ヘルパンギーナでずっと泣いていたり、機嫌が悪いときの対処法とは?
夏に流行する「ヘルパンギーナ」。軽症で済むことが多いとされているものの、子どもがずっと泣いていたり機嫌が悪かったりすると心配になりますよね。そこで今回は、ヘルパンギーナで子どもが泣く・不機嫌になる場合の原因や受診の目安、対処法などをご紹介します。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは夏風邪の一種です。例年5月頃から流行が始まり、6〜7月にピークを迎えます。かかりやすい年齢は4歳以下で、特に1歳代の感染が多いです。
ヘルパンギーナでは以下のような症状がみられます。
- 38度以上の発熱
- 喉の痛みや腫れ
- 口内や喉の奥に水疱
- 全身のだるさ
- 食欲不振
- 嘔吐
ヘルパンギーナでずっと泣いたり機嫌が悪くなったりするのはなぜ?
ヘルパンギーナで泣き続けたり不機嫌になったりするのは、いつもと体調が違って不快や不安に感じるからです。喉や口内が痛くて食事や水分が十分に摂れず、お腹が空いたり喉が渇いたりして泣くこともあります。よだれを飲み込めない、なかなか眠れない、とにかくだるいなど、不快症状が重なることで不機嫌になる子もいます。
ヘルパンギーナでずっと泣いているときは受診した方がいい?
ヘルパンギーナの症状は数日で自然と治まります。そのため、ずっと泣いていたとてしても基本的に自宅で様子をみて問題ありません。
ただし、ごくまれに熱性けいれんや無菌性髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあるため、しばらく経っても症状が改善しない場合は受診してください。
ヘルパンギーナでずっと泣いているときの対処法は?機嫌が悪いときはどうする?
ずっと泣いていたり機嫌が悪かったりするのは、喉の強い痛みや飲めない・食べられないためなので、次にご紹介する対処法でケアをしてみてくださいね。
部屋を加湿する
部屋の空気が乾燥していると、喉の痛みがひどくなることがあります。夏の暑い時期は冷房の使用で空気が乾きやすいため、加湿器を活用するなどして乾燥を防ぎましょう。
こまめに水分補給をする
喉をうるおすことで喉の痛みが和らぐので、こまめに水分補給をしましょう。脱水症状を予防するという観点でも、水分補給は大切です。
以下のような刺激が少なく冷たい飲み物は痛みがあるときでも比較的飲みやすいので、子どもが欲しがるものを飲ませてあげましょう。
- 水
- 麦茶
- 子ども用のイオン飲料
- 牛乳
- 冷たいスープ
コップで飲むのが難しいときは、スプーンやストローなどで少量ずつ飲ませてみてくださいね。
喉越しのよいものを食べさせる
喉の痛みによって食事を受けつけないときでも、喉越しがよいものや冷たいものは食べられることがあります。以下のような食べ物を試してみるといいでしょう。
- おかゆ
- うどん
- 豆腐
- ゼリー
- プリン
- アイス
- ヨーグルト
- りんごのすりおろし
痛み止め薬を飲ませる
喉や口内の痛みがあまりにもつらそうなときは、小児科で相談して痛み止めを処方してもらうのもひとつの方法です。痛みが緩和することで水分や食事も摂りやすくなります。痛み止めは用法用量を守って正しく服用するようにしてください。また自己判断で市販の痛み止め薬を使うのはやめましょう。
ヘルパンギーナのホームケアに悩んだら…
ヘルパンギーナは基本的に自然と回復するとはいえ、子どもがずっと泣いていたり不機嫌な状態が続いたりすると、どうしたらいいのかと悩むこともあるかもしれません。そんなときは医療アプリ「キッズドクター」の無料相談が便利です。看護師と個別チャットでやり取りできるため、子どもの状態に合わせたアドバイスをもらえます。困ったときは検討してみてくださいね。