負担がかからないような遊びをして過ごしましょう。
また症状が治まった直後は感染を広げたり症状がぶり返したりする可能性があるので、元気であっても外出は控えるようにしてください。次の章でご紹介する目安を参考にして、外出を再開してくださいね。
子どもがアデノウイルスに感染後、外出していいのはいつから?
ウイルスの排出量が多いのは発症後数日の間ですが、その後も唾液や便などからウイルスが排出され続けます。ただ長いと数ヶ月にわたりウイルスが排出されることもあるため、感染リスクが完全になくなるまで外出しないのは現実的ではありません。
そこで参考にしたいのが学校保健安全法で定められている登園基準です。アデノウイルス感染症のなかには、学校保健安全法により登園基準が定められているものもあります。少なくとも下記の期間を過ぎるまでは、人が多い場所への外出は控えたほうがいいでしょう。
咽頭結膜熱の登園基準
発熱や充血など主な症状が消失した後、2日を経過するまで
流行性角結膜炎の登園基準
医師において感染のおそれがないと認められるまで
アデノウイルスによる胃腸炎の登園基準
嘔吐・下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれるようになるまで
アデノウイルスのホームケアに悩んだら…
アデノウイルスに感染するとさまざまな症状があらわれるので、ホームケアや家での過ごし方に悩むこともあるかと思います。そんなときは子どもの医療に特化したアプリ「キッズドクター」が便利です。看護師に無料で相談でき、ホームケアのポイントや受診の目安などのアドバイスをもらえます。相談は個別チャットで手軽に行えるので、困ったときは検討してみてくださいね。